CBC web | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

MENU

「リプライズ」で虜に!劇団四季「バケモノの子」の魅力を語る

「リプライズ」で虜に!劇団四季「バケモノの子」の魅力を語る

9月26日放送の『CBCラジオ #プラス!』で、石坂美咲が劇団四季のミュージカル『バケモノの子』を紹介しました。ミュージカルファンの石坂が「大好きな劇団四季作品トップ3に入る」と語るほど、お気に入りの作品だそうです。作品の魅力や演出の妙について熱く語りました。

関連リンク

この記事をradiko(ラジコ)で聴く

あらすじ

本作は人間界と化け物界をつなぐ少年の成長物語です。

物語の舞台は、人間界・渋谷と、化け物の世界・渋天街(じゅうてんがい)。
主人公・蓮(れん)は母を亡くし、父とも離れて孤独な日々を送っていましたが、ある日化け物の熊徹(くまてつ)と出会い、化け物界へ迷い込みます。
熊徹は蓮を弟子として迎え入れ、「九太(きゅうた)」という名前を与えます。

最初は反発し合っていた2人ですが、修行を重ねながら次第に絆を深め、九太は成長していきます。
やがて人間界にも関心を持ち始めた九太は、両方の世界を行き来するように。
その中で熊徹との関係も揺れ動き、自分の居場所や生き方を模索するようになります。

そして物語は、人間界と化け物界を巻き込んだ大きな危機へと進み、九太と熊徹がそれに立ち向かう展開へと続いていきます。

リプライズとは

石坂が特に感動したポイントとして挙げたのが、「リプライズ」の多用です。
これは1度登場した楽曲を形を変えて再登場させる演出のことで、登場人物の成長や感情の変化を表現するのに効果的な技法とのこと。

この『化け物の子』では、1曲が3回、さらにカーテンコールで4回も使用されるケースがあるなど、劇団四季の中でも珍しいほどリプライズが多用されています。

石坂「何度もメロディーが繰り返されているうちに自然と観客の耳に残って、終わった後は会場を出ても頭の中はバケモノの子」

石坂とともに感激した息子は外で大熱唱だったほどだそうです。

リプライズの魅力

例えば『胸の中の剣』という曲は、子供時代の九太との修行シーンでしっとりと歌われ、クライマックスでは熊徹と九太の戦いの決意を力強く表現するバージョンへと変化。
同じメロディでも、構成やハーモニー、歌詞のアレンジで全く違う印象を与え、観客の心に強く残ります。

石坂「ミュージカルのプロ集団だからこそ、いろんな楽曲を使うこともできたはず。それでも、あえて限られたメロディを繰り返すことで、作品の印象を深く刻む構成は見事」

何度も同じ曲が登場するにも関わらず、飽きさせない工夫がされています。

石坂が紹介したこの劇団四季版『バケモノの子』は、今月末までオンデマンド配信中とのこと。
芸術の秋に、映像で観劇してみてはいかがでしょうか。
(ランチョンマット先輩)
 

この記事の画像を見る

オススメ関連コンテンツ

PAGE TOP