石川昂や高橋宏もいいけど“不死鳥”コンビに期待― “川上&井端”の竜戦士現状チェック

石川昂や高橋宏もいいけど“不死鳥”コンビに期待― “川上&井端”の竜戦士現状チェック

【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】

CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム

このコラム(?)は「サンドラ」を観られなかった全国のドラ友に話したい! との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。

「サンデードラゴンズ」より川上憲伸さん©CBCテレビ

2月13日の放送で共有したいトピックスは、春季キャンプ序盤を終えたドラゴンズの選手をチェックする2大人気コーナー。井端弘和さんが野手陣の期待値を☆の数で判定する“イバタシュラン”と、川上憲伸さんが先発投手を「◎」、「○」、「△」の3段階で判定する“KKチェック”。井端、川上の両氏が太鼓判を押したのは、奇しくも病から完全復活を期するふたりだったのである。イバタシュラン”から“KKチェック”の流れで最後は憲伸さんが開幕ローテ予想と野手注目選手を語った。

京田陽太選手/イバタシュラン「☆☆」

「サンデードラゴンズ」より京田陽太選手©CBCテレビ

 井端氏:これまでの京田選手は打撃フォームをコロコロと変えているイメージが強いんですよね。変えた時は一瞬打つんですけど長続きしない。新しいフォームを1年間貫き通して欲しいので星2つにしました

土田龍空選手/イバタシュラン「☆」

 井端氏:期待はしているんですけど、ことし出てくるか出てこないかと考えた上で星1つかなと。ただフリー打撃を見ていたら最初から最後までタイミングの取り方に狂いがなかったので、ほとんど自分のバッティングフォームが固まりつつある。今のままやっていけば、将来的には星3つ。というより、今も良いです!

高橋周平選手/イバタシュラン「☆☆」

「サンデードラゴンズ」より高橋周平選手©CBCテレビ

 井端氏:本人と話した時にホームラン20本を目指すのではなく、バッティングカウントの時にホームランを狙う。得点圏にランナーがいる時はカウント別に狙いを変えるというフレーズが出たところで去年よりはるかに良くなると思います。ポジションはサードでいいと思います。守備は上手いので

阿部寿樹選手/イバタシュラン「☆☆」

 井端氏寸評:かつてのバッティングが影をひそめもがいている

高松渡選手/イバタシュラン「☆☆」

 井端氏寸評:スタメン出場時にチームに与える変化と盗塁に期待

溝脇隼人選手/イバタシュラン「☆」

 井端氏寸評:技術面は「◎」の評価。二軍の選手ではないものの、去年のケガが響いたため星1つ

石川昂弥選手/イバタシュラン「☆☆☆」

「サンデードラゴンズ」より石川昂弥選手©CBCテレビ

 井端氏:「1回1回ボールを捉えて振る」という意識を一番感じられたのが石川選手。身体の使い方やバットを動かす順番も良い。実戦の中でもあの打撃フォームで打てると思います。1球1球捉えられているというのが伝わってくるので。期待しかないですね! 石川選手はどのポジションでもレギュラー候補。とにかく打つことでトップを目指してほしい

根尾昂選手/イバタシュラン「☆」

「サンデードラゴンズ」より根尾昂選手©CBCテレビ

 井端氏:「変わったな」という所までは来ていないんですよね。スイングや身体は強くなっているのは分かるんですけど、打撃のタイミング、柔らかさ、強さはまだ「機械」のような感じ。期待はしているんですけど、変化が感じられないという点ですみません。星1つです

福留孝介選手/イバタシュラン「☆☆☆」

 井端氏寸評:去年打てなかった球を分析してキャンプで調整している

平田良介選手/イバタシュラン「☆☆☆」

「サンデードラゴンズ」より平田良介選手©CBCテレビ

 井端氏:今年はまず明るい。身体は痩せたけど大きくなったなと。体調が良いので「今年はやります」と平田選手から聞けたので期待しましょう!

大野雄大投手/KKチェック「○」

「サンデードラゴンズ」より大野雄大投手©CBCテレビ

川上氏:大野雄大投手は普通に良いですよね。なにが良いって表情が明るい! 明るいイコール状態が良いので。悪くなる要素がないということで(今の段階としては)十分じゃないですか

大野雄投手コメント:(投球練習の)途中からバッターに立ってもらって、キャッチャーにはサインを出してもらいながら投げたんですけど良い球が投げられていた。本当にいい緊張感の中で投げられたと思います

柳裕也投手/KKチェック「○」

「サンデードラゴンズ」より柳裕也投手©CBCテレビ

 川上氏:柳投手も大野雄大投手と一緒で素晴らしい投球フォームが抜群! 狙ったコースに投げられていますし、去年通りの調整で問題なしです。去年と変化したところはバッティングに長打力を生かそうというモチベーションが出ていることが実に良いなと。2ランホームランとか試合を決めるような、そういった長打を見てみたいですね

