カープ栗林はマエケンクラス!タイガースは佐藤、井上に大注目!井端セ・リーグ新戦力情報に竜スコアラーも緊急出動か!?
CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」燃えドラch
吉見一起の“ヨシトーーク”他球団戦力編
惜しまれながら、昨年ユニホームを脱いだ元ドラゴンズの絶対的エース・吉見一起さんが早くも燃えドラchに登場!現役時代さながらの絶妙なコントロールで球界裏話や同僚、ライバル話をビシバシ投げ込む!
今回もイバチンこと井端弘和さんを迎え、他球団の新戦力について語る!と言い切ってはみたものの、本当に語ったのか!?いや今回はしっかりと語ってくれるはずだ!お約束の脱線話を交えながら、今回も二人のトークは絶好調!
死角が見えない!戦力万全ホークス
井端『昨年一年、二軍でプレーしていて“うわっ!すげぇなコイツ”っていう選手いたんじゃないの?』
吉見『ホークスの選手は見る選手、みんないいなと思いましたね!』
井端『オレ、昨年一試合だけ観に行ったの、ナゴヤ球場に。か…かさご?』
そうそう、春の季語で使われて、煮ても揚げても美味いんだよね…って、それは魚!
吉見『真砂!』
真砂勇介、26歳、外野手。
今年で9年目のシーズンを迎え、毎年期待が高いホークス右の大砲候補だ。
井端『なんだこいつ!と思ったね。あと野村とか』
野村大樹、20歳、内野手。
早実時代、一学年先輩の清宮(日ハム)を3番へ追いやり、4番を任された。昨年は二軍でチーム最多となる74試合に出場し、今季一軍での活躍が期待されている。
吉見『小さいですけど、いいバッターですよね!』
井端『あとは…柳…』
吉見『柳町!確か昨年ルーキーだったんじゃないですかね』
柳町達、23歳、外野手。
球団新人野手で14年ぶりに開幕一軍入りを果たした右投左打の巧打者。
吉見『失礼ですけど(ホークスの二軍は)一軍でも4、5位ぐらいになれるんじゃないかなというぐらいの戦力ですよ。ピッチャーもボール速いし、育成でも150キロ超えるんですよ。コントロールに難があるのもいますけど』
まさにホークスは人材の宝庫。
世間の評価はドラフト、そして育成ドラフトで大量の選手を獲得。
ダメならすぐに見切りをつけるが、それが逆に競争意識を高め、ドラフト指名された時点以上の力を身につけていく。
人を雇う以上、コストもそれ相応にかかるわけで、ホークスの育成方法について指をくわえて羨ましく眺める球団も多いのではないだろうか。
井端『欲しいなって思うよね』
吉見『プロに入ってから実力をつけたのか、入る前からある程度力があったのか、どう思われますか?』
井端『ホークスって、長打がある、足が速い、守備が良いというような一芸に秀でている選手を獲っている気がするの。球が速い、これをさらに速くしてストライクが取れればなんとかなるみたいな。そういうふうな育て方なのかな』
吉見『良いところを伸ばしてということですかね』
井端『欠点は本人が勝手に直していくものなのかなと思う』
吉見『ちょっと…レベルが高いですよ、ホークスは!』
3軍を初めて球界に取り入れたのもホークス。
メジャーリーグに倣うかの如く、育成強化をチームの柱と考え、戦力の充実を図り続ける。
4年連続日本一のチームに死角を見つけるのは難しい話と言えそうだ。
攻守にレベチを感じさせるタイガース佐藤
続いて話はドラゴンズと同じセ・リーグへ。
井端『セ・リーグではどう?阪神の井上は?』
井上広大、19歳、外野手。
2019年、履正社高からドラフト2位でプロ入り。パワーが持ち味の右の長距離打者だ。
吉見『まだまだウィークポイントがたくさんありますが、ボクはいいなと思いましたね』
井端『久々に大きい身体をしている割には柔らかいバッティングをする選手を見たね!』
吉見『器用だなと思いましたね。ルーキーの佐藤選手も凄くないですか?』
佐藤輝明、22歳、内野手。
昨年のドラフトで4球団競合の末、タイガースが交渉権を獲得した、チーム待望の長距離砲。開幕2試合目で早くもプロ入り1号を放った。
井端『凄いね!最初見た時はちょっと時間かかるかなと思ったの。チェンの邪魔が入ったんだけどさ、フリーバッティングを見たの』
チェンの邪魔が入った件(くだり)をご存じない方は、是非“投手展望編”をご覧ください!
