九州ラーメン×台湾まぜそば!?予約1か月待ちの人気町中華じらい亭の「台湾まぜそば」とは一体
熱々の麻婆豆腐に、ジューシーな焼き餃子!時々無性に食べたくなるのが、大衆中華料理店、通称「町中華」です。人気町中華には必ず、長年愛されてきた「常連メシ」が存在するもの。常連客を唸らせる「看板メニュー」には、一体どんな“ルーツ”が隠されているのか?町中華「常連メシ」誕生秘話!シリーズ、今回は愛知県名古屋市西区にある「じらい亭」の「台湾まぜそば」を調査しました。
客のほぼ全員が注文!大人気「台湾まぜそば」の特徴とは
年季の入った外観の「じらい亭」。入り口の引き戸を開けると、居酒屋のような店内には女性客の姿も意外に多めです。営業時間は、午後5時半の開店から9時のラストオーダーまで、3時間半の一本勝負!訪れた客のほぼ全員が注文するのが「台湾まぜそば」です。常連客と一緒に来店した台湾まぜそば初体験の女性は…?
(初体験の女性客)
「腹いっぱいなのに、食べちゃう!うまーっ!!ヤバうまーっ!!!」
テンションの高いリアクションに、常連客もご満悦。中には東京から来る客もいます。思わず誰かに自慢したくなるメニューのようです。
具材は、大粒の刻みニンニクに、豚ミンチ、唐辛子を大量投入。もやしとニラを加え、強火で一気に炒めます。
(初体験の女性客)
「無限もやし!無限もやし!!火の扱いがうまい。火の魔術師」
シャキシャキ感の秘密は強い火力。魅力は、強火で炒めたシャキシャキもやしの他にもありました。
(女性客)
「見た目ほど辛くなくて、めちゃくちゃおいしかった!」
企業秘密の自家製しょう油ダレと、3種類ブレンドしたオリジナルの油が、辛さを和らげているようです。
常連ですら予約困難!?ラーメン好きが溺愛する理由
常連たちに愛される台湾まぜそばですが、席はほぼ予約で席が埋まってしまう程の大人気ぶり。常連でもなかなか予約が取れず、翌月まで予約客でいっぱいです。中には、念願の初来店を果たす客も。
(初来店の男性)
「(Qコレ食べるため?)岐阜から来た!台湾まぜそば食べるためだけ!!1か月半前に予約!」
1年間で360杯以上ラーメンを食べるラーメン専門インスタグラマーの男性は、ここの台湾まぜそばを食べるためだけに岐阜から初来店。おいしさに箸が止まりません。他にもラーメン好きの客がちらほら。どうやら「じらい亭」には、ラーメン愛好家がたくさん集まってくるようです。
(男性客)
「名前は台湾まぜそばだけど、有名店の台湾まぜそばとは種類が違う」
この地方のラーメンを食べつくす彼女たちによると、ただの台湾まぜそばではなく、「じらい亭」の一品ともいえるメニューだといいます。
九州出身の店主と常連客のリクエストから誕生
「じらい亭」の台湾まぜそばが他店のメニューとどう違うのか、常連客達に尋ねました。
(常連客)
「麺が細い。(じらい亭は)豚骨ラーメンが有名だから、細い麺が合う!」
一般的な台湾まぜそばは、もっちりとした太めの中華麺が主流ですが、「じらい亭」ではもう一つの看板メニューである「豚骨ラーメン」にも使われている極細麺を使用しています。
元々は、台湾まぜそばとして考案したわけではなく、「豚骨ラーメン」に次ぐ人気メニューだった「台湾もやし炒め」に「麺を入れてほしい!」という客の要望でドッキングしたのが始まりだそう。
店の大将・桑野さんは、福岡県久留米市出身。豚骨ラーメン用の極細麺は、わざわざ地元から取り寄せるこだわりぶりです。
(大将・桑野敏明さん)
「ちょっと硬めに茹でてます。こだわれる間は九州の麺を使う!」
九州男児の大将と、名古屋の食文化が融合して誕生した「じらい亭」の台湾まぜそば。お酒もどんどん進むという、クセになる味わいを求めて、今日も常連客がやって来ます。
CBCテレビ「チャント!」12月19日放送より