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番組中に途中退出で炎上!テレビの演出は今や視聴者に通用しない?

番組中に途中退出で炎上!テレビの演出は今や視聴者に通用しない?

『CBCラジオ #プラス!』の「エンタメにプラス!」コーナーでは、週替わりのゲストが今押さえておきたいエンタメ・芸能情報を紹介しています。9月5日の放送では、最近、番組中に途中退場したタレントの言動を巡りSNSで炎上したというトピックについて、芸能記者の中西正男さんが解説しました。聞き手はパーソナリティの石坂美咲と竹地祐治アナウンサーです。

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SNSで誹謗中傷の声も

SNSで炎上したのは、先月29日に放送されたトーク番組『ザワつく!金曜日』(テレビ朝日系)。

タレントの長嶋一茂さんがクイズコーナーの正解判定に対し不満を顕わにし、声を荒げて番組中にもかかわらず途中退席するという一幕がありました。

この言動に対し、ネットを中心に非難の声や長嶋さんに対する誹謗中傷が飛び交う状況に。

YAHOO!ニュースで松本人志さんの独占インタビューでも話題となった中西さん、今回の騒動を取りあげたところ、なんとインタビューを上回るアクセス数を記録したそうです。

大きな反響にビックリ

途中退席したのは、クイズコーナーで長嶋さんが正解に近い答えを出した際、司会のサバンナ・高橋茂雄さんがそれを不正解と判定したのに対し、長嶋さんとあまり変わらない答えを出した石原良純さんには正解と判定したことに不満を募らせたため。

視聴者からそれはテレビ上の演出、あるいは「こうやった方が盛り上がる」という長嶋さんの考えだとわかるのではないかと思われます。

それでも大きな反響があったことについて、中西さんは「途中で出て行ったということに怒りを持っているかもしれんし、あるいはそんな風に怒りを持つっていう世の中を憂いている人も多いのか」と分析します。

批判的な意見の内容

批判的な意見としては、「番組を途中で出るとはどういう了見だ!」「番組がひどい状況になってしまった」、挙げ句の果てに「甘やかされて育ったから我慢がきかない」という人格に対する誹謗中傷にまで発展してしまいました。

以前にはお笑い芸人のやす子さんが『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジ系)でドッキリに引っ掛けられている時、スタッフを叱ったりいら立つ言動を見せたことで、「イメージと違う」と炎上する事態になったことがあります。

中西さん「目の前で怒っていることの、どこまでが本当でどこまでがお遊びの部分なのか、もしこの世の中で見極める目が恐ろしいほど失われてるんやったら、笑って済まされへんぐらい怖い話やなって思うんですね」

共通認識の幅が狭くなっている

中西さん「古い例えですけど、稀代の悪役のタイガー・ジェット・シンというプロレスラーがいましたけど。

リング上で(アントニオ)猪木さんがサーベルで殴られてるっていうのをテレビで観て、視聴者が『いま猪木さんがターバンを巻いた外国人に殴られてるんです!』って警察に電話するようなことがこの先にあるんじゃないかっていう。

作り手の方からしても、面白いことを冗談と言うたら面白くないわけで、冗談ですよという共通認識の上で冗談をやるわけですけれども、共通認識の幅が狭くなっていったら面白いものがどんどん狭まっていく」

笑える笑えないという意味だけではなく、さまざまな情報の真贋がわからなければ、世の中の物差しがおかしくなるという声をいろいろなところで聞く、と中西さんはまとめました。
(岡本)
 

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