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9.11の記憶を持つ少年が「前世の謎」を追い求めた先に見つけたもの

9.11の記憶を持つ少年が「前世の謎」を追い求めた先に見つけたもの

9月16日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』では、生まれ変わり研究の第一人者・大門正幸教授をゲストに迎え、前世の記憶について話を伺いました。こちらでは、1歳から英語に強い関心を示し、3歳で9.11(アメリカ同時多発テロ事件)の詳細な記憶を語った日本人の少年・ユウくんが、実際にニューヨークのグラウンドゼロを訪れ、自らの前世を突き止めた実話について紹介します。

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1歳から始まった英語への執着

大門教授は中部大学大学院 国際人間学研究科人間力創生教育院教授で、アメリカのバージニア大学の客員教授、公益法人である日本心霊科学協会の評議員も務めています。

『クレイジージャーニー』(TBSテレビ)では、9.11の被害者の記憶を持つ10歳の少年・ユウくんの前世を突き止める旅に同行しました。

ユウくんは1歳の頃から夜になると悪夢のようなものを見て泣き止まず、母親を非常に困らせていたといいます。

日本語のこども向け番組には全く興味を示さないのに、NHKの『えいごであそぼ』だけはものすごく見入っていました。母親が日本語で「やめて」と言っても聞かないのに、「ストップ」と言うとやめるという、1歳にして不思議な反応を見せていたそうです。

家庭は完全に日本語環境でしたが、ディズニーシーで英語を聞いたことをきっかけに言語爆発が起きました。
通常なら日本語が急激に増える2歳で、ユウくんは「私、これライクね」といったように日本語と英語を混ぜて話し始め、祖母から母親が責められるほどでした。

3歳で語った9.11の記憶

3歳の時、田んぼで古い脱穀機を見たユウくんが突然「使い方を知ってる」と言い出しました。母親も知らない脱穀機について「前の前に、お米屋さんで使ってた」と話したのです。

母親が「前は何?」と聞くと、ユウくんは急に暗い表情になり、2つの大きなビルの高いところで働いていたこと、片方のビルで事件があり消防車が来た後、自分のビルにも衝撃が来て死んだと語ったのです。

母親は9.11のことかと思いましたが、驚いたのはユウくんが「100階」と具体的に言ったことでした。100まで数えられない3歳児の発言でしたが、実際にワールドトレードセンターは105階建てでした。

また「コンピュータを使っていた」とも話し、一般的な「パソコン」ではなく「コンピュータ」という言葉を使うことも不思議でした。

幼稚園の避難訓練ではサイレンの音を異常に怖がったといいます。

自分が誰だったのか知りたい

母親は、ユウくんが9.11で亡くなった人の生まれ変わりではないかと考えるようになりましたが、下に2人のこどももいるため、四六時中研究者のように調査することはできませんでした。

しかし10歳になったユウくんが「自分が前に誰だったのか知りたい」と強く希望したことで、『クレイジージャーニー』の企画として現地に行くことになりました。

大門教授も同行することになりましたが、プロデューサーからは「一応1週間取ってるけど、何もなかったら2日で帰ってきます」と、成果が出ない可能性も示唆されていました。

それでもユウくんは、自分の前世を知るためにニューヨークへ行くことを強く望んだのです。

グラウンドゼロで蘇った記憶

世界貿易センターの外壁を支えていた三又の鉄骨構造の残骸を見た瞬間、ユウくんは即座に「トライデント」と言いました。
大門教授によると「前世の記憶を持つこどもたちは、こどもとはいえ魂は大人のように感じることが多い」そうです。

グラウンドゼロの犠牲者プレートには1,500人以上の名前が刻まれています。
馴染みのある名前がないか、1人ひとり読み上げて聞かせてもらいました。小学4年生には過酷な作業でしたが、ユウくんは「一生懸命聞く」と言って最後まで聞き続けたのです。

その結果、ユウくんは13名ほどの名前に「馴染みがある」と反応。そのうち5人は同じ会社、3人は出向者や関係者で、合計8人が同じ職場に関係していたことが判明しました。

トーマス・リーガンとの共通点

9.11メモリアル&ミュージアムで特に気になる人物を調べていくと、トーマス・リーガンさんの写真がありました。それを見たユウくんは「これかもしれない。僕は、これかもしれない」と反応したのです。

その後、トーマスさんの姉と会うことができました。姉はカトリック教徒なので生まれ変わりという概念は受け入れ難いとしながらも、「自分の弟と繋がっていることは確実だ」と感じたそうです。

ユウくんが小さい頃から制服と山高帽を愛用し、レイバンのサングラスを欲しがり、フォルクスワーゲンやクラシック音楽を好んでいたことは、すべてトーマスさんの趣味と一致していました。眼鏡をかけた見た目も似ていたのです。

姉と会った直後のインタビューで、ユウくんは「全部解決した、スッキリした気分です」と語りました。

アメリカに行く前は「爆心地に行って過去の自分を納めてこないといけない」と言っていましたが、この旅で心の整理がついたようです。

現在のユウくんは、もう前世について積極的に語ることはなく、普通の日本の小学生として成長しているそうです。
(minto)
 

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