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国税還付金の電子発行を知らせるメール。有効期限が「9月31日」だった件。

国税還付金の電子発行を知らせるメール。有効期限が「9月31日」だった件。

『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)で不定期に放送されている「オレオレ詐欺」のコーナーでは、さまざまな詐欺にまつわるエピソードを取り上げることで、みなさんが騙されないよう注意喚起しています。10月21日の放送ではパーソナリティのつボイノリオと小高直子アナウンサーが、具体的な詐欺の手口に関するリスナーさんからの生の声を紹介しました。

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こんな時期に確定申告!?

詐欺師は悪い意味で頭が良く時流を捕まえるのが上手なため、どんどん手口が巧妙化。

最近では行政のデジタル化に乗っかった詐欺も増えてきています。

「つボイさん、スパムと思われる以下のメールが届きましたので、一緒に見ていきましょう。

『e-Taxをご利用いただき、ありがとうございます。国税還付金の電子発行を開始致しました。
令和6年度の税制改正等のうち、以下の申告手続きにて追加および修正を行ない、税制改正に伴い税金の状況をわかりやすくするために(以下略)。案内のメールの有効期限は2025年9月31日23時25分となります』

国税庁からのメールで9月に確定申告というのが、まずおかしいと思います」(Aさん)

ギリギリにはやって来ない

一見もっともらしいことを言っているように見えますが、実際は何を言っているのかわかりません。

また、このメールの期日は9月31日でもちろん存在しない日付ですが、ここは詰めが甘いようです。

Aさんのおたよりは9月30日に番組宛てに届いたのですが、期限を近い日付で設けているのが、いかにも焦らせて早く手続きさせようという手口ですね。

小高は「(役所などからの通知は)結構余裕のある期間を取ってくるし、余裕のある期間があるからこそ、締切を過ぎたら権利を失いますよ、あんたの責任よ、みたいなパターンの方が多いので」と注意喚起しました。

自分の知らない銀行からメールが

詐欺メールでやたら多いのが、金融機関や証券会社、クレジットカード会社からの偽メール。
慣れてきたという方も多いでしょうが、そんな時こそ油断大敵です。

「日曜昼過ぎにこんなメールが届きました。

『千葉銀行株式会社では犯罪収益移転防止法に基づき、お取引を行なう目的等を確認させていただいております。この度のご案内は、当社ご利用規約第6条2項3に基づくご依頼となります。

千葉銀行をご利用いただき、誠にありがとうございます。お客様の直近の取引についていくつかの質問がございます。下記のリンクをアクセスして回答してください」(Bさん)

Bさんは愛知県の方ですので、千葉銀行の口座は持っていません。
ただ、このようなメールを何万通と送っているでしょうから、そのうち何人かが引っかかれば良いと思っているのでしょう。

ちなみに本物の会社名は「千葉銀行株式会社」ではなく、「株式会社千葉銀行」ですので、これもちょっと詰めが甘いようです。

数打ちゃ当たる作戦に注意

Bさんは別のおたよりでも詐欺について紹介しています。

「GMOあおぞらネット銀行では犯罪収益移転防止法に基づき、お取引を行なう目的等を確認させていただいております」(Bさん)

これも自分が口座を持っていない銀行であれば、偽メールとすぐにわかります。
しかし、たまたま自分が持っている口座と同じ銀行であれば、うっかりリンクを押してしまうという危険性があります。

このような時はまず、メールの送信元が本当に銀行のアドレスかどうか確認しましょう。
(岡本)
 

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