加藤愛が行く!岐阜・池田町の愛されフード『しゅうべーる』を調査! 地元のシンボルを表現!見た目に味に仕掛け満載の絶品スイーツ
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、根づく愛されフードを加藤愛が全力で調査します。今回は、揖斐茶(いびちゃ)の一大産地『岐阜・池田町』の『しゅうべーる』です。
「サクサクだけど、しっとり感も。サッパリ甘すぎない」と味わう愛ちゃん
聞き込みによると、『しゅうべーる』は地元のお茶を使った緑色のシュークリームで、『サンローヤル』という店の人気商品とのこと。おじゃました『サンローヤル』は、食事からスイーツまでいろいろ楽しめるという、古くから地元の皆さんに愛されているカフェレストラン。看板商品の『しゅうべーる』は、ゴツゴツとしたシュー皮にクリームがタップリと詰まった一品。「皮が本当にサクサクだけど、しっとり感も感じます。クリームもサッパリで甘すぎないから、どんどん食べられそうです」と愛ちゃんは味わいました。
地元愛とおいしさを追求して出来上がったシュークリーム
『しゅうべーる』は、実は池田町のシンボル“池田山”を表現しています。“池田山”は標高が低く横に広い緩やかな曲線の山で、しかも山肌が意外とゴツゴツ。これをシュー皮で再現するため、生地を楕円に搾り高温で焼いた後、弱火で二度焼きすることでゴツゴツ感を出しました。
さらに、池田山の麓の茶畑で摘まれた揖斐茶の、新芽の抹茶を生地に練り込むことで、青々とした木々も再現しています。そして、中のクリームは、銅鍋で丁寧に炊き込んだカスタードと生クリームを混ぜ合わせた“ダブルクリーム仕立て”。濃厚なのに、シュー皮の繊細なお茶の香りを消すことなく、スッとなくなる不思議な口当たりです。
また、このシュークリームを裏返すと、黒ゴマ&白ゴマが! 実は、パイ生地にゴマを練り込み薄く伸ばして裏面につけ、シュー生地を焼いているのです。このゴマ入りのパイ皮があることで味に深みが出るそうです。
「おいしくて、就職したい!」進路を決意させるほどの味
『しゅうべーる』を誕生させたのは、元専属パティシエの田中さん。2003年に、町内にある“池田温泉”内に作られた売店の目玉商品として考案したのが始まりで、1日800個も売れることもあったとか。
その後、『サンローヤル』のパティシエとなったのは、隣の揖斐川町出身の松原さん。製菓技術を専門的に学ぶ高校に通い、大好きなシュークリームの食べ歩きをよくしていた中、『しゅうべーる』と出会い、この味のトリコに。「就職したい!」という思いが募り、アルバイトを経て、高校卒業後には希望通り『サンローヤル』に入社、いまや『しゅうべーる』をはじめ、この店のスイーツを任されるパティシエールとなりました。20年あまり地元で親しまれ、1人の女性の運命をも変えた、池田町の愛されシュークリームでした。
(CBCテレビ「チャント!」12月6日(金)放送より)