先進国でワースト3位!「女性の働きやすさ」が改善されない日本

3月8日は「国際女性デー」でしたが、日本にとって喜ばしくない調査結果が発表されました。19日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、「女性の働きやすさ」について、つボイノリオと小高直子アナウンサーが話題にします。
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「女性の働きやすさは、日本が27位と2年連続ワースト3番目とのこと。ニュースを見て『そんなもんでしょう』と思いました。
働きにくいので、働きぶりがさらに下がって女性の地位が下がる、という悪循環が繰り返されている気がします」(Aさん)
この調査はイギリスの新聞「エコノミスト」が毎年行っているもので、先進国29か国を対象に行われた中、日本のワーストぶりが目立ちました。
つボイ「Aさんは女性で、実際に働いている。肌で感じていることと、今の統計を比べていらっしゃるわけですね。女性の働き方に悪循環があって、働きにくい中で頑張っている人もたくさんいる、その人の足を引っ張るのは男女関係ないと」
「平等」に遠い賃金や役職
日本では働く女性は確かに増えています。
小高「働いている人数だけなら、男女ともそんなに差はないんです。ただ、男女の賃金格差については、まだまだ『解消されたね』とは言い難いのが現実」
例えば管理職に就いている女性の割合は、14.6%。これは先進国29か国の中では最下位です。
最近は管理職になりたがらない社員も多いとはいえ、この数字はかなり低いものです。
他にも女性議員の数や、女性の経営者・研究者の数などにおいて日本は他の先進国に比べて大きな後れを取っています。
会社幹部や男性の意識改革が必要
一方、上位にランクインしているのはスウェーデン・アイスランド。・フィンランド・ノルウェーなどの北欧各国。
つボイ「私も先日北欧の映画を観たんですけど、管理職でバリバリ働いている女性がいっぱい出てきて。ノルウェーって。こんなに女性がバリバリ働いてるんだという感想を持ったばかりですが。女性管理職を増やすには、男性の意識を変える必要があるんじゃないですか?」
小高「長時間働くのが良くて、時短はダメという考え方も変えていかないと。長時間勤務したからってだらだらしているよりは、短時間で効率よく終わらせる方がいいはず。それぞれの働き方で成果を出して、適切に評価することが大事ですね」
大企業では意識改革が先行しているものの、中小企業では昔ながらの価値観の会社も珍しくないようです。
一方で、女性の管理職比率を上げようとするあまり、男性にしわ寄せが行っているという不満も聞かれます。
男女どちらも気持ちよく、働きやすい世の中になるにはしばらく時間がかかりそうです。
(葉月智世)
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