CBC佐藤楠大アナ、奈良国立博物館の魅力を熱弁!

今年開館130周年を迎えた奈良国立博物館(奈良県奈良市)では、6月15日までこれまでで最大規模となる国宝展『超 国宝-祈りのかがき-』を開催しています。5日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、この展覧会に足を運んだ佐藤楠大アナウンサーが、興奮しながらレポートしました。
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今回の展覧会では、開館以来最大規模の国宝展ということで飛び切り優れた宝、時代を超えて伝えられてきた文化と祈りという意味で「超国宝」と謳っているそうです。
国宝がおよそ110件、重要文化財がおよそ20件。総数およそ140点の美術品が展示されています。
佐藤が訪れたのは放送前日4日の午後2時ごろ。
最寄りの近鉄奈良駅から歩いて15分ほどで現地に到着したそうですが、平日にもかかわらずチケット売り場は長蛇の列。
佐藤「聞くところによると、チケットを買うのに1時間ぐらい。空いてくるのは夕方という話だったんですが、2時の時点でこれだけ待ってたので、どうなるのやらと」
当日券をオンラインで購入していた佐藤、すんなり入館できたできたそうです。
音声ガイドに惚れ惚れ
音声ガイドを初めて使ってみたという佐藤。
選ばれた15点ほどの展示についての解説が聞け、全部で35分ほどの長さだそうです。
佐藤「お客さんが多くてガヤガヤしている場所もあったので、自分の世界に入り込めるのがいいです。それにナレーターが俳優の岡田准一さんだったんですよ。いい声してますね。いつか私もやりたいな」
アナウンサーの佐藤が聞いても岡田さんの声は惚れ惚れしたようです。
佐藤「仏像の展覧会のナレーター、任せてください(笑)」
ちゃっかり自己PRする佐藤。
サボテンのような刀
開館以来最大規模というだけあり、仏像をはじめ、仏画やかつて仏像を作った僧侶たちの巻物や手紙、刀剣など貴重なものが一堂に集められており、てテンションが上がったという佐藤。
中でも佐藤が注目したのが、この展覧会の目玉となる「七支刀」(しちしとう)。
1874年に石上神宮で発見され、形が特徴的な刀です。
佐藤「真っ直ぐな剣をイメージして、そこから段違いで左右に3本づつ、合計6本の枝が生えているような剣なんですよ。サボテンみたいな形の剣です。
この刀、4世紀頃の朝鮮半島にあった百済と言う国から、当時の日本である倭に送られたものとされています」
4世紀頃(西暦300年代)は古墳時代で、中国の歴史書『三国志』の魏書に、倭の国のエピソードとして知られる「魏志倭人伝」が遺されています。
凄さが分からない
展示された七支刀の全長は74.9センチ。
刀と聞いてイメージするよりも小さかったという佐藤。錆びていてボロボロなので、解説を見るまで、そのすごさがわからなかったとか。
刀には61文字の銘文が刻まれ、そこには金が流し込まれているそうですが、サビなどのため文字の解読は進んでいなかったようです。
そのため、この七支刀が朝鮮半島の百済から当時の日本へ、支配的な意味合いで送られたものなのか、逆に倭に献上したものなのかすら、これまで不明だったそうです。ところが…
刀に彫られていたこと
今回「七支刀」をX線CTスキャンをしたことで、不鮮明だった文字が明らかになり、刀に彫られていた文章の理解が一歩前進したと説明する佐藤。
この解析によって、絶えず争いが起きていた4世紀頃の朝鮮半島で追い込まれていた百済が、倭と同盟を結ぼうとしたという説が強まったそうです。
佐藤「この剣は明治初期に、改めて重要さが発見されたものなんですよ。そう考えると、まだまだ私たちの身の回りには、過去の日本を探るような貴重なものが出てくるかもしれないですよね」
佐藤は岡田さんによる音声ガイドを聞きながら、館内を1時間30分ほどかけてじっくり見たそうです。
佐藤「館内はお客さんが多いので、それを覚悟した上で行くのがいいかなと思います」
展示はこの週末15日まで。古代史好きの方は、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
(尾関)
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