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ドラゴンズ温故知新!12「総括」編~竜党の大注目は「正捕手」が誰になるか?

ドラゴンズ温故知新!12「総括」編~竜党の大注目は「正捕手」が誰になるか?
ドラゴンズ温故知新!
論説室コラム

ドラゴンズ温故知新!12「総括」編~竜党の大注目は「正捕手」が誰になるか?

 2020年1月24日(金) 10:11
北辻 利寿
北辻 利寿

中日ドラゴンズは2020年に球団創設84年目を迎えた。年末年始に全11回シリーズで、筆者が独断で選んだ歴代ベストナインと現役選手を比較しながらシーズンへの期待と応援を届ける連載企画だったが、お読み下さった方々の関心度からドラゴンズの現状へ注目と関心が浮き彫りになった。近づく春季キャンプに向けて、シーズンを占う「総括」編をお届けする。(敬称略)

反響多かった「捕手」編

ドラゴンズ温故知新!加藤匠馬捕手©CBCテレビ

アクセス数も、記事へのコメント数も、いずれも最も多かったのは「捕手」編だった。
2004年から8年間にわたった落合博満監督時代の「リーグ優勝4回、日本一1回」という黄金期を不動の正捕手として支えた谷繁元信以降、ドラゴンズから「正捕手」という言葉が消えた。
2019年シーズンは強肩の加藤匠馬が開幕スタメンに抜擢されたが、結果としてシーズン出場は100試合に満たない92試合。次に試合数が多かったのが39試合の木下拓哉と、「正捕手」という課題は2020年シーズンに持ち越された。

注目は「正捕手」が誰になるか?

大きな期待を集めるのはドラフト4位で入団した郡司裕也である。慶応義塾大学の正捕手にしてキャプテン、東京六大学野球秋季リーグでは三冠王を獲得すると共に、チームを優勝に導いた。続く神宮大会でも優勝と「勝てる捕手」を実証した。このほど発表された春季キャンプの1軍メンバーにもその名を連ねた。期待の表れだろう。
新人の合同自主トレを視察した伊東勤ヘッドコーチが「正捕手のチャンスあり」と語ったとの報道もあった。かつて西武ライオンズの黄金期を支え、パ・リーグ優勝14回、日本一8回を経験。ベストナイン10回、ゴールデングラブ賞11回という球界を代表するキャッチャーだった伊東ヘッドの言葉だけに重い。
『サンデードラゴンズ』に出演した与田剛監督は、正捕手の条件として「ゲームをあきらめない姿勢。ゲームは翌日もあるので最後まで守り切る。強い意志が必要。その立ち振る舞いは皆が見ている」と熱く語った。
野口明、木俣達彦、中尾孝義、中村武志そして谷繁元信と、ドラゴンズの球団史で、リーグ優勝を果たした時には必ず「正捕手」が存在した。出でよ!竜の正捕手。

京田を軸に戦う「遊撃手」

ドラゴンズ温故知新!京田陽太選手©CBCテレビ

次に反響が多かったのは「遊撃手」編である。
2019年シーズンは139試合に出場し、失策は9、守備率.985とリーグトップだった京田陽太。京田は新たに選手会長に就任し、まさに竜のリーダーの一角を背負う。ショートというポジションに強いこだわりを持つ2年目の根尾昂や、ベテランの域に達しようとしている堂上直倫らライバルもいるが、京田のレギュラーは現状ほぼ固いと言えよう。もちろん打撃面ではもっともっと頑張ってもらわねばならないが。
連載企画の中で「遊撃手」編が多くのファンに読まれて、コメント数も多かったのは、ドラゴンズの歴代ショートに名選手が多いためであろう。古くは牧野茂から始まり、一枝修平、広瀬宰、正岡真二、宇野勝、立浪和義、そして井端弘和と枚挙にいとまがない。ドラゴンズは「遊撃手のチーム」とも言えるのだ。京田も正念場の4年目を迎える。

Aクラス上昇のカギは「抑え投手」

ドラゴンズ温故知新!鈴木博志投手と岡田俊哉投手©CBCテレビ

3番目にコメント数が多かったのは「抑え投手」編だった。ファンの議論も沸騰した。
「正捕手」と同じように、こちらも岩瀬仁紀という絶対的な“抑えのエース”を受け継ぐ投手がいない。「ドラゴンズは遊撃手のチーム」と書いたが、同時に「抑え投手のチーム」でもある。近藤貞雄や権藤博が指導者としていち早く「投手分業制」をチームに採り入れた。セーブ王というタイトルが導入された直後から、星野仙一そして鈴木孝政と立て続けにそれを獲得し続けたチームなのである。
ライデル・マルチネスか、岡田俊哉か、「クローザーをやりたい」と果敢に名乗りを挙げた藤嶋健人か、そして今は思いもかけない“ある投手”か。
いずれにせよ“抑えエース”の確立が2020年シーズン、チームの上昇には欠かせない。

連載の最後に・・・

今回の『ドラゴンズ温故知新!』シリーズに対する反響の多さトップ5は以下の通り。

1.「捕手」編
2.「遊撃手」編
3.「抑え投手」編
4.「二塁手」編
5.「左翼手」編

多くのドラゴンズファンの皆様と共に、2年目を迎える与田ドラゴンズ「昇竜復活」の挑戦を心から応援してゆきたい。シリーズご購読ありがとうございました。

今回の連載企画「二塁手」編で、何の迷いもなく歴代ベストナインに選び、その現役時代について熱く書かかせていただいた高木守道さんが、先日お亡くなりになった。まだまだお元気で、そして自身を追い越すようなセカンドの新たなベストナイン登場を見守っていただきたかっただけに、本当に残念である。心からのご冥福をお祈り申し上げたい。

【CBCテレビ特別解説委員・北辻利寿】

※中日ドラゴンズ検定1級公式認定者の筆者が“ファン目線”で執筆するドラゴンズ論説です。著書に『愛しのドラゴンズ!ファンとして歩んだ半世紀』『竜の逆襲  愛しのドラゴンズ!2』(ともに、ゆいぽおと刊)ほか。

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