ピアニスト・西村由紀江、40周年記念ツアーの目玉は無謀なメドレー?
作曲家・ピアニストの西村由紀江さんが、5月17日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。今年デビュー40周年となる西村さんが20日にリリースする記念アルバム『40th Anniversary ALL TIME BEST』について、小堀勝啓が尋ねます。
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西村「楽しかったです。人気番組でたくさん美しいアイドルの方がいらっしゃると思ってたのでピアニストのこんな地味なジャンルでお邪魔していいのかと思ってたんです」
1990年代にCBCテレビで放送していた夕方の情報バラエティ番組『ミックスパイください』に出演した時のことを振り返る西村さん。
西村さんは1986年にアルバム『Angelique』でデビュー。
オリジナルのみならず劇伴。ドラマの伴奏。テレビドラマ『101回目のプロポーズ』、『親愛なる者へ』。映画『子ぎつねヘレン』などの音楽も手掛けています。
小堀「地味なジャンルでとおっしゃいますが、なんとデビュー40周年」
西村「40年経ちました。続けられたことが本当に感謝ですよね」
1986年当時は、ピアノのジャンルといえばクラシックかジャズの時代。まだピアノで奏でる音楽のジャンルが確立されていない中、暗中模索で活動を始めたとか。
小堀「1986年って世の中が浮かれ切ってる時代です」
西村「でも時が経つごとに、ピアノの音色を求めてくださる方が増えていって、どんどん自分の気持ちも楽になって、いますごく解放されている気分です」
潔く決めた40曲
話題は5月20日にリリースされるアルバム『40th Anniversary ALL TIME BEST』について。
これまでリリースした40枚のアルバムから1曲ずつ選曲、新曲2曲を加えて、CD3枚組・全42曲入りのベストアルバム。
西村「自分の曲って、ある意味自分のこどものような存在なので、そこに順位をつけるのはすごく難しかったんです」
よく知られたドラマの音楽、時代を象徴する曲、ファンが求めている曲。そして西村さんの思い入れのある曲をセレクトしたそうです。
小堀「ファンの皆さんの中には、私だけの1曲をみんな持ってるじゃないですか。ベストだと私の曲が入っていないってなっちゃいますよね」
西村「何を選んでもそうなると思うので、最後はエイヤッと潔く決めていきました」
過去の曲は聞けない
ベストアルバムの1曲目はデビューアルバム『Angelique』の1曲目「Saison」。
西村「初めてのレコーディングは手が震えてスタジオで緊張しながら弾いたことが、いま曲を聴くと、ハッと身体で甦ってきますよ」
小堀「音楽って、聴く人にその時の情景を思い出させるので、演奏者本人にしてみれば余計そういうことがあるでしょうね」
傷ついたことや助けられたことが生々しく、過去のアルバムは聴けないという西村さんですが…
西村「でも今回、40枚を改めて聴いてみて自分史を整理できました。またここから歩いて行こうっていう力も貰った気がしました」
猛獣で大型バス
小堀「ピアニストってただ座って弾いてるんじゃなくて、舞台に出てきたところから空気が変わって、座って音を出すともっと広がるじゃないですか」
西村「ピアノって割と優雅に見えるんですけど腹筋と背筋ができてないと、腕から指への音色のコントロールができないんです」
西村さんは見た目のためではなく、ピアノを弾くために体を鍛えているんだとか。
小堀「あの大きな楽器から縦横無尽の音を出すから、華奢な西村由紀江さんがまるで音楽界の猛獣使いのようです」
西村「それは最高の誉め言葉で嬉しいです」
小堀「ピアノは楽器界の格闘技と思ったりしますね」
ピアノをコントロールすることはまるで大型バスを運転するような感じだそうです。
西村「でも自分の思った音色が出た時の快感が忘れられなくて。ピアノを弾き始めて55年ぐらい経つのかな、でもまだ、こういう音色が出ればいいなって思いながら弾いてます」
無謀なメドレー
5月31日から『40th Anniversary 西村由紀江コンサートツアー2026』が始まります。40周年記念ということで、特別なステージングになるそうです。
西村「40周年にちなみまして、今回は40曲メドレーをやろうと思っています」
小堀「無謀なメドレーですね(笑)」
あまりに多い曲数に驚く小堀。40曲を約40分、ノンストップで演奏する予定だそうです。
また西村さんは、東日本大震災でピアノを失った家庭にピアノを届ける「スマイルピアノ500」という活動を継続中。目標500台。現在は64台だそうです。
震災から15年。欲しいという声は震災当初より少なくなったそうです。今年の3月には久しぶりに岩手県にを訪れたとか。
西村「その方は15年経って、やっとピアノが欲しいという心境になったって話してくださいまして。もう一度弾きたいという気持ちになるには、それぞれのスピードがあるんだと感じましたね」
(尾関)
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