なぜ男性は「危険生物バスター」に夢中になるのか

5月12日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』のテーマは「なんで?」。食事中でもスズメバチの幼虫映像に見入る男性陣の謎に、北野誠が自身の危険生物ロケ体験を交えて答えました。松岡亜矢子との掛け合いで、安全な場所から危険を“楽しむ”男性心理が明らかに。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くムニムニ幼虫に夢中な男たち
Aさんが「なんで?」と思っているのは、「男の人はなぜ危険生物バスターの番組が好きなのか」ということです。
「先日も危険生物バスターの番組やってました。旦那と社会人の息子たちは食い入るように真剣に観ています。晩御飯になっても見ながら食べてますね」(Aさん)
Aさんが特に気になったのが、スズメバチの巣を退治する映像です。
「巣の中の白いムニムニしたスズメバチの幼虫は、食事中に見たくないじゃないですか。でも息子たちは『別にテレビやからいいじゃん』と言って見入っています」(Aさん)
さらに、Aさんの夫と息子たちは、番組に出てくる危険生物バスターの装備について「この人、ちょっと装備が甘いよな」など、批評を始めたといいます。
「はっきり言いますが、うちは田舎です。いろんな虫やタヌキなどの生物がしょっちゅう畑や田んぼに出てます。そんなに危険生物を見たいなら、そいつらを自分らで退治してくれないかなと思います」(Aさん)
「格闘技観戦」と同じ感覚?
松岡「なんだか、自分が戦ってる気になってるんですよね。『あー違う、あーそこじゃない』とかすごい言ってるから(笑)」
北野「あれは、格闘技を見てるのと同じ感覚なんです。絶対でけへん。言うやつおるでしょ」
例えばボクシングを観ながら「今のは左のカウンターに合わせられたよな」などと語りたがるお茶の間解説者が多いように、同じ感覚で危険生物バスターの番組を観ている、と北野は分析。
安全な場所から専門家気取りで解説できるところが、危険生物バスターと格闘技観戦の共通点なのかもしれません。
現場は命がけ、視聴は安全
北野自身もスズメバチの退治をロケで2回ほど経験したことがあるそうです。
北野「ほんまに嫌です。ガチ嫌です。怖い。もう完全に防備しとかないと」
スズメバチが顔の網にバチバチ当たってくる恐怖を語ります。万が一隙間から刺されたら命にかかわるため、かなりの緊張感があったとのこと。
北野「だけどそれを、食事しながら絶対安全なところで観てる」
松岡「刺される心配はないし。きれいに編集されてるし」
視聴者は安全な環境で、しかも編集された映像を見ているからこそ楽しめると北野は指摘しました。
ケモノ臭の衝撃
北野「タヌキもイノシシも近寄ったら臭いですよ、ケモノ臭が。あいつら毎日風呂入ったりせえへんもん。柔軟剤も使っとれへんし。落ちてる毛とか固いもん」
実体験からくるリアルな話に、松岡はかなり驚いた様子。
北野は「ロケとかやってると『ここ入ったらあかんわ』っていう、いわゆるケモノ道とかあるからね。そこに落ちてたりするから」
それはかなり独特の臭いがするそうです。
松岡「モフモフだと思ってました、タヌキ」
北野「全然。固いよ、体毛。ほんまにケモノ臭って臭いよ」
山に行くことが多い北野は、「この臭い、ヤバいんちゃう?俺ら今風下におるから、風上におるってことやな」と、野生生物を臭いで察知することがあるそうです。
「だから僕も危険生物バスターは好きです。絶対安全地帯で」と、北野は視聴者としての立場も理解を示しました。
ハチ好きの父は家族の悪夢
この話題に、リスナーから反響が寄せられました。
「危険生物バスターのオヤジが本当に家族にいたら、たまったものじゃないですよ」(Bさん)
Bさんの父親は、スズメバチ、クマバチ、ジバチの大きな巣を持ち帰っては、幼虫を食べるために仕分けをしていたそうです。さらに恐ろしいことに、煙で仮死状態にしたハチが家の中で復活して飛び回るという事態も起きていたとか…。
北野「幼虫は確かに美味しいですけどね。こんな人生を歩んできたら、もちろんそんなもん、いやでも食べさせられますから」
特にはちのこは、岐阜県など山間部を中心に日本各地で食用されており、美味しいそうです。
北野「あんな美味しいもんは、そらクマ襲いに来ますよ。甘いですからね」
松岡「なんかもうよくわかんない…甘いとか美味しいとか。目線がクマだし(笑)」
実際の現場は命がけ。でも画面のこちら側からなら、ムニムニ幼虫もスリルも、ちょっとした日常の刺激になるのかもしれません。
(minto)
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