家計の救世主「ブナシメジ」!おでん・ピザ・から揚げと、メインから脇役まで何でも使える農家レシピを大公開!
秋の味覚の代表格、きのこ。山で収穫することもできますが、工場で栽培されたきのこは安定供給によって価格も安定し、年中手に入れることができます。「農家の大量消費めし~ブナシメジ~」では、東海エリア最大の生産地で働く人たちに定番の料理はもちろん、この時期に食べたい鍋料理までおいしい食べ方をたくさん教えてもらいました。
100万株以上を栽培!東海一の生産を誇るブナシメジ栽培拠点
きのこの生産に詳しい岐阜県の窓口に尋ねると、収穫が不安定な野生のきのこに比べ、栽培しているきのこの方が安定していて、価格もお値打ちとの情報が。さらに、岐阜県下呂市に東海エリア一の出荷を誇る施設があると聞き、現地へ向かいました。
岐阜県のおよそ3分の2のブナシメジを作っている『中部アグリ株式会社飛騨小坂ぶなしめじ』は、東海エリア一の生産量を誇り、年中無休で収穫。栽培棚1列に約6000株、全体で100万株以上も栽培しています。1日に約8000株のブナシメジが収穫、出荷されていきます。工場内にお邪魔すると、まだ芽の状態のブナシメジがありました。
(従業員さん)
「これが(ブナシメジの)芽なんです」
培養に約90日、芽が出てから約10日。3カ月以上かけて、ようやく収穫できます。収穫したブナシメジのほとんどを、大手スーパーや道の駅に出荷しますが、品質の良い飛騨小坂産のブナシメジは贈答用の販売もしていて、直接注文する人もいるほど。
主役級に大活躍!食感と出汁で使い勝手のいいブナシメジレシピ
働いている従業員に、ブナシメジについて尋ねました。
(従業員さん)
「(Qシメジは好きですか?)うちの冷蔵庫・冷凍庫には欠かさず入っています。シメジがないとさみしいです。炊き込みごはんとか、みそ汁には欠かさず入れちゃう。いい出汁が出るんですよ。なんにでも入れています。主役にはならないけど」
主役にはなれないというブナシメジ。しかし、従業員の皆さんに聞いてみると、その使い方は主役級でした!
(従業員さん)
「(Qシメジは好きですか?)シメジはよく食べますよ、マヨネーズでベーコン炒め」
マヨネーズでシメジとベーコンを炒めて、コクをプラスしたベーコンマヨ炒めがおすすめだそう。さらに、お昼の時間にシメジを食べていた従業員さんにも尋ねました。
(従業員さん)
「カルボナーラ風」
食感のアクセントになり出汁の出るブナシメジは麺類との相性も抜群。別の従業員さんは、酒のつまみに、シメジに唐揚げ粉をつけて揚げただけの「ブナシメジのからあげ」を作っているそう。その他にシチューや天ぷら、定番の炒め物など、聞けば聞くほどレシピが出てきました。
おでんにピザにアヒージョ!食べ応え抜群のレシピの数々
普段、工場でブナシメジの収穫や包装作業をしている従業員の皆さんが、ブナシメジを使った特製レシピを作ってくれることになりました。
(従業員さん)
「普段脇役だけど安くて、物価も上昇してるけどブナシメジの値段は上がっていない。年がら年中あまり値段が変わらない。安定したシメジを使って、メインのおかずにしてほしい」
工場から持ってきた大量のブナシメジを使って、メインになるおかずを作っていきます。1品目は、この時期食べたい「おでん」ですが、なんと鍋の表面が見えなくなるくらいの大量のブナシメジを投入していきます。その名も「ブナシメジどっさりおでん」です。
2品目は、アヒージョを作ります。フライパンにオリーブオイルとニンニク、ジャガイモなどの具材を入れたら、またまた大量のブナシメジを追加!じっくり火にかけたら「ブナシメジどっさりアヒージョ」の完成です。マッシュルームの代わりにブナシメジを使うのだとか。
3品目は、ピザ生地にみそと刻んだバジルで作った自家製ソースを塗り、大量のブナシメジとチーズを乗せてオーブンで焼いたら「ブナシメジどっさりピザ」の出来上がりです。
他にもブナシメジを使ったから揚げやフライ、焼きおにぎりなど、たくさんの料理を作ってくれました。物価上昇が続く今、家計にもやさしく味わい深いブナシメジで、色々な料理に挑戦してみてはいかがでしょうか。
CBCテレビ「チャント!」10月17日放送より