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百戦錬磨の吉見、ピンチの場面に迎えたくない相手は意外なバッター!

百戦錬磨の吉見、ピンチの場面に迎えたくない相手は意外なバッター!
CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」(C)燃えドラch

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」燃えドラch
吉見一起の“ヨシトーーク”打者展望後編

惜しまれながら、昨年ユニホームを脱いだ元ドラゴンズの絶対的エース・吉見一起さんが早くも燃えドラchに登場!現役時代さながらの絶妙なコントロールで球界裏話や同僚、ライバル話をビシバシ投げ込む!

前回はキャプテン高橋周平を首位打者に予想し、また期待の石川昂弥起用法の話から、二遊間の難しさを説いたイバチン。まだまだ吉見さんの熱いクエスチョンが続くようですよ!

ボールよ、飛んでくるな!

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」(C)燃えドラch

吉見『ピンチで1アウト満塁の時、飛んで来いと思っていたのですか?』

井端『飛んで来い!と思うよ。でもこれ、現役途中に変わったんだよね。最初は“ここできたらイヤだな”と思っていたよ』

吉見『絶対そうでしょうね!』

井端『ただ満塁とかはいいよ。一番嫌なのはツーアウト2、3塁。もう逃げ場がないわけじゃん。内野安打になっても1点取られるし、フォースプレーとかだったら、なんとかボールを取って、セカンドとか近いところに投げればOKという逃げ場があるけど、ゴロが飛んできて一塁へ投げなければいけないことと、もし暴投すれば2塁ランナーまで生還させてしまう。1点勝っていて、このワンプレーで2点入れば逆転されてしまうわけ。このケースが一番嫌だったな。8回とか9回に起きるのが。お願いだから満塁策にしてよと思ったね!(笑)』

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」(C)燃えドラch

名手井端でさえも、ビビるわけね。
人間だもの、そりゃそうだ。
経験が薄い選手がこの場面に出くわしたら、きっと足が震えるでしょうね!

井端『でも“ボール、来るなよ”と思っていると精神的にもたないと気付いたのね。ウソでも“来いっ!”て、思うようにしたよね。そう思いだしたら、意外と来ない。来るな!と思ったら、来るの!来いっ!という強いオーラが打者にプレッシャーを与えていたのかも?(笑)。ピッチャーはないの?このバッターで抑えないと、次は嫌な奴を迎えるなとか?』

吉見『それは考えますね。最悪なことを考えて投げるんで。このバッターに回すと嫌だなとか』

ピンチをチャンスに変える投球術

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」(C)燃えドラch

今度はイバチンが吉見さんへ質問。
内野手には分からないピンチを迎えた時の投手心理を問う。

井端『ひとつ聞きたいことがあるんだけど、満塁とかで2ボールとかなった場合、どんな心境なの?守っている立場からすると“おいおいおいおい!”なんだけど』

吉見『ボクもおいおいおいですよ!(笑)カウント的にバッターは1、2の3で来るケースですよね』

井端『そんな時、選択するボールは何?』

吉見『ボクの場合、振って来るから、ちょっと曲げたら凡打してくれるんじゃないかなと。スライダーか、左だったらシュートとか、フォークとか、振ってくるところに投げられるよう、覚えたので。逆に打者を利用しようとしましたね』

打者を利用してピンチを切り抜けるだと!?
これはなんとも高度な技術!
ドラゴンズのエースを任されただけのことはある!

井端『そこにボールになる選択肢はなかったの?』

吉見『なかったです。昔は3ボールにしたら終わりや!という感じでしたけど。でもそれを利用できるようになってからは、絶対振って来るんで』

井端『だからそうか!そういう場面でショートゴロが多かったのか(笑)。3-2とかはどうなの?ドキドキ?』

吉見『ドキドキではないですけど、ストライクゾーンに投げようと思いますね』

苦手はピンチで迎える相手ピッチャーとの対戦

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」(C)燃えドラch

百戦錬磨の吉見さんでも苦手というか嫌な場面は存在する。
それは相手の主力バッターではなく、意外にも…。

吉見『ボクはピッチャーしていて嫌なのは、ランナー2塁で8番バッター敬遠後のピッチャーを迎えるのが一番嫌なんですよ。ピッチャーには打たれるわけないだろうと、思われるじゃないですか、周りの目は。ピッチャーは“打たれたらどうしよう…”と入るんで(笑)』

井端『(打たれるのは)確率だからね!確率イコール打率。8番のキャッチャーとピッチャーとでは打率が1割以上も違うから』

吉見『世間一般的で見ると、絶対ピッチャーは抑えられると思いがちじゃないですか。ピッチャーに投げる時と野手とでは、野手の方に神経を使うものだと。ただピッチャーには当てたらどうしようとか思うから嫌なんです。インコースなんて、ピッチャーにはいけないです』

相手ピッチャー相手に内角をグイグイ攻めるなんて、たしかに大谷翔平ぐらいしか見た覚えがないな!自分がやられたら嫌だという無意識な思いもきっと働くはず。

吉見『打者がピッチャーなら、少し曲げたボール球とか振ってくれると思うんです。ただ振らずにフォアボール出したらどうしようとか。またストライクゾーンで勝負しようと思うと当てられるんじゃないかと思ってしまうんです』

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」(C)燃えドラch

もうすべてがネガティブマインドになってしまうわけね!
イバチンは打者目線として打席に立つピッチャー心理を読む。

井端『でも、その時のピッチャーの心境って、打てないでもともとじゃん!』

その言葉に抗う吉見さん!

吉見『ボクの場合は“打ちたいっ!”と思ってましたよ!』

井端『知ってる!(笑)それでセカンドゴロのオンパレード!いつも打っては、“指痛ぇー”ってやってたもん』

吉見『ボク、いつも指落ちてるんじゃないかというぐらい感覚なくなってました!』

気づけばドラゴンズ打者展望の話は遠い彼方へ。
しかしこれがヨシトーーク!
次回もイバチンとの爆笑トークが楽しみです!

(竹内茂喜)

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