藤田朋子【スジナシ】「お兄ちゃん戻ってきて…」
【2000年1月2日初回放送】
今回のゲストは藤田朋子。即興ドラマの設定は廃屋にやってきた男と女。
即興ドラマのスタート直前、スタジオに組まれたボロボロの廃屋を見た藤田はセットを見て何かを感じたらしく、突然「着替えたい」と申し出た。スタジオ入りしてから衣裳を変えるのは、番組が始まって以来初めてのことである。そこから約10分、藤田の衣裳替えを待っての収録スタートとなったのである。
ドラマは、廃屋の中に鶴瓶がひとりでいるところに藤田が入っていくところからスタートとなった。しかし藤田はなかなか廃屋の中に入ろうとしない。
鶴瓶が外をのぞくとひとり立っている藤田。そして、彼女は涙を流し始めたのだった。セットを見て、何か感じるものがあったのだろう藤田の演技は、非常に感情の強いものとなったのである。
なぜ、藤田は涙を流したのだろう。一体この2人はどんな関係なのだろう。
一方鶴瓶は、藤田の繰り出す強力な演技と意外な展開についていくのが精一杯という状態であった。しかし、ドラマ自体は即興ドラマとは思えない完成度となった。
番組紹介

笑福亭鶴瓶とゲストがその日に知らされるセットの中で、台本(=スジ)ナシ・打合せナシ・NGナシのぶっつけ本番で“即興ドラマ”を演じるバラエティ番組「スジナシ」。1998年にCBCテレビで放送を開始し、2011年からは番組名を「鶴瓶のスジナシ」に。進行役にフリーアナウンサーの中井美穂さんが加わりました。その後、2014年に番組は終了し、現在は定期的に舞台公演が開かれています。
その魅力は、意外なストーリー展開や、想像を絶する結末など、台本が無いからこそ生み出される多様なドラマ。お互いの意思が上手く通じ合ったことで生まれた名作や意思の疎通が出来なかったことで生まれた快作…絶対に先がよめないハラハラドキドキ感で多くの人の支持を得てきました。
そんなスジナシの名作・傑作選がYouTubeにて再び楽しめることになりました。毎週金曜20時に1話ずつ追加されていきます。是非ご期待ください。