“まつぼっくり”で焼く!?三重・桑名市で江戸時代から受け継がれる“はまぐり調理法”とは
三重県桑名市といえば、誰もが思い浮かべるのが名物の「はまぐり」。しかし、はまぐりの焼き方に江戸時代から受け継がれてきた驚きの伝統があることをご存知でしょうか?今回、よしお兄さんが桑名市の貝の卸業者や老舗日本料理店を訪れ、はまぐりのおいしさの秘密や焼き方を調査しました。
桑名が育む日本古来種「ヤマトハマグリ」の秘密

よしお兄さんが訪れたのは、三重県桑名市で貝の卸を行う「マルヨシ水産」。3月から6月ごろに旬をむかえる、桑名名物「はまぐり」のおいしさの秘密をうかがいました。
(「マルヨシ水産」取締役・水谷美来さん)
「『ヤマトハマグリ』といって、殻がうすくて身がふっくらしているのが特長です」
桑名のはまぐりは、日本古来種の「ヤマトハマグリ」。内湾にしか生息していない希少な貝です。では、なぜ桑名のはまぐりは特別なのでしょうか?
(「マルヨシ水産」取締役・水谷美来さん)
「日本の内湾の中でも、桑名は最高の環境です」

桑名の内湾は、大きな川が3つも流れている日本の中でも珍しい環境。山の栄養がたっぷり海に流れることで、桑名の地ならではのおいしい「ヤマトハマグリ」が育つのです。しかし、この貴重なはまぐりにも危機がありました。
(「マルヨシ水産」取締役・水谷美来さん)
「一時は漁獲量が激減して、絶滅の危機に陥ったこともありました。今は漁獲制限をしたり干潟の整備をしたりして、みんなで守って一年中安定した漁ができるようになっています」
地域全体で大切に守られてきた桑名のはまぐり。その努力があってこそ、今も私たちはおいしいはまぐりを味わうことができるのです。
180年前の浮世絵にも描かれていた!?驚きの調理法とは

続いてよしお兄さんが向かったのは、江戸時代から続く日本料理店「丁子屋(ちょうじや)」。はまぐり料理といえば酒蒸しや、しぐれ煮が一般的ですが、この店では特別な方法ではまぐりを調理しています。
(「丁子屋」七代目・大村健司さん)
「桑名に来たら焼きはまぐりを食べていただきたいのですが、なにで焼くと思いますか?」
(よしお兄さん)
「塩の上に敷き詰めて転ばないように固定して焼く?」

正解は、なんと“まつぼっくり”!そのルーツは、大村さんが大切に集めている古い資料の中にありました。
(「丁子屋」七代目・大村健司さん)
「180年前の浮世絵です」

桑名の街道で焼はまぐりを持った女性の絵。よく見ると、まつぼっくりの存在を表すものもしっかりと描かれています。さらに江戸時代に書かれた食物についての本には、こう記されていました。
(「丁子屋」七代目・大村健司さん)
「まつぼっくりで焼かれたものが一番おいしいと書かれております」
まつぼっくりの“でこぼこ”が生み出す絶妙な焼き加減

まつぼっくりでどのようにはまぐりを焼くのでしょうか?大村さんが実演してくれました。
(「丁子屋」七代目・大村健司さん)
「まず、蝶番(ちょうつがい)の部分を焼いていきます」
最初に蝶番を焼くことで貝が開かなくなり、貝汁のうまみを閉じ込めて蒸し焼きにできます。そして、まつぼっくりならではの利点が!
(「丁子屋」七代目・大村健司さん)
「まつぼっくりのぼこぼこが、はまぐりを立てるのに最適。江戸時代の人はうまいこと考えたと思う」

(よしお兄さん)
「私の知っているはまぐりのやわらかさではない」
箸を入れた瞬間、そのやわらかさに驚きを隠せない様子。そして一口…。
(よしお兄さん)
「ん~おいしい!すごい!とってもやわらかいですね。まつぼっくりの燻しの香りで、かめばかむほどおいしいエキスが出てきますね」
ランチでも桑名のはまぐりを堪能できる「丁子屋」。江戸時代の味を体験してみてはいかがでしょうか?

(よしお兄さん)
「本日の推しどころキャッチコピー!『桑名の焼きはまぐり まつぼっくりで!こりゃびっくり!!』」
3月29日(日)、桑名市で「第4回桑名はまぐり春祭り」と「第1回桑名しぐれマーケット」を開催予定。詳しくは観光三重ホームページをチェックしてみてください。
CBCテレビ「チャント!」2026年3月4日放送より



