「オナラを我慢すると口から出てくる」!?オナラが臭くなってしまう原因や溜めないようにする方法を徹底調査
秋になると恋しくなる食べ物が“焼きいも”。ホクホクの甘い味に惹かれますが、同時に気になるのが「オナラ」です。暮らしのふとしたギモンを解決する「ちょいと解決しましょう課」。今回は、中山真希調査員(以下、中山調査員)が「そもそもオナラって我慢してもいいの?我慢したオナラって一体どうなっちゃうのでしょう?」というギモンについて調査しました。
オナラを我慢すると「呼気」や「体臭」として排出される!?
オナラのギモンを解明するため、名古屋市千種区にある「末盛内科クリニック」へ。日本消化器病学会専門医でもある伊藤智康院長に尋ねました。
(末盛内科クリニック・伊藤智康院長)
「少しなら我慢するのは、健康的には問題ない。あまりにも我慢し過ぎると、おなかの張りや腹痛の原因になる。やはり(オナラは)出した方がいい」
やはり、体のためにもオナラは我慢せず出した方がいいようです。街の人にインタビューした中で出たのが、「オナラを我慢した直後はお腹が痛くなるのに、数分経つと(オナラが)なかったかのように消える」という声。我慢したオナラは一体どこへ消えるでしょうか。
(末盛内科クリニック・伊藤智康院長)
「オナラを我慢すると腸の中にたまって、そこから血液中に吸収され肺にまわって、吐く息として出てしまう。巡り巡って皮膚からも、体臭として出てしまうこともある」
我慢したオナラは消えたのではなく、血液中に吸収され呼気や体臭として体から排出されていました。しかも、息や体臭が臭い可能性もあるのです。
オナラの原因の一つは「早食い」!食生活によって臭いも変化
生理現象とはいえ、オナラをどうにか減らすことはできないのでしょうか。
(末盛内科クリニック・伊藤智康院長)
「オナラの原因となることを減らすことが大事」
オナラの原因として代表的なものは、2つ。一つは「口から飲み込んだ空気」です。そもそも、オナラの7割以上が口から飲み込んだ空気だと言われています。では、空気を飲み込まないようにする方法はあるのでしょうか。
(末盛内科クリニック・伊藤智康院長)
「早食いや、よくかまないで食べることは、空気をたくさん飲み込んでいるのでよくない」
オナラを減らすには、空気を飲み込まないよう、ゆっくりよく噛んで食べましょう。また「炭酸飲料の飲みすぎ」にも注意。お腹の中に、自らガスを入れているようなものだからです。
もう一つ、オナラの原因になるのが「食べ物の消化過程で発生するガス」です。この季節食べたくなるサツマイモは、食べるとお腹の中でガスを発生させるイメージがありますが…。
(末盛内科クリニック・伊藤智康院長)
「サツマイモは食物繊維が多いため、食物繊維が多いと消化吸収にすごく時間がかかり、腸も活発に動くので、その影響でガスもたまりやすい」
実は、サツマイモの消化で発生するガス自体は、そこまで臭くありません。一方、卵や肉など動物性のタンパク質や脂質が含まれる食べ物を過剰摂取するとオナラが臭くなります。
また、野菜ではニンニクやタマネギの他、意外にもアブラナ科のブロッコリーやカリフラワー、キャベツなども臭いオナラの原因に。摂り過ぎには気をつけましょう。
即効性アリ!ベッドの上でもできる簡単「ガス抜きのポーズ」
家でオナラを出しておけば外出先でも安心です。でも、そんなに都合よくオナラが出ない…。そんな悩みを解決できる方法が“ヨガ”にありました。おなかにガスをためないよう排出を促すポーズ、その名も「ガス抜きのポーズ」。
(yoga lab.名古屋・MIYA主宰)
「家の中でガス、オナラを出しておけば職場に行ってもたまっていない」
しかも、即効性が期待できるといいます。やり方は簡単、仰向けの状態から両膝を立て、続いて両脚を持ち上げます。肩の力を抜き、息を吐きながら両脚をお腹にゆっくりと引き寄せ20~30秒かけてゆっくりと呼吸。横揺れをすると、より効果的です。
もし、足を引き寄せるのが難しい場合は、お腹や腰に丸めたブランケットなど挟むとポーズがやりやすくなります。ゆっくり仰向けの状態に戻せばガス抜きのポーズ、終了です。ベッドの上でも簡単にできるので、朝起きた時や、夜寝る前にスッキリとオナラを出して、日常はオナラのことを考えずに過ごせるようにしましょう。
今回の調査報告は、「オナラは我慢せず出しましょう」でした。我慢しすぎると腹痛、さらには口臭・体臭の原因になってしまいます。さらに、「ガス抜きのポーズ」で、オナラを溜めない生活を心がけましょう!
CBCテレビ「チャント!」11月10日放送より