警察装う末尾「0110」着信、一発で詐欺と見抜く方法

国内の警察署で使われる末尾「0110」の電話番号から着信があると、心当たりがなくても電話に出てしまうもの。最近警察を装った詐欺電話が相次いでいます。6月18日の『CBCラジオ #プラス!』では、永岡歩アナウンサーと三浦優奈が朝日新聞の記事を基にこの話題を取り上げました。
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴く国際電話は番号を設定しやすい
末尾が「0110」かつ「+」で始まる国際電話の場合、特殊詐欺の可能性が高いようです。
中国なら「+86」、アメリカは「+1」など、国際電話の番号には最初に「+」がつきます。
迷惑電話対策サービスを展開する「トビラシステムズ」によれば、特に末尾が「0110」でさらに「+」が表示された場合は詐欺と疑った方がいいとのことです。
最近の特殊詐欺は国際電話番号を利用するケースが増加しており、電話番号の末尾に「0110」を使用し、国内の警察署の電話番号を装っていることが多いです。
「0110」を使う国際電話は2024年6月から12月の半年で200倍に増加。
国際電話、特にIP電話は電話番号を任意に設定しやすいといいます。
末尾が「0110」の電話番号を表示させることで、警察からの電話と誤認させる詐欺が多いそうです。
主な被害は20代・30代
この警察を騙る詐欺による被害が多いのは、実は高齢者ではなく、20代・30代とのこと。
永岡「高齢者の方にはもう、しこたま言ってるじゃん。20代・30代が、『いやいや、ほんとみんな気を付けてよ』って言ってる側が、実は自分に来ると思ってなくて『やべっ』て思うんですよ」
警察を騙る電話の後はメッセージアプリに誘導し、ビデオ通話が求められます。
相手は警察の格好をしているため、被害者はより焦りを感じ、冷静な判断ができなくなります。
狙われるのは、メッセージアプリでビデオ通話をすることに慣れた世代です。
被害の多い20代・30代について、三浦は「ビジネス上知らない番号でも電話に出る習慣があるのでは?」と言及。
三浦「『あそこの取引先からかな』って思って出てしまう可能性がある。出たらもう一歩近づいてしまってることだから、まず、本当に出ないっていうのが大事なんだなって」
永岡「本当にビジネスとかだと、留守電残すとか、その後メールで来るとか、その次のあれがありますから」
ビジネスの可能性があるといえども、疑わしい番号からの着信の場合は電話に出ない方がいいでしょう。
詐欺電話、どう防ぐ?
では、警察を装う詐欺電話はどのように防げばいいのでしょうか?
国内で生活していて国際電話でかかってくることは、ほとんどありません。
「+86」などが表示されている場合は、まず詐欺と疑った方がいいでしょう。
また警察庁は国際電話の着信拒否サービスを利用することを推奨しています。
利用者が個別に番号を登録しなくても、末尾が「0110」の国際電話番号に対して一括で警告・拒否ができるということです。
日に日に巧妙化する特殊詐欺。
末尾「0110」だけで判断するのではなく、一度立ち止まって冷静な判断を。
(ランチョンマット先輩)
番組紹介

読んで聴く、新しい習慣。番組内容を編集した記事からラジオ番組を聴いていただける”RadiChubu”。名古屋を拠点とするCBCラジオの番組と連動した、中部地方ならではの記事を配信する情報サイトです。