石川昂を意識する?― 高橋周平が竜党の直球質問を真正面から受け止めた“ある意味神回”回顧録
【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム
このコラム(?)は「サンドラ」を観られなかった全国のドラ友に話したい! との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。
2021年最後の放送となった12月26日にスタジオ生出演したのは、ミスタードラゴンズの背番号を継承する高橋周平選手。昨シーズンは3年連続で規定打席に到達し、打率は自身初の3割をクリア。しかし、今シーズンは開幕戦から生じた打撃の感覚的なズレの影響から不振が続き、ついに7、8月の月間打率は1割台と低迷した。夏場以降に取り組んだ打撃の修正が功を奏し9月は3割3分3厘。年間の出場試合数はキャリアハイを記録したものの、得点圏打率1割9分に加えリーグワーストの併殺打21の数字が物語るようにポイントゲッターとしては不甲斐なさが募るばかりだった。守りでは守備率9割7分2厘と一定の数字を残しつつも、チームワーストとなる失策8。3年連続のゴールデン・グラブ賞を逃した。
攻守において精彩を欠いた高橋周選手に視聴者から寄せられた質問の中には手厳しいものも。真正面から受け止めて答えた高橋周選手の声をじっくりと紹介したい。
今年を漢字一文字で表すと?
―高橋周選手がフリップに書き記したのは「苦」の一文字。率直な思いは・・・
高橋周選手:苦しかったです
今季の自己評価は何点?
高橋周選手:30点。成績が残せなかったですし、チームに迷惑をかけたので
今季成績が下がった原因は?
高橋周選手:変化がなかった。去年はある程度やれたというのが自分の中であったので、そのままシーズンに入ってしまった
秋季キャンプで打撃をどう変えた?
高橋周選手:(ボールを)前で捉える。自分からボールを迎えにいく打ち方をしていたんですけど、やっぱり軸足でしっかり打てるような打撃フォームにしました
―現段階の完成度は?
高橋周選手:全然(完成)していないですね。50パーセントぐらいじゃないですか
サードへのこだわりはあるか?
高橋周選手:サードは守りたいですけど、試合に出てナンボの世界なので
―立浪監督はセカンドの起用も選択肢に入れているという点についての感想は?
高橋周選手:(笑)。はい、試合に出られれば。どこでもいいと思います
石川昂選手のことを意識するか?
高橋周選手:意識しないといったら嘘になりますけど。いずれ出てくる選手だと思いますし、そこに負けないようにやっていかないといけないと思っています
―石川昂選手の能力の高さを感じる部分は?
高橋周選手:やっぱり遠くへ飛ばす能力はすごいと思います
技術を盗めるなら誰のどの技術?
高橋周選手:いっぱい良い選手はいるんですけど、同じ左バッターとして(バファローズの)吉田正尚選手(の打撃技術)。打率も残せますし、長打も打てるので
立浪監督の印象は?
高橋周選手:もっと厳しいのかなと思っていたんですけど、意外と・・・まだ分からないんですけど。優しいというかジョーク(を言うこと)もあるので。結構やりやすいです
立浪監督から継承した背番号「3」はプレッシャーか?
高橋周選手:プレッシャーは全然ないです
ロッカーが汚いと聞きましたが、一番奥にあるものは?
高橋周選手:奥ですか? 靴下とかじゃないですか(笑)
―ちゃんと畳んであるか、丸まっているか?
高橋周選手:ちゃんとしてないですよ
―綺麗に整頓する気はある?
高橋周選手:あります、あります!
―監督に綺麗にしろといわれたら?
高橋周選手:絶対しますよ!
よく目薬をしていますが目が乾くのか?
高橋周選手:野球をしている時はコンタクトレンズをしているので、目を潤わさないと見えなくなるので。打席前と守備でピンチのときなど緊張する時はさします
柳投手にヒーローインタビューなどでいじられてどう感じる?
高橋周選手:これは結構、うれしいんですよ。いじられることは全然うれしいです
来シーズン狙うタイトルは?
高橋周選手:2年連続併殺王でしょ(笑) ※質問の直前に後輩の柳裕也投手からメッセージVTRでセ・リーグ最多の併殺打をいじられたことを受けてのジョーク
―冗談抜きでは?
高橋周選手:やっぱり打点を稼ぎたいですね
もしプロ野球選手にならなかったら?
高橋周選手:分からないですけど、好きなことをやりたいですね。(プロ野球選手の)次にやるとしたら漁師とか。釣りは好きですけど、釣れません(笑)
ホークスに移籍した又吉投手と対戦したら打てますか?
高橋周選手:打てますか? うーん・・・、打ちたいですね
―狙い球は?
高橋周選手:真っすぐですね
適任だと思う打順は何番?
高橋周選手:一番は“3番”がいいかな
来季優勝するために必要なことは?
高橋周選手:ピッチャー陣が頑張っていると言われているので、バッター陣がしっかり打ちたいですね
ファンにメッセージ
高橋周選手:また来年がんばります
サンドラと来シーズンの公約
番組の最後では恒例となっているサンデードラゴンズと高橋周選手の間で来季の公約が締結。高橋周選手が『全試合出場』を達成した場合、サンドラから高橋周選手へ『海釣りロケ』を贈呈。ただし、高橋周選手が『1試合欠場』の場合は罰ゲームを受けるという契約内容。達成条件を『全試合出場』とし、罰ゲームの設定を『1試合欠場』とした理由を次のように明かした。
高橋周選手:(公約を『全試合出場』とした理由は)もう一回、試合に出るという気持ちなので。(罰ゲームを『1試合欠場』とした理由は)それぐらいの覚悟でやらないといけないと思ったので
イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。大島選手の激励に込められた“ある指摘”の意味は大きい
今週のサンドラを観た感想・・・。番組の中で大島洋平選手が高橋周選手に激励コメントを送っている場面があったのですが、筆者はテレビで観戦している立場でありながら激しく共感する部分がありました。まずは大島選手のコメントを紹介。
大島選手:持っているものはすごく良い。それをそのまま出してくれればと思うのですが、ちょっと“なげやりになる部分”がある。悪い言い方をすると。それを“良い開き直り方”にしてくれると、ちょっと変わってくると思う
あくまでイチ視聴者の意見ではあるのですが、シーズン中の高橋周選手をテレビ画面越しに見ていて“なげやりになる部分”を感じたことは、正直少なくありません。そんな映像を観るたびにモヤモヤとすることも・・・。そして大島選手のコメントを聴いていた高橋周選手の表情が終始苦笑いだったことにも筆者は残念な気持ちに・・・。
来季の公約に『全試合出場』を掲げた高橋周選手。そのためには打撃のすべての面でキャリアハイの成績を誓っていました。イチ視聴者は決してアンチではありません。その決意を信じて来季も応援させていただきます!
(このコラムを書いたのは・・・サンドラ視聴歴約30年のアラフォー竜党)