審査員は小学生!紙芝居グランプリ2025優勝「そらいろしゅんすけ」さん

愛知県瀬戸市のそらいろしゅんすけさんが、小学生が審査員を務める「紙芝居グランプリ2025」で見事優勝を果たしました。大阪で開催されたこの大会では、トーナメント形式で日本一を決定します。6月9日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、そらいろさんに優勝までの道のりを伺いました。
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「紙芝居グランプリ2025」は紙芝居の全国大会です。この大会の最大の特徴は、小学校高学年の児童が審査員を務めることです。
審査は段階的に進行し、予選となるワイルドカードでは3人、決勝では5人の小学生が紙芝居師のパフォーマンスを見て点数をつけ、高得点者が勝ち上がるトーナメント形式で行なわれます。
審査員は毎回交代する仕組みです。
活動の変遷とアドリブ手法
そらいろさんが定期的に紙芝居活動を始めたのは2021年頃。絵が得意なことを活かし、施設やボランティアで紙芝居を披露していました。当初は「街の活性化に少しでも関わりたい」という思いがあったそうです。
転機となったのは2023年の第1回紙芝居グランプリを観戦した時でした。
「衝撃が強すぎて。感動しちゃって、大笑いしたり泣いちゃったりして。自分もグランプリの舞台に立ちたいと思ってからプロ志向が芽生えました」と、そらいろさん。
従来の紙芝居では裏面に台詞や文章を書くのが一般的ですが、そらいろさんは「今、全部白紙で」と明かします。
観客が小さなこどもの場合は、分かりやすく短い言葉に。大人には少し難しい表現も取り入れるなど、その場の反応を見ながらアドリブで進めているそうです。
マッチ売りの少女にエディオン登場?
優勝までの道のりで披露した作品は、どれもユニークな発想に満ちています。
予選では「マッチ売りの少女がマッチに火をつけたら、桃太郎が始まる」という紙芝居を披露。最終的にはマッチ売りの少女の後ろにエジソンが立っていて、マッチを買って電気を発明。「エジソンがお店を作るなら、エディオンじゃない?」という内容だそうです。
決勝トーナメントでは「兄弟喧嘩がエスカレートするとこうなっちゃう」という話や、「大きな古時計のブラックな替え歌を歌いながら紙芝居を進める」という演出を披露。
最終決勝では「審査員や見ている方々を巻き込む参加型紙芝居」で日本一の座を掴みました。
そらいろさんは、「基本的には、見ている方々に楽しんでいただけたら」と語ります。
思い出作りへの願い
そらいろさんは、「想作紙芝居屋 そらいろしゅんすけ」という名前で活動をしています。
この名前には、「紙芝居を見た時間が思い出作りになってもらえたら。想いを作って、紙芝居という世界を僕の大切な人に伝えたいっていう願いから」という思いが込められているそうです。
その場の反応を見ながら内容を調整し、アドリブで表現する紙芝居で、「思い出作りになれば」という気持ちを届けています。
(minto)
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