井端『最後にちょこっと見た時に…』
と言うやいなや、椅子から立ち上がり、佐藤のバッティングフォームを真似るイバチン。
当時の佐藤選手は左の軸足がキャッチャー側に倒れ気味でトップを作り、結構ブレの多い打撃フォームをしていたという。この状態であれば、ピッチャーがクイックで投げた時に対応できなかったり、また早いストレートに差し込まれる恐れがあった。それが…
井端『実戦入って彼を見たら、それがなくなっていた。そりゃ打つよなと思ったね。振りが速いよね!それと捉えるのが意外に上手いのね』
吉見『パ・リーグのバッターみたいだなと思いましたね』
井端『なんとなく柳田選手と比較されるじゃない。タイプは似てるけど、出てきた頃の柳田の方が空振り多かったよね。ファームで見た時は荒々しく当たった時は凄いけど、空振りをするバッターに映った。今の段階で佐藤には当てる技術があるし、ツボに来たら彼は打つでしょ?』
吉見『それよりも守備が上手でビックリしました!タイガースは良い選手獲ったなぁ!』
昨年もピッチングスタッフはリーグでも上位の力を誇ったタイガース。
課題は得点力アップであっただけに、佐藤加入はドラゴンズにとって悩みの種がひとつ増えたように思えてならない。
能力はマエケン級!?カープ栗林
吉見『井端さんから見て、気になるピッチャーはいました?』
井端『実績あるけど、今年の平良(DeNA)は15勝とか勝ち頭になるのかなぁと思ったね』
吉見『平良って人的補償で…』
井端『ジャイアンツからでしょ?一緒にやっているんだよね。いい子だよ』
ここで話はお決まりの脱線へ。
なんと平良のお姉さん、沖縄で鉄板料理屋を営んでいるそうで、イバチンもかつて舌鼓を打った経験があるそうだ。
その際、突然“姉です”と紹介され、驚いた思い出話を披露したが、今回は話を本筋へと戻したイバチン!やればできるじゃん!
井端『あれは?栗林』
吉見『栗林はトヨタで見ていたので』
トヨタ自動車の後輩とあって、プロ入り前から彼の力に一目置いていた吉見さん。
栗林良吏、24歳、投手。
昨年のドラフトで広島から1位指名を受け、入団した即戦力右腕。150キロを超えるストレートに加え、カットボール、フォークを操る。
吉見『めちゃくちゃいいっすよ!』
井端『でしょ!オレが見た時は今よりはるかにいいよ!』
吉見『ボクは入寮する前に見ているので、一カ月前ぐらいですかね』
井端『前田健太クラスでしょ?』
マエケンクラス!?まさかのメジャー級の力を持ち合わせているってこと?
吉見『ボールが強いというか速いというか。絶対、計算できますよね』
井端『抑えもあり得るよね?決め球あるし』
イバチンの予想通り、ドラゴンズとの開幕シリーズ2戦目に抑えとしてプロ入り初登板を果たした栗林。三者凡退に打ち取り、見事初セーブを挙げた。確かに切れの良い球を投げていたなぁ。ドラゴンズにとっては嫌なピッチャーが現れたものである。
4年後の評価が楽しみな高卒ドラフト下位指名
吉見『ジャイアンツには行かれました?』
井端『新戦力でいえば平内投手かな』
平内龍太、22歳、投手。
昨年のドラフトでジャイアンツから1位指名を受け、亜細亜大学から入団した右腕。大学在学中に156キロを記録した速球派。
井端『球速も上がってきて、あとはコントロールだよね。左打者のインコースに狙ったのが、シュート回転する。あれが真っすぐ曲げられるようにならないと大ケガするね!フォークは良く落ちていたよ』
ジャイアンツのルーキーといえば、開幕一軍入りは逃したもののオープン戦最後まで食らいついていた秋広選手の話題に。
秋広優人、18歳、内野手
昨年のドラフトで5位指名され入団、身長はなんと2メートルというビッグサイズ!
