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健康カプセル!ゲンキの時間

毎週日曜 あさ7:00

CBCテレビ製作/TBS系28局ネット

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第445回(2021.2.21)

心臓のSOS「不整脈」

心臓のSOS「不整脈」

ゲスト:田中美佐子
ゲンキリサーチャー:コカドケンタロウ(ロッチ)
ドクター:原クリニック東広島 院長 医学博士 原 幹

健康な人でも心臓の動きに乱れが起きている事があります。それが「不整脈」。今は問題ないからと放っておくと、動悸・息切れ・めまい・失神の原因になる事もあるのだとか。さらに、不整脈のなかには脳梗塞などの重い合併症を引き起こすものもあるといいます。そこで今回は、不整脈について徹底リサーチ。心臓のSOSに早く気づく方法を専門医に教えてもらいました。

心臓の基礎知識

・心臓はどうやって動いている?
心臓は、大きく2つの部屋に分かれています。上の部屋が「心房」下の部屋が「心室」です。
心房の右側には電気を起こす発電所があり、そこで生まれた電気がまず上の心房を収縮させます。そして、中継点を通って下の心室が収縮。このような電気刺激を1日に約10万回毎日繰り返す事で心臓が動いているのだとか。健康診断などで目にする心電図は、その電気刺激を捉えたもの。心電図を見れば、心臓のどの位置に異常が起きているのかが分かるそうです。

・不整脈とは?
心臓の電気信号に異変が起きると、脈が早くなったり、遅くなったり、リズムが乱れたりします。これを不整脈といいます。ただし、運動やストレスなどで心拍数が上がるのは交感神経が働く事による生理現象。心臓の電気信号を増やし身体に酸素や栄養を送っているので不整脈ではないそうです。

心臓のSOSに気づく方法~正しい脈の測り方~

心臓に異変が起きると、動悸や息切れなどの症状が現れる人もいますが、全く症状がない人もいるそうです。そのため、大切なのは普段から脈をチェックする事。全く症状がない場合でも、脈を測る事で心臓の異変にいち早く気づく事ができるそうです。

~誰でもできる!正しい脈の測り方~
▼脈を測る場所は手首の骨と筋の間
▼手首のシワに近い位置に指を3本置き、脈を感じる程度に軽く押さえる
▼脈がトン・トン・トンと規則正しく打っているか、乱れがないかを確認
▼10秒間で何回脈を打っているかを計測する

<10秒間の脈拍数(※安静時の場合)>
・正常 9~16回
・遅い 8回以下
・早い 17回以上
脈拍数が上記の「遅い」「早い」に当てはまる場合や脈が不規則な場合は、不整脈の可能性があります。

不整脈① 誰にでも起きる脈の乱れ「期外収縮」

期外収縮とは、電気が正常な場所以外から発生する事で脈が飛んだり、リズムが乱れたりする事をいいます。先生によると、健康な人でも日常的に起きているそうですが、多発・連発する場合や強い症状がある場合は治療が必要な場合もあるとの事。また、ストレス・睡眠不足・喫煙・アルコールなどが誘因になる事があり、心筋梗塞や心筋症など心臓の病気が原因の場合もあるそうです。

不整脈② 脈が遅い「徐脈性不整脈」

1分間の脈拍が50回未満の場合を徐脈といいます。40回以下になると、十分な血液が身体に供給されなくなり、息切れなどの症状が出てくるのだとか。さらに、徐脈の場合一時的に心拍が止まる事もあり、3秒以上だとめまい、5秒以上だと失神を引き起こし、頭をぶつけるなどして大怪我につながる恐れもあるそうです。

~徐脈性不整脈の治療法~
先生によると、徐脈性不整脈の治療にはペースメーカーを使用するそうです。脈が遅くなったときにだけ機械から電気信号を送って心臓を収縮させるのだとか。また、最新のペースメーカーには、とても小さな機械を直接心臓に入れるタイプのものもあるそうです。

不整脈③ 脈が早い「頻発性不整脈」

安静時の脈拍が10秒間で17回以上ある場合は頻発性不整脈の恐れがあります。息切れや動悸などの症状が出る事もあるそうです。頻発性頻脈にはさまざまな種類があり、命の危険につながる不整脈もあるので注意が必要です。

・心拍数が上がりやすいのは不整脈?
先生によると、普段から心拍数が上がりやすい人は「不適切洞性頻脈症候群」といって交感神経が働き過ぎて脈拍が上がりやすい体質の可能性があるのだとか。電気信号の乱れではないので、普段の生活に支障がなければ問題ないそうです。また、症状が強い場合は薬で抑える事もできるとの事です。

・命を脅かす危険な不整脈「心房細動」
頻発性不整脈の中でも、高齢化に伴い患者数が年々増え続けていると危険視されているのが「心房細動」。健康な人に比べ心拍が早いだけでなく、心電図で見ると心臓の上の部屋(心房)が痙攣するように振動がするのが特徴だそうです。心房細動が怖いのは、放っておくと心房内の血液が固まり脳梗塞の原因になってしまう事。心房細動がない人に比べて脳梗塞のリスクが約5倍も高くなるといわれているのだとか。しかも、心房細動の約4割が無症状だそうです。高齢者に多く、高血圧や糖尿病の人はなりやすいそうなので注意が必要です。

~心房細動の治療法~
先生によると、心房細動の主な原因は心房の左側にある4つの肺静脈から発生する余分な電気。不整脈を抑える薬でコントロールできる場合があるため、患者さんの状態に応じて薬で様子を見る事も多いのだとか。薬を使っても抑えられない場合は、カテーテルを使って肺静脈の回路を遮断するアブレーション手術で治療が可能との事です。近年は手術時間が90分ほどで、傷口が小さく2日後には退院できるアブレーション手術もあり、高齢者の方でも手術が可能になってきたそうです。

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