CBC web | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

MENU

万博が終わってもやってます!犬山市・リトルワールド「パン国博覧会」

万博が終わってもやってます!犬山市・リトルワールド「パン国博覧会」

まもなく大阪・関西万博が終了しますが、愛知県では12月まで別の博覧会が開催されています。10月2日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、佐藤楠大アナウンサーが、愛知県犬山市の野外民族博物館リトルワールドで行われている「パン国博覧会」について語りました。

関連リンク

この記事をradiko(ラジコ)で聴く

東海地方の定番スポット

佐藤「大阪・関西万博の閉幕まで残り僅か。駆け込み需要でチケットはあるけど使えないというニュースもありました。その万博の盛り上がりの裏でリトルワールドが盛り上がっているんですよ」

愛知県犬山市のリトルワールドは、東海地方の人にとっては遠足の定番としてもお馴染みの観光スポット。23の国、31の地域の家々、民族資料があって、日本国内にいながら世界の文化に触れることができる野外民族博物館です。

リトルワールドでは9月6日から12月21日まで「パン国博覧会」が開催されています。世界各国で親しまれている定番パン料理から、ここでしか味わえない創作パンまで14種類のパングルメが楽しめるイベントです。

裏万博開催中

9月22日の中日新聞の記事では「万博効果愛知でも」という見出しの記事があり、注目を集めているそうです。

記事によると、リトルワールドの入場者数は、大阪・関西万博期間中の2025年4月から6月の入場者数、前年同期比で6パーセントと、じわじわと増えています。
万博が終わってからもじわじわ増えるかもしれません。

佐藤「ネットで見た時は、リトルワールドもついに万博ブームに乗っかってきたかと思ったんですが、実際に行くと、普段食べないようなパンがあったし、どれも本格的で美味しかったですよ」

2つの食感

佐藤自身が食べた3つのパンを紹介します。

1つ目は「ロティロール」。インドネシアのエリアにあるワルンバリという店で販売しているそうです。

ロティは薄いモチモチのパン生地みたいなもので、ナンより薄く、クレープよりも分厚いんだとか。調べてみるとチャパティのようです。日本ではナンが有名ですが、インドの主食はチャパティ。

これにカレー粉をまぶした鶏の唐揚げとレタスを巻いたシンプルなものがロティロールだそうです。モチッ・サクッの両方の食感が楽しめるパン。

佐藤「インド、ネパール、南アジアで馴染みのある料理らしく、中の具は自由に好きなものを包むんですって。おやつ感覚で食べているそうです。歩いて疲れた時にもサクッと食べられます」

ラザニア?ピザ?

2つ目は「エンチラーダ」。ペルー大農場主の家の中庭にあるカフェ「エル・パティオ」で販売中。

佐藤「最初見た時、え?ラザニアか?と思いました」

エンチラーダは、メキシコの伝統のパン料理。リトルワールドで食べられるのは特製ミンチ入りのトウモロコシ粉で作ったトルティーヤに、トマトソースとチーズをたっぷりかけて焼いたものだそうです。

メキシコというとタコス。トルティーヤはタコスにも使う生地。つまりエンチラーダとタコスは同じ生地を使っています。

エンチラーダとタコスの違いは、トルティーヤに具材を挟んでそのまま食べるものがタコス。エンチラーダは具材を挟んで焼いて、その上からいろいろかけて食べます。

佐藤「食べるとモチッとした食感で、とろけたチーズとトマトソースがぴったり。ピザのような感じの南米で主流のパン料理。焼きたてでものすごく美味しかったです」

スペインのおにぎり

最後に紹介したのは「生ハムのボカディージョ」。ヨーロッパ・エリアのアルベロベッロで食べられます。ちなみにアルベロベッロはイタリア語で美しい町並みという意味。

ボカディージョは、カリッと焼き上げたフランスパンに生ハム、レタス、モッツァレラチーズを挟んだものです。

佐藤「調べると、スペインのパン料理です。『スペインのおにぎり』なんて書かれたりしてました」

日本人にとってのおにぎりが、スペイン人にとってのボカディージョ。小腹が空いたら、おにぎりを食べる感覚でボカディージョを食べるそうです。

間食文化の国

「スペインのおにぎり」との呼び名通り、スペインでは朝でも夜でもどこでも、ボカディージョを毎日食べる習慣があるとか。

スペインは日が暮れる時間が遅く、夜の9時頃からが夕食。
昼は1時頃食べるので、夕食まで時間が空きます。その間お腹がすくので、スペインでは間食を食べる文化が根付いたそうです。

例えばスペイン語で「アルムエルソ」は朝食と昼食の間に取る軽食のこと。昼食と夕食の間に取る軽食は「メリエンダ」。つまり、スペインでは間食が文化になっているとか。

佐藤「パンの美味しさだけじゃなくて、文化も深堀して調べて学ぶことができて、ものすごくためになったパン国博覧会でした」 
(尾関)
 

この記事の画像を見る

オススメ関連コンテンツ

PAGE TOP