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「人は2度死ぬ、1度目は肉体で2度目は思い出」永六輔さんの言葉

「人は2度死ぬ、1度目は肉体で2度目は思い出」永六輔さんの言葉

『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)の1コーナー、「つボイノリオの誰かとどこまで」は、長寿ラジオ番組だった『永六輔の誰かとどこかで』をオマージュしたもの。かつて永さんと親交のあったパーソナリティのつボイノリオが現在まで2,900回続けており、こちらも長寿のコーナーとなっています。11月18日の放送では、その永さんの番組にまつわる思い出を綴ったおたよりを小高直子アナウンサーとともに紹介しました。

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父とのラジオの思い出

「初めておたよりをいたします。
先日父が他界して、喪主を務めました。享年78、仕事に真面目で野球、特にドラゴンズが大好きな父でした。

そして野球と同じぐらい父から教えられたのがラジオでした。
私が大学で東京に行った後、だいたい共通の話題はドラゴンズの勝敗とラジオのこと。

父が『この前つボイノリオの朝のラジオに永さんが来ていたよ。勝手に入って勝手に帰って行ったぞ』と言えば、私が『その話、永さんが東京のラジオで名古屋のつボイノリオさんのとこに行ってきたと言ってたよ』と返します。
radikoプレミアムが始まる何十年も前から、時空のゆるいラジオ回線でつながっていました」(Aさん)

今でこそ全国各地のラジオ番組が聞けるようになりましたが、昔はその地方でしか聞くことができなかったので、「あの地域ではどんな番組をやってるんだろう」、「その土地ならではの話題が面白い」と思った方も多いのではないでしょうか。

お互いの場所でしか聞けないラジオ番組のことを伝え合うというのは、楽しそうですね。

人は2度死ぬ

おたよりの続きです。

「喪主の挨拶では『父は日曜日、肉体としての生涯を終えました。ただ、人は2度死ぬという言葉があります。1度目は体がなくなった時、そして2度目は人に忘れられた時』と話したら、参列者から『いい話だね』と言われました。

内心では『いえいえ、これは永六輔さんの言葉なんですけど』と思っておりました。

つボイさんたちもどうか身体に気をつけて、これからもゆる~く長~く朝から私たちを笑わせてくださいね」(Aさん)

かつて永さんの『大往生』(岩波新書)というベストセラーの作品があり、いろいろと死について語られています。

Aさんはお通夜の朝も、番組から流れてきたつボイの歌で笑ったそうです。

震災の時もよく言われたことですが、通常と同じようなラジオ番組を聴くと、少しだけホッとするということもあるのかもしれません。

永さんが唯一主役を務めた映画

その永さんが出演されている映画を先日の日曜日、つボイは観ることができたと報告。

愛知県岩倉市のBさんがつボイにDVDを届けてくださったのですが、これは『春男の翔んだ空』という永さんが唯一主役を務められた作品です。

1977年(昭和52年)の作品で、若い頃の永さんが出演されています。

障がいのある方向けの学級の教師が一生懸命教える姿を描いており、最後は残念ながら飛行機事故で亡くなってしまうという内容。

つボイは「若い頃の永さんにずっと2時間以上お会いしてきた」とまとめました。
(岡本)
 

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