ジャガイモの輸入解禁を検討、何が問題か解説
現在日本では、アメリカからのジャガイモ輸入を認めようとする手続きが進んでいます。これまで輸入に抵抗してきた日本で、何が変わろうとしているのでしょうか?8月19日放送『CBCラジオ #プラス!』では、CBC論説室の石塚元章特別解説委員がジャガイモの輸入に関する問題を解説しました。聞き手は永岡歩アナウンサーと山本衿奈です。
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ジャガイモは中南米が原産で、16世紀にスペイン人がヨーロッパへ持ち帰ったことで世界中に広まりました。
諸説ありますが、日本では今のインドネシアの首都であるジャカルタからオランダ船で江戸時代初期に運んでいたのが始まりとされ、ジャカルタは当時ジャガタラと呼ばれていたため、ジャガタライモがジャガイモになったといわれています。
サツマイモと比べると味がやや淡白な分、さまざまな料理に使える幅の広さが特徴。
世界での年間生産量は、アメリカが中国、インド、ウクライナに次いで4番目で2000万トン。
日本は220万トンぐらいですので10倍近くの開きがありますが、1位の中国は4億トン近く作っていますので、かなりの差が開いています。
輸入に反対する理由
今まで日本は輸入を認めていたのは冷凍したジャガイモであって、生のジャガイモは原則として認めていません。
その理由は病害虫対策で、輸入を通じて日本に入ってこられると困るため。
実際に2015年に国内で確認されてしまい、さらに厳しくなっています。
例外として2006年以降、ポテトチップス用のジャガイモは生でも良いとしていますが、加工することが前提であるため、港に着いたら工場に直行することで、病害虫が入ることを防いでいます。
そして、国内のジャガイモ農家を保護するためでもあります。
日本は小規模農家での生産が多い一方で、アメリカは大規模農家が多いため、当然、大量に安いジャガイモが入ってくると、国内の農家にとっては厳しい価格競争に巻き込まれてしまいます。
またアメリカからの圧力か
そのような中で今回、ジャガイモ輸入解禁の話があがってきたのは、トランプ政権が原因。
第一次政権の時から日本にジャガイモを買うよう圧力を加えていましたが、今回は正式に輸入解禁を求めてきたため、農林水産省も検討について正式な手続きを進めざるを得ない状況となっています。
正式に検討するとなれば、病害虫の種類やリスク、防ぐ方法などを具体的に調査しなければなりません。
現在は病害虫の特定まで終わっているそうで、次は防止策があるのかどうかを検討する段階とのことです。
早ければ2027年に解禁するかもしれないそうですが、輸入に頼らなくても良いのであればわざわざ輸入しなくても良く、食糧はできるだけ国内で生産した方が良いです。
しかし、現在国内の年間消費量は330万トンなのに対し、国内の年間生産量は220万トンですので、その差は加工用のジャガイモなどで埋めているという状態。
輸入解禁に対してJA北海道中央会は反対していますが、一方で対トランプの外交カードにジャガイモが使われるという見方もあります。
日本の食生活を守る上でもっと広い視野で検討してほしいと思います。
(岡本)
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