「あなたの旅についていきたい!」オモシロ旅に同行したら築154年の古民家に出会えた
名古屋駅からお出かけする人を大調査する『アナタの旅ついていき隊』。その隊員として、入社3年目のCBCアナウンサー松本道弥(以下、松本アナ)が、街の人たちに「旅についていきたい」と、ガチンコで同行取材にアタックしました。
目指せオリンピック!日本一の称号を持つ少年を発見
この日の名古屋駅は、春休み期間ということもあり家族連れがたくさん。
そんな中、大きな自転車をもった日本一の称号を持つ少年がいました。
(家族連れの男性)
「(Qどこかへ行くんですか?)三重県の『ゴンゾーパーク(GONZO PARK)』という自転車で走れるところに。春休みで自分たちで(走る)」
桑名市にあるオフロード専用の自転車パーク「ゴンゾーパーク」、ガタガタ道などの悪路を走りに行くそうです。
(家族連れの男性)
「この子たちはBMXの大会に、広島から茨城まで一戦一戦たたかう」
古田歩己君は2022年の全日本BMX連盟シリーズ(9歳~10歳クラス)全11戦をすべて1位でゴールし日本一に!歩己君の夢はオリンピックに出場して金メダルを取ることだといいました。
「娘に会いに」三重県いなべ市へ向かうお母さんについて行く!
なかなか同行取材にOKが出ない中、ついについて行ける人を発見しました!
(岡崎在住・貴志美加さん)
「今からでいいんですか」
三重県のいなべ市に嫁いだ娘さんのもとへ、横浜から来る妹と甥っ子の3人で春休みの旅行を兼ねて遊びにいくとのこと。初めて行く妹たちに、娘さんの住んでいる古民家を見せたいそうです。
娘さん夫婦にも許可をもらい、妹さんたちとも合流しました。
近鉄電車と三岐鉄道でおよそ1時間。自然豊かな三重県いなべ市大安町に到着。
岡崎市から嫁いだ、貴志さんの娘さん藤田夏美さんと、ご主人の誠也さんが出迎えてくれました。
時刻は午後7時半を回り辺りは真っ暗。それでも…、
(4月から中学生のおいっ子・小野蒼月くん)
「空気がおいしい」
築154年!広大な敷地に建つ古民家には歴史の名残が
大安駅から約5分歩くと娘さん夫婦の自宅に到着。L字の母屋と裏にある2階建ての別棟、さらにその裏には広大な畑がありました。
その姿は今も、20年前の航空写真と変わっていないそうです。
(ご主人・藤田誠也さん)
「明治2年に建てられた家」
農業と養蚕を長年行ってきた藤田家、母屋は築154年です。
玄関を入ると当時の名残で、車1台が余裕で入る土間があり歴史を感じさせます。
リビングは4部屋をぶち抜いたおよそ27畳のフローリングと、今どきの雰囲気。しかしこの部屋にも当時の名残がありました。
(ご主人・藤田誠也さん)
「天井が低い。寝込みとか襲われない、刀がふりまわせないように」
始めて見た蒼月くんと、妹の美希さんの感想を聞いてみました。
(4月から中学生のおいっ子・小野蒼月くん)
「古い感じの家かと思っていた。そういうイメージがなくてきれいで驚いた」
(美加さんの妹 横浜在住・小野美希さん)
「びっくりした。思っていたよりも広くて」
「ここの土地が大好き」田舎暮らしを満喫する家族
母屋と別棟をあわせると、部屋の数はなんと18部屋!古民家に住み始めて一年が経つ夏美さんも、どこにいるかわからなくなる時があるそうです。
(岡崎から嫁いだ・藤田夏美さん)
「自分がここに本当に住むとは思わなかった」
お互いがネコ好きということで付き合いが始まった二人。誠也さんは藤田家の長男で、結婚しても跡を継がなければなりません。会社勤めをしながら、代々受け継がれてきたこの家を守っています。
(ご主人・藤田誠也さん)
「こんな古い家に、若い女性に来てもらう。すごく申し訳ない気がした。恥じるべきみたいな気持ちはあった」
ところが、そんな心配もどこ吹く風、夏美さんはここがとっても気に入っているそうです。
(岡崎から嫁いだ・藤田夏美さん)
「本当にここの土地が大好き。自然に囲まれてのんびり暮らせるのですごくいい」
娘に会いに旅するお母さんについて行くと、三重県いなべ市の自然と、趣深い古民家を満喫する素敵な家族に出会うことができました。
CBCテレビ「チャント!」4月7日放送より