【防災特集】防災士レポーターが教えます。避難生活の便利グッズ

異常気象による猛暑や集中豪雨など、いつどこでどんな自然災害が起きてもおかしくありません。CBCラジオでは、9月の防災月間に合わせ、防災キャンペーンを展開しています。1日の防災の日、『つボイノリオの聞けば聞くほど』でも防災、減災につながる話題を取り上げました。防災士の資格を持つCBCレポートキャストの杉原鈴菜が、見落としがちだけどあった方がいい防災アイテムを紹介しました。聞き手はつボイノリオと小高直子アナウンサーです。
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「災害に備えて用意しているもの、非常持出袋の中身というとどんなものをイメージしますか?」と問いかける杉原。
小高「水、それから食べ物、非常食」
つボイ「ラジオは大事です。我々の仕事です」
一例として、最近話題になるのは、ローリングストック。
普段使い慣れている食品を少し多めに買い置きし、消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品を備蓄する備えです。
例えばドライスイーツなら、普段からデザート感覚で食べられ、いざという時は手軽にビタミン、ミネラル、食物繊維が補給できます。
今回は杉原がこういった基本の備えに加え、意外と見落としがちなグッズを提案します。
まずは下着
【下着】
避難所で着替えが数日間できないことはよくあります。せめて下着だけでも替えを用意しておくと少しは快適です。ただし、パンツやTシャツは数枚でもかさばります。
そこで便利なのが「圧縮トラベル3点セット」。透明なチャック付きの袋の中にパンツ、Tシャツ、靴下が圧縮されて外装フィルムに納まっています。
スタジオで紹介したのはメンズ。手のひらサイズで直径6センチくらい。フリーサイズで柄はブラックです。ミシン目があるので手軽に開けられます。これを濡らさずに揉み解していくと、パンツの形になります。

小高「当座の非常用の下着としてはばっちりです。水を使わなくてもいいのがいいです」
杉原「綿素材なので洗濯もでき、繰り返し使うことができます。3点セットで2,530円。女性、キッズバージョンもあります。避難所だけでなく、アウトドア、旅行などでも使えます」
女性の方へ
【タンクトップ】
女性に特におすすめなのは、カップ付きのキャミソールやタンクトップ。くるくると畳めて、ブラジャーよりかさばらず、洗濯して干す際も他人の目を気にしなくて済みます。
【おりもの専用シート】
女性には、生理用ナプキンよりずっと小さいおりもの専用シートを多めに用意しておくのがおすすめ、と杉原。
ショーツをなかなか替えられなくても、最悪このシートを付け替えればある程度は清潔に保つことができます。
これが1本あれば
【油性ペン】
避難所生活を経験した方の声で多かったのが「油性ペン」。
自分や家族に配られたものが、他の人と混同されないよう、名前を書く状況が何度もあるそうです。
油性ペンで知られるゼブラには「マッキーワーク」という商品があります。これは細いペンのキャップの先に黄色い矢印の突起がついており、これを段ボールに押し当てて手前に引くと楽に開けられるとのこと。
小高「段ボールカッターになるのね」
杉原「プラスチックなので、お子さんがいても危なくないです」
「マッキーワーク」は170円ほどで販売されているそうです。
新聞紙は万能
【新聞紙】
新聞を購読している方に「何日か分を貯めるくせをつけてほしい」と杉原。
まず新聞紙には保温効果があります。
警視庁のホームページでは、新聞紙をくしゃくしゃと丸めて大きめのポリ袋に入れれば簡単膝かけに、袋の口を閉じれば簡単クッションにもなると掲載されています。
また折ってスリッパや食器にもできます。食器にするにはコップの形に折って上からキッチン用の小さいポリ袋をかぶせればOKです。
YouTubeを検索すれば、いろいろな新聞折り紙グッズの動画が出てきます。火をつける際、またトイレでも役立ちます。
困った!トイレが使えない
【トイレ】
杉原が防災士の資格をとって最初に習ったのは、トイレに関する内容だとか。
たいてい1日に5~7回は利用するトイレ。しかし災害時は断水、配管の破損で使えないことがります。
だからと言って、トイレの回数を減らそうと飲み物の量を減らすのは禁物。健康状態の悪化につながります。
まずは水洗トイレを使用する前にチェックすべきこと。
・停電していないか
・断水していないか
・排水管の破損はないか
・天井から水が垂れてはいないか
水道が使えない場合には、大きな袋2枚と新聞紙、凝固剤を用意しておき、トイレの蓋と便座をあげて大きい袋をかぶせます。それから大きい袋を便座にもかぶせます。これで準備OK。
そこに排尿、排便をして凝固剤で固め、上から新聞紙をかぶせる、これを繰り返します。
尿とか便が溜まってきたら、最後の人が袋の口をくくって捨てます。
小高「トイレは使えないけど、トイレというアイテムを利用して、そこに新聞紙、袋を足すことでトイレとして使うことができるのですね」
ここでも新聞紙が便利なアイテムとして活躍します。
最後は現金
【現金】
災害時はクレジットカードや電子マネー、ATMも使えなくなる可能性があるので、ある程度の現金を常に用意しておくことが大事。
お札なら千円札、硬貨は百円玉を多く用意すること。
その他、こどもなど家族の退屈しのぎにはトランプやカードゲームなどアナログなゲームもあるといいと杉原。
つボイは「日頃からちゃんと考えておくことは大事なことですよね」とまとめました。
(みず)
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