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日本の中学生はCCRジョン・フォガティの名曲で英文法を覚えた

日本の中学生はCCRジョン・フォガティの名曲で英文法を覚えた

8月22日、ロックバンド、CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)のフロントマン、ジョン・フォガティが80歳の記念アルバム『レガシー: ザ・クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル・イヤーズ』をリリースしました。8月31日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』では、5月に80歳となったジョン・フォガティについて小堀勝啓が語りました。

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80歳で現役

CCRのヒット曲「プラウド・メアリー」をBGMに語り始める小堀。
ジョン・フォガティが作詞・作曲したこの曲は、1969年にCCRがリリース。
1971年にアイク&ティナ・ターナーがカバーしたバージョンも有名です。

小堀「アメリカやイギリスで数多くのヒット曲を生み出し、ロックの殿堂入りも果たしたレジェンドのジョン・フォガティ。80歳でバリバリの現役。精力的にステージ活動もこなしています」

そのジョン・フォガティが『レガシー』と題したニューアルバムをリリースしました。
自らのヒット曲を気の合う音楽仲間、そして自分の息子、妻も加えて新録音した渾身のアルバムです。

農場からやって来た?

CCRがヒット曲を連発していた1969年から70年代のミュージックシーンについて振り返る小堀。

当時、ほとんどのロックミュージシャンはベルボトムジーンズにロングヘアー、花柄シャツといったヒッピーファッションやサイケデリックなファッションを身にまとっていました。

音楽も複雑なものが台頭してきた時代に現れたCCRは、洗いざらしのデニムにチェックのネルシャツ、足元はウエスタンブーツと、南部の農場からやってきたようなワイルドでラフな出で立ちだったそうです。

音は骨太なアメリカンロック。ブルース、カントリーなど土臭い匂いのある男っぽいサウンドが特徴でした。

小堀「ビートルズ以降、世界を席巻していたブリティッシュロックとは一味も二味も違う男っぽい色気に溢れて、今も多くのファンを魅了しています」

リスナーの反応

リスナーからはこんなメッセージが寄せられました。

「小学校6年でポップスを齧りだした時に、CCRの『雨を見たかい』の原題を、英文法を覚えて綴りもしっかり書けるようになると、得意げに、教科書に何度もHave you ever seen the rainと書いたものでした」(Aさん)

「自分がポップスを聞き始めた中学2、3年の頃は今から50数年前です。当時『雨を見たかい』が大ヒット。英語が苦手だったのですが原題『Have you ever seen the rain』、現在完了形だとしっかり文法を覚えたものです」(Bさん)

小堀「現在完了形、懐かしいですねえ(笑)」

ちなみに『レガシー』の日本版ボーナストラックとして入っているのが「雨を見たかい」のライブバージョンです。

「去年の真夏、79歳の時のライブ。元気ですねえ」と言う小堀は現在75歳です。

名曲たる所以

「CCRの『雨を見たかい』はベトナム戦争のナパーム弾を例えての曲だということで有名ですが、ジョン・フォガティ自身は反論していますね」(Cさん)

「雨を見たかい」が発表されたのは、ベトナム戦争の真っ最中の1970年。

晴れ渡った空から降り注ぐ雨という矛盾する歌詞を、ベトナム戦争でナパーム弾をばら撒くアメリカの飛行機になぞらえ「この歌は反戦歌だ」とまことしやかに囁かれるようになったそうです。

しかしジョン・フォガティ自身は、「そういう解釈もあるかもしれないけど、これはそういうことじゃなくて、解散寸前の俺たちのバンド、CCRの末期のことを書いたんだ」とインタビューで答えています。

小堀「ヒット曲を連発して世界でも人気絶頂。これが青空のような部分。バンドは仲違いで解散寸前。内情は土砂降り。名曲は聴く人に様々な解釈を思い起こさせるものだと思いました」

80歳にして現役のジョン・フォガティ、来日はあるのでしょうか? 
(尾関)

 

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