名古屋から旅する人を探して15時間!?途方に暮れる新人アナが最後に辿り着いたのは…
愛知県随一のターミナル駅、名古屋駅から、お出かけする人について行くコーナー「アナタの旅についていき隊!」。隊員は、入社3年目のCBCアナウンサー松本道弥(以下、松本アナ)です。一体どんな人に出会えたのでしょうか。
「チクティ棒」に「大正琴」?珍アイテムとともに旅する人々
名古屋駅の太閤通口で最初に出会ったのは、何やらソリのような板を持った女性。板には「竹手棒」と書かれています。
(女性)
「本物はコレ。マッサージをする」
この棒の名前は「チクティ棒」。体のマッサージに使うもので、大きなサイズのものは宣伝用なのだとか。百聞は一見に如かずということで、松本アナもマッサージを体験しますが、痛さに呻き声が…。その後、女性は仕事の打ち合わせで岡山へ向かいました。
続いて会ったのは、独特な雰囲気を持つ赤木さん。彼女は「ザ・ツリーポット」という地元名古屋のミュージシャンです。高校を卒業したのを機に3年前、友達とバンドを結成。レトロな楽器を駆使し、不思議な世界観を表現しています。彼女が演奏する楽器の名前は「大正琴」。松本アナが、実物を見たことがないと話したところ、道端で見せてくれました。
(赤木さん)
「ピアノとよく似ている」
この日はバス移動し、翌日京都で開催するライブの準備ためにスタジオにこもると去っていきました。
ラテンミュージックの第一人者率いるバンドグループを発見!
続いては、赤いリボンが目立つ外国人の親子。日本語がはなせないという事で、小学校3年生までアメリカにいた松本アナが英語で会話を試みます。フランスのボルドー地方から来た二人の目的は、ジブリパークへ行く事でした。赤いリボンは、「魔女の宅急便」の主人公、キキを意識したもの。
(外国人親子)
「ジブリ映画の大ファン。いろいろな世界観があって、美しい描写が大好き」
日本には10日間滞在し、名古屋と京都を巡るそうです。新型コロナの入国制限が解除され、念願のジブリの世界に触れられると、楽しみにしていました。
駅前でインタビューを続けていると、大きな楽器を車に積み込んでいるグループを発見しました。彼らは、ラテンジャズを演奏する「ラテン変遷アラカルトリオ」というバンドグループでした。
さらに、ベース担当兼音楽プロデューサーの高橋ゲタ夫さんは、ラテンミュージックの第一人者。そして、バイオリン担当のSAYAKAさんは、ラテン音楽の本場キューバでコンサートを開催して、大絶賛された腕前です。全国各地で音楽の旅を続けている二人は、これから名古屋でリハーサルとライブを行うところでした。
(主催者・神谷智子さん)
「(Qどこでライブを?)新栄のエボニーアンドアイボリー。(CBCテレビの社屋の)ほぼ斜め前」
“音楽の旅”とはいっても、距離があまりにも近いので、松本アナはついていくのを断念しました。
疲労困ぱいの新人アナ…最後の希望はあの人!
その後、沖縄帰りのプロカメラマンと出会うも、帰宅途中ということでついて行けず…。この日はゴールデンウイーク明けの週末で、旅行者が少なめでした。夜になり、京都からひつまぶしを食べにやってきたという女性を見つけた松本アナ。名古屋めしの旅についていくチャンス到来かと思いきや、この日はホテルに戻って寝るだけと聞き、断念することに。
人の波を求め名古屋駅東口へ行くも、夜が更けるにつれて旅行者はさらに減少。取材時間も15時間を経過し、時刻は23時を回って厳しい状況の中、松本アナが思い出したのは…。
(主催者・神谷智子さん)
「取材、来てください」
実は、昼間に出会ったラテンジャズプレーヤーの高橋さんたちから、「もし困ったらライブに来ていいよ」と優しい言葉をかけられていたのです。そこで、その言葉を頼りにライブハウスへ会いにいくことに。きっと温かく迎えてくれるはず!そう思いながらライブハウスへ到着。ところが、時すでに遅かったようで…。
(松本アナ)
「クローズド(閉店)」
結局、松本アナは誰の旅にもついて行けない結末に…。
後日、ライブ後の写真を送ってくれた高橋さん達からは、「あと30分はやかったら会えたね」とメッセージが添えられていました。
CBCテレビ「チャント!」5月19日放送より