井端『良いと思ったよ。パっと見た時に“あっいいね”と思ったの。何故そう思ったかと言うと、ピッチャーが投げる時、トップを作っている間合いが良いのよ。すべてのボールに対応しそうな感じを受けた。将来面白いなと思ったら、その試合で2安打くらいしたのね。もう打てるんだと感心した。高卒一年目かプロの球を打つこと自体、凄いことだから!』
現時点における秋広の凄さを褒めちぎるイバチン。
イバチン自身、高校から亜細亜大へ進学した当時、大学生の球すら全く打てなかったという。それがプロの球を打つレベルまでに上がっている秋広はたいしたものだというわけだ。
井端『もし秋広が大学へ行ったら、一年からレギュラーよ。彼はドラフト5位でしょ?4年後に秋広がドラフト1位級の選手クラスに、しかも競合する1位候補ぐらいの力を身につけていれば、この時点で彼を獲得したことは成功なわけ』
ドラゴンズにも良い例えがいる。
今年開幕一軍入りを果たした高卒二年目の岡林だ。
井端『岡林は大学2年生と同じ年。そう考えれば今あれだけ打っているというのは凄いこと。あと2年経って、彼と同い年が大学卒業時のドラフトに“岡林はドラ1級だな”と周囲から言われれば、彼を高卒時で獲得したのは大きかったと言えるし、本人にとっても成功だなと思うよね。同期でドラフト1位二人獲れたみたいになるから』
吉見『(年齢からいって)まだそんなに焦らなくてもいいですからね』
好素材多し!2020年ドラフト指名組
井端『キャンプで12球団回る時、いつも選手名鑑見てチェックしていくの。タイガースなら佐藤と思ったら、“意外と井上柔らかいな”とか、ベイスターズだったら2位が牧かと思って見に行ったら、“キャッチャーの山本ってこんな肩がいいんだ”と思ったりとかね。だいたいこいつはどう?と思って見に行くと、違う選手が目に付くんだよね』
キャンプ視察はまさに宝探しとでも言うようにイバチンは目を輝かせて話す。
吉見『牧選手はどうでした?』
牧秀悟、22歳、内野手。
昨年のドラフトで中央大よりベイスターズから2位指名で入団。大学在学中、全日本の4番打者として活躍した。
井端『ちょっとドアスイングだよね。思ったより内から肘が出ないんだなというところがあったね』
井端『ヤクルトには並木っていうのがイチオシよ!めちゃくちゃ足が速いから!セ・リーグにもとうとう出てきたなと。周東に匹敵する走力があるから。もしかしたら、その上を行くかもしれない!いいスタート切れば全部セーフよ!』
並木秀尊、22歳、外野手。
昨年のドラフトでスワローズから5位指名で獨協大から入団。50mを5秒32で走る快足の持ち主!
吉見『知らなかったっすね』
井端『奥川君はどうよ?』
吉見『キャッチボールしか見ていないですけど、良かったですよ。まず身体が大きくなっているなと思いました。良いボールで良いフォームだなと』
井端『木沢投手は?』
木澤尚文、22歳、投手。
慶応大からドラフト1位で入団したルーキー右腕。155キロのストレート、そしてカットボールとスプリットが武器。
吉見『ボールは速いですよね!気になったのはドラフト2位で入った山野君。背もそんなに高くなく、ボールも普通なんですけど、こういうピッチャーが育てば面白いだろうなと思いましたね。変化球が多彩なんですよ』
山野太一、22歳、投手。
東北福祉大から昨年ドラフト2位指名され入団。多彩な変化球が持味のサウスポー。
代々スワローズといえば、安田猛、石川雅規といった小柄ながら大胆な攻めで好成績を残してきたサウスボーの名前が挙げられる。
山野もまたその系譜の一人としてプロ野球ファンの記憶に残る活躍を見せるかもしれない。
と、今回はいつものようなオチャラケもなく真面目に終始したヨシトーーク!
これもまたヨシトーーク!
真面目とお笑いの絶妙な出し入れを次回もお楽しみあれ!
(竹内茂喜)