「インスタ映えする和のスイーツ」で売り上げ急増!難病を抱える芸大卒・愛知県豊橋市の女性和菓子デザイナーの挑戦!
CBCテレビ(東海エリア)で夕方放送の報道情報番組『チャント!』。
その中の特集コーナーでは、芸大卒という異色の女性和菓子デザイナーに密着。難病を抱えながら小さい子どもを育てるシングルマザーが作り出す、和菓子の世界を紹介しました。
愛知県豊橋市にある「お亀堂」は、70年以上続く和菓子の老舗。大福や鬼まんじゅうといった定番商品はもちろん、新しい和菓子作りに挑戦しています。
そんななか、一際目を引くのが「上生菓子」。日本特有の風流さを求められる和菓子で、お店の看板商品といっても過言ではありません!
そんな上生菓子に新しい風を吹き込んでいるのが、和菓子職人の石川未紗さん。これまでデザインしてきた上生菓子はおよそ100種類におよびます。
上生菓子は春夏秋冬を感じながら味わう和菓子。そのため1か月ほどで新作を投入するそうで、現在は10月の後半から11月にかけて販売する「ハリネズミ」を製作中。
目や口などをつけて上生菓子を可愛くすることで、若い女性が興味を持ってくれるのだと言います。
小さいころから父親の仕事を見て大変さを知り、和菓子職人には絶対なりたくないと思った未紗さんは、芸術大学へ進学。将来はデザイン関連の仕事に就くつもりだったといいます。
しかし大学4年生の秋に、原因不明の難病「成人スティル病」に襲われました。入院や自宅療養を経て徐々に日常を取り戻していきましたが、繊維関係の企業への就職は体力がつづかず退職…。その後、結婚と出産も経験しましたが、わずか1年で離婚しシングルマザーに。途方に暮れる毎日だったと未紗さんは振り返ります。
そんなとき「お亀堂」の専務で和菓子職人歴40年以上の父親・行人さんが「お亀堂」への就職を手助けしてくれたそうで、そこから親子で和菓子職人の道を歩み始めました!
すると未紗さんは、これまでにない和菓子を次々と提案!しかし最初は、行人さんに認めてもらえなかったと言います。
それでもあきらめずに上生菓子を作り続けた未紗さん。ついに2年ほど前にヒット商品を生み出します。これまでは売れても月に300個ほどだったそうですが、その商品に関しては売れ行きが600個以上!すると未紗さんはすかさず、また新たな商品を製作、その作品もまたまた大ヒットし、上生菓子としては異例の販売数、1400個を記録しました。
そこからは芸術大学で培った色彩やデザインで、奇抜な上生菓子を次々と製作している未紗さん。現在は、写真映えする和菓子としてSNSを中心に人気が上昇。過去の作品を食べてみたいという声も届くようになり、未紗さんが気に入っているデザインの上生菓子6種類を選りすぐり、「MISA’s collection」としてホームページで販売されています。
常に新しいことを考え形にしてきた未紗さん。邪道と言われても気にしない!わが道を突き進む!和菓子ブランドを立ち上げるという自分の夢に向い、邁進し続けます。
(10月22日 CBCテレビ「チャント!」)