石破総理がついに辞任。次の総裁選はどうなる?

9月7日、アメリカの関税措置の対応に区切りがついたなどとして、石破総理が辞任の意向を表明しました。辞任の理由について、石破総理は「党内に決定的な分断を生みかねず、苦渋の決断をした」と説明しています。これが本当の理由だったのでしょうか?また、次期総裁は誰になるのでしょうか?13日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、CBC論説室の大石邦彦アナウンサーが辞任の顛末と次期総裁選について解説します。
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石破総理の辞任表明を受け、次回総裁選については今月22日に告示、来月4日に投開票が決定しました。
大石「いやあ、これは驚きましたね」
速報が入ったのが昼過ぎ。その夜に会見がセットされました。
もともとその翌日に、永田町で取材する予定だったことを明かす大石。
大石「まさか辞任の取材になるとは…このときは思わなかった」
ただし辞任理由について疑問視する大石。
アメリカとの関税交渉がひと区切りついたこともありつつ、それは表向きの理由だったかもしれないと指摘します。
辞任の本当の引き金
というのも、実は石破総理の元にあるデータが届いていたのです。
そのデータとは、党員らの署名提出による「次期総裁選の前倒しをした方が良い」という賛成案。
賛成案が多いという情報を知ってしまったことが、辞任の引き金を直接引いたのではないか、と大石は推測します。
大石「もうこれは難しいと辞任を決断したと」
また、菅義偉副総裁と小泉進次郎農水大臣が、石破総理に自発的な辞任を促したとも伝えられています。
「石破下ろし」の風の後で、「次の総裁は誰か?」という風がすでにびゅんびゅん吹いていた、と振り返る大石。
あるベテラン議員によると、石破総理の辞任会見の直後から、各陣営から電話が鳴り響いていたそうです。
大石「早いですね。そういうもんなんでしょうね、永田町っていうところは」
次回総裁選の候補者は茂木敏充前幹事長、林芳正官房長官、小林鷹之前安全保障担当大臣、高市早苗前経済安全保障担当大臣、小泉氏の5人です。
大石「前回立候補した9人のうちの5人。もう3人くらいに絞られてますね。高市さん、小泉さん、林さん、この3人ですね」
候補者は5人。次期総裁は誰に?
前回の総裁選の結果を改めて見ると、高市氏は党員票トップ。「ということは、国民的人気があった」と大石。
小泉氏は議員票トップ。
林氏は、石破総理、高市氏、小泉氏に次ぐ第4位でした。
次回の総裁選はおそらくこの3人に絞り込まれていると睨む大石。
高市氏は、衆院選と参院選を経て、安倍派の議員が落選して少なくなったことがどれだけ影響があるかがポイントです。
一方、党員票をほとんど取れていなかった小泉氏。
農水大臣として手配した備蓄米(随意契約米)の流通が滞っているとの批判もあり、その影響次第となりそう。
林官房長官は、他の2人と比べると党員票や議員票は劣っていましたが「安定感はある」と評する大石。
ある自民党員によると、次回の総裁選は「本当の意味での出直し改革が出来るかどうか?」というリーダーシップが問われているようです。
ただし、外向きには「他政党とちゃんと調整が出来るかどうか?」という手腕も同時に問われるようです。
大石「いったい誰なんでしょうかね?」
次期総裁の目星はなんとなくついている、と続ける大石でした。
(nachtm)
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