リアル過ぎてちょっと怖い! 20年間恐竜を作り続けるトマト農家を調査
日常で感じる疑問や悩みの数々を全力で調査する「チャント! 調査隊」。中山真希調査員(以下、中山調査員)が、番組に寄せられた『愛知県・西尾市で、恐竜の模型作っている家があります。どんな人がどんな目的で作っているのか調べてほしい』という投稿を調査しました。
ポップな野菜から今にも動き出しそうなゴリラまで! 何でも作る男性の正体が明らかに
依頼人の情報では、恐竜を作っている人の本業はトマト農家。西尾市の「憩の農園ファーマーズマーケット」に出荷していて、ミニトマトは争奪戦になるほど人気なのだとか。
まずは、「憩の農園ファーマーズマーケット」で話を伺うと、恐竜を作っている人は「おおしま農園」の“大島さん”と判明。「プチぷよ」という品種のミニトマトは、争奪戦になるほど人気です。店内で聞き込みを続けていると、大島さんが作った野菜のオブジェを発見。店長は大島さんの作品の大ファンで「子どもがよろこびそうなものを」とお願いして作ってもらったとのこと。
(憩の農園ファーマーズマーケット・鳥居博店長)
「(Q他に飾ってある場所は?)一色町にある『Aコープ』にゴリラが飾ってある」
さっそく『Aコープ一色店』を訪ねると、バナナを食べるリアルなゴリラのオブジェが飾られていました。聞き込みをすると、多くの人が大島さんの家を知っていると言います。
(Aコープ一色店・従業員)
「産直では名物農家さん」
情報によると、西尾市・一色町の「子育て・多世代交流プラザ」には大島さん作のかわいらしい恐竜が飾られており、地元では有名人のようです。
これまで生み出した作品は約200体! 使うのは誰もが馴染みのある素材
恐竜を作るトマト農家・大島晋栄さんの自宅へやってきました。大人気のミニトマト「プチぷよ」は、フルーツのような見た目に甘い味わいです。
(恐竜を作るトマト農家・大島晋栄さん)
「種のないサクランボみたいな食感」
トマトがおいしいと人気の農家ですが、恐竜が好きすぎるあまり20年前から独学で製作を始めました。ガレージの2階は『ジュラシック・ワールド』のようで、今にも動き出しそうな恐竜たちが所狭しと飾られています。一番好きな恐竜を尋ねると…。
(恐竜を作るトマト農家・大島晋栄さん)
「(飾られている)数でもわかると思いますが、ラプトル」
大島さんが一番好きなのは、映画『ジュラシック・ワールド』にも登場するヴェロキラプトルで、最も知能の高い肉食恐竜の一種と言われています。恐竜は発泡スチロールで作られているので、見た目とは裏腹に持ち上げても軽いのが特徴。中山調査員がすっぽり入る巨大な発泡スチロールを、熱線で溶かしながら型をとります。
リアルな恐竜作りに欠かせない肌の質感はとある場所で研究
なぜ発泡スチロールを使うのかを大島さんに伺いました。
(恐竜を作るトマト農家・大島晋栄さん)
「家電製品などの緩衝材として入ってくる。何かに使えるんじゃないかと」
最初は小さなものを作っていましたが、徐々に大きくなり、これまでに作った作品は約200体。リアルな肌の質感はどうやって研究しているのかというと…。
(恐竜を作るトマト農家・大島晋栄さん)
「動物園に行って、ゾウやサイがどんな肌の雰囲気をしているのか、近い肌の動物を見ながら研究している」
大島さんの恐竜作りは、近所ではお馴染みの光景。子ども達からは「恐竜のおじさん」と大人気ですが、家族はどう思っているのでしょうか。
(妻・敦子さん)
「仕事と趣味が両立できるエネルギーがすごいなと思います」
家族からも応援される“愛されキャラ”の大島さんが今後、作りたいものは。
(恐竜を作るトマト農家・大島晋栄さん)
「一番やりたかったこと、超巨大ティラノサウルス(を作ること)」
実物より大きな15mを予定しており、頭だけですでに軽ワゴンと同じサイズです。今年中には超巨大ティラノサウルスを完成させたいと意気込んでいます。
CBCテレビ「チャント!」4月26日放送より