小笠原慎之介投手/KKチェック「○」

「サンデードラゴンズ」より小笠原慎之介投手©CBCテレビ

 川上氏:フォームのバランスが良いですよね。投げ終わりのフィニッシュもしっかりと左肩が右足の股関節のあたりまでのってきているので良い状態だと思います。ことしはイニング数、勝ち星ともに去年の1.5倍へ。10勝は当たり前のようにいってほしいですね

 小笠原投手コメント:自分の感覚と理想が合っていなかったので、まだまだだなと思いましたけど、仕上がりも良くなってきていると思いますので。これからもうワンランク上げられるようにしていきたい

高橋宏斗投手/KKチェック「◎」

 川上氏:とにかく軸がしっかりしているという印象です。腕も振れていますし、リリースポイントがすごく安定していますから、自分が力を込めたいように投げられているので期待したいですね!

清水達也投手/KKチェック「○」

 川上氏:バランスよく丁寧に一球一球投げている感じがしますね。先発に限らず中継ぎとしても活躍してくれそうな気がします

岡田俊哉投手/KKチェック「△」

「サンデードラゴンズ」より岡田俊哉投手©CBCテレビ

 川上氏寸評:良いときと比べて指にボールがかかっておらず、球に力が伝わりきっていない

勝野昌慶投手/KKチェック「△」

 川上氏:まだ故障明けということで「△」ではあるのですが、このピッチャーもセットアッパーとしていけそうな気がします

松葉貴大投手/KKチェック「△」

 川上氏:判定が難しいところで・・・「△」かな。ローテーションの最後の一枠を取ってほしいピッチャーではありますよね

梅津晃大投手/KKチェック「○」

 川上氏寸評:全体的に球が高く不安もあるが、今後低くおさまってくればエース級の活躍もあり得る

笠原祥太郎投手/KKチェック「◎」

「サンデードラゴンズ」より笠原祥太郎投手©CBCテレビ

 川上氏:投球フォームは相変わらず安定していて良い。実際のストレートの球速は130キロ台後半ですが、バッターからすると145キロぐらい出ているように感じる球でした。開幕投手を務めたこともあって実績は十分なのでかなりの戦力になると思います。12球団一の投手王国と先発ローテーションを作れる可能性があるとすれば、笠原投手の復活が条件ではないでしょうか

KKチェック総括&開幕ローテ予想&KK注目野手

「サンデードラゴンズ」©CBCテレビ

 川上氏:開幕投手を務めた経験のある笠原投手の復活というのは、先発ローテ全体の厚みを増すためにも彼の存在は大きいと思います。高橋宏斗投手は間違いなく先発ローテーションに入ってきますから、安心していいと思います

―川上氏の開幕ローテ予想では3戦目に高橋宏投手。そのこころは?

 川上氏:日曜日というのはリリーフ陣もつぎ込めるので、のびのび投げられるんですよね

―川上氏の野手注目は高橋周選手

 川上氏:サードはどうしても石川昂選手だと思うんですよね。後々は「4番・サード石川昂」になると。そうなるとセカンドに高橋周平選手がいくのかなと思うんですが、セカンドっていったい何人いるのかと(※スタジオのフリップには7人の名前が候補に挙がった)。僕はピッチャー出身なのでセカンドは守備が重要だと思うんですよね。守備でバッティングの調子が狂うことも考えると、高橋周平選手は守備とバッティングの両方で安定できるかに注目しています

イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。“川上&井端”の同級生コンビの解説は忖度なしの主張が聞けるから最高だ!!

「サンデードラゴンズ」©CBCテレビ

今週のサンドラを観た感想・・・。井端さんのドラゴンズ選手解説はただ辛口なだけではなく説得力があるので聞いていて単純に楽しい! 一方の憲伸さんも、井端さんが「サードは高橋周選手だ」と言っていても、憲伸さんは「サードは石川昂選手だ」と持論を展開するといった忖度なしの本音トークは気持ちがいいし、イチ視聴者に想像の選択肢を与えてくれるのはうれしい!

「サンデードラゴンズ」©CBCテレビ

そして、なにより今回の放送で納得させられたのは、ドラゴンズが優勝するために必要な戦力として井端さんも川上さんも実績のある選手の復活をキーポイントに挙げていたことです。石川昂選手や高橋宏投手といったニューフェイスに注目と期待が集まっていますが、彼らの活躍だけに期待するのではなく平田選手や笠原投手といった経験を積んできている実績組も必要であるということ。
 主力がしっかりと支えている中で若手が勢いでチームを引っ張り、それに負けじと復活を期す熟練者が持ち味を発揮する―。セ・リーグ制覇の青写真が見えたところで、誰がその役を担うのか―。シーズンが開幕する頃にはそれぞれの候補者が一人でも多くいることに期待しましょう!!

(このコラムを書いたのは・・・サンドラ視聴歴約30年のアラフォー竜党)

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