魂の演舞!豊川市「おいでん祭」に出場する“よさこいグループ”に密着!
名古屋駅から出発する人に声を掛け、その目的地についていく「あなたの旅についていき隊」。声を掛けるのは、入社3年目のCBCアナウンサー、松本道弥隊員(以下、松本アナ)です。
和傘を持った女性に声を掛け、着いていった先は愛知県豊川市の「おいでん祭」!迫力たっぷりの踊りを披露する、よさこいグループに密着しました。
オリンピックの審査員で、教え子はフェンシング世界ランキング1位!?
名古屋駅で松本アナが最初に声を掛けたのは、ピンクのスーツケースを持った女性。
(女性)
「(きょうはどこかへ旅行に?)今から東京に帰る。(名古屋には)仕事で来ていた。映画の撮影。助監督(をしている)」
助監督は、監督の補佐役。スムーズに撮影するため、スタッフ間の調整や小道具係などを担当します。元々は役者をやっていたという女性。将来は、演出兼役者を目指しているそうです。
続いて松本アナが気になったのは、車の上に大きな荷物を積んだ男性です。
(NFC代表・森田篤哉さん)
「フェンシングの剣。フェンシングクラブをやっている。地方からのお客さんを迎えに」
2023年2月、愛知県日進市に名古屋フェンシングクラブをオープンしたという男性。地元だけでなく、全国から生徒がやってくるそうです。
フェンシング歴26年の森田さんはなんと、2020東京オリンピックで審判団の一員として参加していました。また、フェンシングの将来を担う若者も指導し、サーブルという種目で世界ランキング1位の江村選手も、森田さんの教え子の1人。
この日は地方の生徒たちとって大切な練習日のため、ついて行けませんでした。
豊川市の「おいでん祭」に出演するよさこいチームを発見!
松本アナが声を掛けたのは、和傘を持った女性。よさこい踊りのチームに所属しており、これから豊川市の祭りで踊るため、待ち合わせをしていると言います。面白そうだと思った松本アナは、待ち合わせ場所で企画を説明し、交渉します。
(松本アナ)
「みなさんのよさこいに、ついていきたいと思って」
無事に許可が下り、現地で合流することになりました。
2023年5月27日・28日に豊川市野球場周辺で開催された「おいでん祭」。元々、商業祭・農業祭・緑化祭の3つのお祭りがありましたが、1989年に合体し、徐々にスケールアップ!現在は企業やグルメなど約75のブースが出店する規模となりました。今年は、新型コロナの影響で4年ぶりの開催。来場者17万人以上と今までにない盛り上がりです。
メインイベントは30チーム以上が参加する、パレード形式の「ダンスフェス23」。松本アナは、名古屋駅で会った岩崎真智子さん(25歳)と無事に合流することができました。岩崎さんは、名古屋を中心に活動するよさこいチーム「夜宵(やよい)」のメンバー。
(岩崎真智子さん)
「公開練習に参加して、メンバーの仲の良さと作品のカッコ良さ。(チームに)入りたいと思った」
今年で設立24年目を迎えるよさこいチーム「夜宵」。実力は本物で、様々なお祭りのコンテストで大賞・準大賞などを獲得してきました。メンバーは大学生や社会人など100人以上が在籍しており、平均年齢は約22歳。毎年新たなメンバーが入ってきます。
滋賀県在住の大学生、園瑞希さん(21歳)も今年1月メンバーに加わったばかり。
(園瑞希さん)
「人生で初めて、パレードで踊れることがすごくうれしい。練習から、めちゃめちゃ楽しませてもらっている。全力でやりたい」
今年の演舞は「導き」。題材は「七里の渡し」で、三重県・桑名宿から名古屋市熱田区・宮宿までの船旅を表現します。
「めっちゃ楽しかった!」思いきり踊れる幸せを表現した圧巻の演舞
いよいよチーム「夜宵」の出番。パレード形式での演舞は初披露です!白いはっぴは船頭、赤いはっぴは船頭の助手、そしてムラサキの着物は船で旅する高貴な娘、青い着物は娘の付き人という割り振りです。
名古屋駅で出会った岩崎さんは、高貴な娘の付き人役。3年目ということで余裕の表情を、見せます。そして1月にチームに加わった園さんも、船頭の助手役を体いっぱいに表現していました。
演舞のラストは、船が宮宿に到着し、すべてがオレンジ色に変わることで「希望の光」を表現。圧巻の演舞でした。
(園瑞希さん・岩崎真智子さん)
「(きょうの演舞は100点満点で何点?)150点。200点。めっちゃ楽しかった」
大声を出し、大好きなよさこいを思いっきり踊れる幸せを噛みしめる2人。充実感一杯の笑顔を見せてくれました。
CBCテレビ「チャント!」6月9日放送より