公式戦まであと7人…女子高に発足!部員4人の硬式野球同好会 初心者入部でも「楽しければ何でもできる」
名古屋市西区にある啓明学館高等学校。女優・佐藤仁美さんも通っていた女子高です。
今年3月、女子硬式野球同好会が発足しましたが、現在部員は4人…。11人いなければ公式戦に出場できません。
そんな、野球に熱中し部員集めにも奔走する高校生たちのもとへ、お笑いトリオ・パンサーの向井慧さんが“向かい”ました。
パンサー向井さん: 「今年からできた同好会ということですけど、それまでは部活とかは?」
亀井さん(3年):
「“帰宅部”でしたが、新しいことに挑戦したかったのと、もともと中学時代にソフトボールをしていて、野球も経験したいなと思いました」
牧野和花さん(1年):
「小学校からずっと9年間野球をやっています」
そして2年生は2人。中学時代にソフトボールの経験ありの武藤さんと、野球経験ゼロの牧野さんです。
牧野妃智さん(2年):
「監督とコーチから誘われました。コーチに夢を聞いたら、『野球部を作ること』って言われたので、私が入る!って言って入りました」
元高校球児の2人の先生、小坂監督と井川コーチが「野球を通して学校を盛り上げたい」と同好会を創設。練習は学校から愛知県七宝町にあるグラウンドまで30分毎日バス移動。監督はこのために大型免許まで取得したそうです。
パンサー向井さん:
「この同好会の魅力、楽しいところって何ですか?」
亀井さん(3年):
「みんな仲が良いところですね、隠しごともないですし。体育会系のノリはなくて、3年生の私が1年生にこき使われたりしてます(笑)」
牧野和花さん(1年):
「仲が良いのも活かして、練習メニューは先生から『こうして』と言われるのではなく、自分たちで考えたメニューをやっています」
1日2時間程度、各自で目標を立てて励んでいるという練習。グラウンドに到着し、まずはランニングから。
さらにキャッチボール、ノックと続きます。野球経験ゼロだった2年の牧野妃智さんも数か月でメキメキと上達していました。しかし、実は…。
小坂監督:
「練習の初日、フライを捕る練習で顔面にボールが当たりまして。辞めますって言うと思ったんですけど、やります!と続けてくれているので、こういった子を大事にしたいですね」
コロナ禍もあり、練習が本格的に始まったのは6月ですが、監督があえて自分たちで考えながら練習させることで、初心者スタートでも驚くほど成長しています。
練習を終え、学校に戻ったのは午後7時ごろ。
パンサー向井さん:
「2年生の牧野さん、フライが顔に当たっちゃったって監督から練習中聞いたんだけど?」
牧野妃智さん(2年):
「鼻血初めてで、だいぶ出ました(笑)その後フライを捕るのは怖いと思ったんですけど、それを『捕ってみせる!』っていう気持ちがありました」
4人では試合に出られず、女子高ということもあって野球に興味を示す生徒はなかなか見つかりません。それでも彼女たちが野球を続ける理由は…?
牧野和花さん(1年):
「初心者でも経験者でも仲良く、時には厳しいですが、楽しい野球ができると思うので」
武藤さん(2年):
「苦しいことも楽しいことも思い出も、一番濃く残ると思うので、それが野球の醍醐味です」
牧野妃智さん(2年):
「上手い下手じゃなく、楽しければ何でもできるというのが、うちらの取り柄です」
亀井さん(3年):
「野球の面以外にも、自分で考えて行動することや、何をやったら相手が喜ぶかを学べる機会でもあります。自分の人生や将来にも生かせると思うので、ぜひ入部して欲しいです」
まだ大会には出られなくても、共にグラウンドで白球を追い、楽しく汗を流す4人の部員。彼女たちと触れ合った向井さんが感じたこととは…?
パンサー向井さん:
「楽しくやるということと、締めるところはちゃんと締めて野球が上手くなりたいという気持ちが2つとも両立されてましたね。彼女達が公式試合に出てるところを是非見たいなと僕自身も思いましたし、叶えてあげたいなと思いました。皆さんが試合に出られた暁には駆け付けたいと思います。素敵な野球同好会でした」
啓明学館高校女子硬式野球同好会の皆さん、ありがとうございました!