今年は関心が集まった?憲法記念日
ゴールデンウイークの祝日のひとつ、5月3日の憲法記念日。1947年のこの日に日本国憲法が施行されたことを記念し、1948年に制定された国民の祝日です。国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の3つの基本理念について考えるとともに国の成長を祝う日ですが、政府が改憲への意向を示した今年は特に人々の関心が集まった日となりました。5月4日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高アナウンサーがリスナーの投稿を紹介しながら、今年の憲法記念日を話題にします。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くそれぞれの5月3日
憲法記念日の5月3日、東京では改憲派と護憲派それぞれの団体が集会を開きました。東京以外の地方都市ではデモ行進や署名活動なども行われ、日本国憲法のあり方をそれぞれの立場で訴える様子が見られました。
自民党総裁である高市総理大臣は憲法改正派の集会にビデオメッセージを寄せ、「憲法は国の礎であるからこそ、時代の要請に合わせて定期的な更新が図られるべきだ」と述べ、改憲への意欲を改めて示しました。
目指す国会は発議の時期や具体的な改憲項目には触れませんでした。
高市総理はビデオメッセージの中で「79年前の憲法施行時とは安全保障環境や技術革新の速さ、人口動態などが全く異なる」と指摘し、自主独立の権威の回復に向け、日本人の手による自主的な改憲は党是だ」とも訴えました。
人々の反応は
改憲に賛成か反対かに関しては多くの団体がアンケートを取っていますが、いずれも拮抗気味であるようで、民意は揺れています。番組宛てにもさまざまな意見が寄せられました。
「9条をそのまま維持するなら改憲には賛成です」(Aさん)
「参議院は与党の協力が欠かせませんし、与党内も自民維新では温度差があって、簡単にはいかないんじゃないでしょうか」(Bさん)
「憲法改正なんて言っていますが、今の日本人が一体どれだけ憲法を知っているんでしょうか。国民の義務を答えられるかどうか、まずはそこから始めなくてはならないのではないでしょうか」(Cさん)
「憲法改正というと日本が戦争に巻き込まれることを心配する人たちがいますが、今の日本に『戦争賛成』などという人がいるはずがありません。改正の内容によるかとも思いますが、あくまでも日本の平和を他国から守るための憲法改正であり、いつまでもアメリカ頼りではいけない。そのための改正であることを理解して欲しいです」(Dさん)
世界が依然緊迫した空気に包まれている状況の中、一人ひとりがそれぞれの考え方で平和の在り方を模索しています。
話し合いは慎重に
これらの揺れる世論を受けて、「憲法があるから戦争にならなかった」という意見も、「憲法があるから平和のために国際貢献ができない」という意見も、どちら側もイメージが先行しているように感じると小高。
小高「憲法って、一つひとつの文章をしっかり吟味しないといけないんです。例えば『てにをは』ひとつとってもそうだし、主語をどこまでと定義するのかでも、解釈が全く変わってきてしまう」
文字一つで意味が変わってしまったりニュアンスが異なったりするため、曖昧な受け取り方ができる文章では混乱を招く事態となってしまいます。そういう意味でも話し合いはとても大事だと小高は訴えます。
具体的な内容は?
小高にはもう一つ懸念点が。改憲に関する具体的な内容が、国民にわかりやすいよう説明されていないことです。
小高「自民党のホームページにはそういった草案はあるんでしょうが、それを見に行かないと国民は分からない。今はSNSで高市さんも他の議員さんたちも発信はされてるわけですから」
国民に改憲の是非を問うのであれば、どの部分をどう変えたいのか・なぜ変えたいのか明確に伝えてくれなければ、判断できないのではと投げかけます。
小高「何となくイメージがぼんやりしたまま話が進んでいる雰囲気があって、改憲派と護憲派に分かれて『お花畑だ』とか『戦争したいんだ』とか攻撃のし合いになっちゃっているような気がします」
本質ではないところで意見がぶつかっている状況に、警鐘を鳴らします。本来、違う意見の立場同士で議論が交わされるのは悪い事ではなく、むしろより良い選択のために積極的に議論は交わされるべきですが、その前提を今一度確認する必要があるのかもしれません。
(吉村)
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