イラン最高指導者にモジタバ師選出。どんな人物?情勢はどう傾く?
先月末にアメリカとイスラエルがイランの核施設や関連拠点を攻撃したことを機に、中東情勢は緊迫しています。長期化すれば、原油価格の急騰による世界的な物価上昇や景気減速なども懸念されています。今後の焦点は相互報復がどれ程の規模で続くのか、そして原油価格がどこまで上昇するかです。最高指導者を失ったイランのこれからは、そしてアメリカの思惑は、一体どのようなものでしょうか?3月10日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーが今後の焦点について話題にしました。
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イランの新たな最高指導者には、殺害されたアリ・ハメネイ師の次男であるモジタバ・ハメネイ師が選出されました。共同通信によると、このことについてアメリカのドナルド・トランプ大統領は「イランは大きな過ちを犯したと思う」と批判したとのこと。
これはテレビのインタビューで語ったもので、モジタバ師が後継となったことでイランで反米強硬路線が継承されると見られています。
トランプ大統領は南部フロリダ州での会合で、「攻撃は敵が完全に倒れるまで緩めない」と述べつつ「すぐに終わる」とも語り、長期化を否定しました。
一方でロシア大統領府によると、ウラジーミル・プーチン大統領は9日トランプ大統領と電話会談し、イラン紛争の外交的解決に向けた考えを表明したようです。
どんな人物?
新たな最高指導者の地位に就いたモジタバ師とは、一体どのような人物なのでしょうか?リスナーからの投稿です。
「モジタバ師は父であるハメネイ師を始め、妻や1歳の姪も米軍の爆撃により殺害されており、個人的に見たらアメリカへの憎しみは消えていないと思われます。トランプ大統領が描いていた『親米イラン』は程遠くなりました。軍事攻撃で圧倒して敵国を親米国家に変える、そんなことは歴史上、太平洋戦争後の日本くらいしかないのではないでしょうか?」(Aさん)
アメリカはイランに対して無条件降伏を要求し、親米的な政権への転換を迫る姿勢を示しています。
小高「直近ではベネズエラもそうでしたね。もともとは反米だったのが、今は国のいろいろなことをトランプさんやアメリカと協調しながらやっていく親米国家に変化していますから」
アメリカはこの経験を踏まえ、イランにも強気で出たのではないかと言われています。
どうなる原油価格
しかしモジタバ師が選出されたことで順調にはいかないのでは、との見方も。
「アメリカとイスラエルのイラン攻撃によりホルムズ海峡が閉鎖された影響を、だんだん感じるようになりました。せっかく安くなったと感じていたガソリン価格も、また上がり始めています。
おそらくイランはモジタバ師を選出したことで、アメリカとイスラエルに報復攻撃をかけるつもりでしょう。そして2国がまたそれに応戦する、という事が繰り返される可能性が高いと思います。
そうなれば原油価格の高騰は長い間続くでしょう。ただでさえ物価高で困っているところへ、さらに追い打ちがかかるのではないかと感じています」(Bさん)
先の衆議院選挙でも、物価高の解消が大きな争点として争われましたが、中東情勢によってまた大きな煽りを受けそうな気配です。
経済への影響
小高「ただイランの戦力そのものが、そろそろ限界に来ているんじゃないかとも言われています」
アメリカ・イスラエルに応戦し続けるだけの戦力がイランになく、短期に終了するのではないか、との可能性も有力視されています。そのため石油価格がどの程度高騰するのかも、それに左右される部分が大きいです。
しかし仮に争いが長期化すれば、単純にガソリン代が値上がりするだけにとどまりません。
小高「長引けば世界的な経済の混乱も予測されていて、そうなってくると原油の価格どうこうよりも、他国とのいろいろな貿易がめちゃくちゃになってしまうかもしれない」
世界経済の大混乱も、最悪のケースとしては考えられると言われています。だからこそトランプ大統領は短期で終了させることを狙い、全面降伏を求めているという状況です。一方でイラン側からは長期戦を示唆する発言も。
混乱を極める中東情勢ですが、経済的な影響はもちろん、尊い人命のために1日でも早い終息を願うばかりです。
(吉村)
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