絶品!老舗和菓子屋の栗きんとんを包んだロールケーキ!?秋の中津川市で見つけた穴場とは
岐阜県中津川市は、山里の自然、癒しの風景に、歴史情緒あふれる馬籠宿(まごめじゅく)などの人気観光地があり、秋の味覚で名産の栗きんとんなどの栗グルメも大注目の街です。そんな岐阜県中津川市で、CBCアナウンサーの松本道弥(以下、松本アナ)が有名人気スポットではない、知られざる穴場を大捜索しました。
笠を被ったキュートな保護犬!馬籠宿の土産店の看板わんこ
旅のルールは、出会った方にとっておきの写真を見せてもらい、その土地ならではの穴場を探すこと!馬籠宿は今、外国人観光客に大人気で日本人よりも多いくらいです。
松本アナは、幼少期にアメリカに住んでいたことがあるので、英語を駆使して、外国人観光客にインタビューを試みます。オーストラリア人女性に話しかけると、とびきりキュートな穴場が!
(女性)
「We met this little dog at the shop down there.(私たちはそこのお店でこの小さな犬に会いました)(Q .Where was he?(この子はどこにいましたか?)At that shop, at the end there.(あそこの、端のお店にいましたよ)」
服を着て、帽子を被った看板犬を探しに、馬籠宿の土産物店へ。創業55年の「土産店 花屋」は、ペット用の編み笠に藁馬などが外国人に人気ですが、保護犬の里親探しのお手伝いもしています。店内に写真があるワンちゃんに会うことができる、保護犬の譲渡会を紹介してくれるのだとか。この店の看板犬、くるみちゃんも元は保護犬。お店の営業時間内であれば、いつでもくるみちゃんに会えるとのことでした!
縄文土器と同じ土!まき割りから自分で行う女性陶芸家
穴場の写真を求めてお邪魔した別の土産物店では、名産の栗を手作業で剥いていました。ここで教えてくれた、とっておきが…。
(大脇理美子さん)
「まき割り!まき割りから自分でやって、陶芸をする子。馬籠の土を使って、梵天山という所の土。名古屋出身の方です」
陶芸の窯に使うまき割りから、全て自分で行う陶芸家の女性を尋ねました。陶芸家の菅原明子さんは、1200℃にまで達する薪窯を使い、自ら採取してくるという梵天山(ぼんでんやま)の土で焼き物をつくります。
(陶芸家・菅原明子さん)
「縄文土器を作っていた跡が近くから出てきていて、その土器をつくった土と、焼いた物を比べたら、成分がほぼ同じだったので使える土だと」
土地ごとの土で違ったものが生まれる奥深さが、陶芸の魅力だと言う菅原さんは、30歳ごろから陶芸を始め、美濃や沖縄で修行を重ね10年。2020年に独立し、今や工房の隣にギャラリーも併設しています。
(陶芸家・菅原明子さん)
「やっていて楽しいのは、梵天山の土」
扱いにくい梵天山の土にこそ、面白みを感じるという菅原さんは、日常使いの雑器の製作を得意としています。街の風景はどこも一緒ですが、山の形や空の色、木の感じは土地ごとに違い、中津川市の風景に魅了されて移住してきたと話してくれました。
「栗きんとんロールケーキ」おいしさの秘密は地元の有名和菓子店!?
外国人客の多い馬籠宿から少し離れた山あいを散策していると、「MAGOME FEST」という張り紙に遭遇。今年で2回目だという「マゴメ フェスト」は、地元の若者が発起人となり、ステージイベントやキッチンカー、露店など120以上が出店する一大イベントです。この会場で、地元のとっておき探しをしていると「栗トッツォ」の張り紙を見つけました。
(ケーキ工房悦造・今井健人さん)
「ウチはケーキ屋なんで、栗きんとんを使ったロールケーキとかが(本店にある)。栗きんとんが棒状になってロールケーキに巻いてある」
写真を見せてもらうと、真ん中に栗きんとんが入っており、生地には栗の実が練り込まれていました。お話を聞かせてくれた今井健人さんのお父様で、パティシエだという今井浩示さんが作る「栗きんとんロール」は、1日約50 本が毎日完売するという貴重な商品!さっそくお店にお邪魔しました。
(ケーキ工房悦造・今井浩示さん)
「栗きんとんロール、中津川産の栗きんとんをセンターに絞りまして」
こちらの栗がおいしい秘密は、創業140年の老舗和菓子店「和菓子 仁太郎(にたろう)」の栗きんとんを使用しているから。実は浩示さんは、中津川市では誰もが知る「仁太郎」のご主人のご兄弟だったのです。和菓子の名店に生まれながら洋菓子の道に進み、今は息子さんと一緒に店を盛り立てています。
(ケーキ工房悦造・今井浩示さん)
「仁太郎の和菓子と絡めて、洋菓子を開発していきたい。(Q親子で働くのは?)楽しいです。ありがたいことです」
今回も、中津川市でとっておきの穴場を見つけることができました!
CBCテレビ「チャント!」10月13日放送より