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ついついやりがち?危険な「傘の横持ち」に注意!

ついついやりがち?危険な「傘の横持ち」に注意!

東京都が独自に行なったとある実験について、興味深い結果が公表されています。「横持ち」状態の傘がぶつかった時の衝撃力は、ピアノ1台分に相当するというものです。3月26日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、塩見啓一アナウンサーと小高直子アナウンサー、西村俊仁アナウンサーがこの話題を取り上げ。危険な傘の事故について意見を交わしています。

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身近な危険

「傘の横持ち」については以前から問題視する声が上がっていました。

今回実験を行なった東京都は、横持ちの状態では傘の先端に力が集中するため、目や体に当たると失明や骨折などの重傷を負う可能性がある、と指摘しています。

さらに担当者は「傘は持ちやすいからといって横向きに持つと危険です。傘の持ち手は曲がっていますが、その先の方を持って傘の先端が真下に向くようにして欲しい」と注意を呼び掛けているそうです。

小高「片手でぎゅっと傘の胴体を握って、そのまま歩くというのが『傘の横持ち』ですね」

塩見「あれで刺されそうになったことあります」

西村「鞄と一緒に持ったりするとやりがちですよね」

「傘を持って歩く」という日常の何てことない行為に、実は大けがを招く危険性が潜んでいるのです。

傘が凶器に

西村「取っ手の一番曲がってるところを持って、そのまま真下に降ろす形で持てばいいんですけど。まっすぐな部分を持って歩くと危険なんですよね」

真横に持って歩くのが危険なのは言うまでもありませんが、「斜め後ろに降ろした状態も実は危ない」と西村。
階段やエスカレーターで後ろを歩くる人に当たることもあり、とにかく「真下に降ろす」ことが大切なようです。

西村「前々から言われてはいるんですけど、実際の数値として出すとピアノがぶつかった時の衝撃と同じだという結果で」

小高「だからちょっとコツンと当たって『あ、ごめんなさい』という衝撃ではない、ということですね」

分かってはいても

小高「でも『ピアノ1台分の衝撃』っていう結果については、そんなにすごいんだ!って思いますよね」

西村「その衝撃が先端の細いところに集中するわけで。目なんかにでも当たったら本当に大きなけがになってしまいますし」

小高「ちょうどこどもの目線なんですよね」

専門家によると傘の先端が目に刺さった場合、軽くこすっただけでも眼球表面が激しく傷つく恐れがあるとのこと。
傘の先端のプラスチックが使い込むにつれて削れ、ザラザラとけば立っているからなのだとか。

西村「特にたくさん荷物を持っていると、知らず知らずのうちに横持ちしてしまっているということもあるので」

小高「無意識にね」

「横持ちは危ない」と知ってはいても、急いでいたり他のことに気を取られていたりすると、ついついやってしまっている場合もあります。事故が起きてから後悔しては遅いです。

杖としても?

小高「要するに、傘はちゃんと真っすぐ持ちましょうということですね。縦に持ってると、ちょっとこけそうになった時にも杖になるからいいよ?」

ついこの前、転んで骨折したばかりの小高が実感を込めて言います。傘をしっかり真下に降ろして持つことは、他の人だけでなく自分の身を守ることにもつながるようです。

塩見「杖と傘が合体したやつとか出たらいいんじゃない?」

進む高齢化を見越して塩見からアイディアが。「杖を持つのは嫌だけど、傘なら抵抗なく持てる」という人も出てくるかもしれません。杖なら横持ちの心配もありません。

西村「晴雨兼用の傘があるように杖雨兼用の傘も、ということですか(笑)」

いま一度、身近な凶器についての認識を改めるきっかけとなる話題でした。
これから日差しの強くなってくる時期なので、日傘などでも気を付けたいものです。
(吉村)
 

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