変わり種のバーガーが楽しい!福井県鯖江市「道の駅 西山公園」

毎週金曜日のCBCラジオ『ドラ魂キング』では、西村俊仁アナウンサーがおすすめの道の駅を紹介しています。3月21日の放送で紹介したのは、福井県鯖江市にある「道の駅 西山公園」です。桜やツツジの名所として知られるこの道の駅には、他では見られないなんとも珍しいハンバーガーが販売されているのだとか。聞き手は安藤渚七です。
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西村「鯖江市というと、ご存じの方も多いかと思います」
「眼鏡の街」として名の通った鯖江市。その加工技術や職人技、デザイン性などに優れ、眼鏡の世界的な産地として知られています。「道の駅 西山公園」は、そんな鯖江市の中心部にある大きな都市公園「西山公園」のふもとに位置しています。
西村「この西山公園、レッサーパンダがいる公園として有名なんです」
安藤「え!動物園じゃん!」
西山公園の中にある「西山動物園」は、レッサーパンダをはじめシロテナガザル、フランソワルトン、タンチョウなどの世界的にも希少な動物が見られる珍しい動物園です。しかも入園料は無料とのこと。
さらに公園内には約5万株のツツジが植えられており、5月になると色とりどりのツツジが咲き乱れ多くの人で賑わいます。
西村「まさに、この春のお出かけにベストな場所なんです」
ボリューム満点
そんな大人から子どもまで楽しめる西山公園にある道の駅で、西村が注目したのは意外性抜群のグルメ。
西村「ナスバーガーです」
安藤「ナス?お野菜の?」
道の駅内のレストランで提供されていたメニューの中に「吉川ナスバーガー」という気になるグルメを見つけた西村は、迷わずオーダーしたそうです。
西村「ハンバーガーのバンズの間に、そのパンの厚さをしのぐような3㎝以上はある輪切りのナスが、ボーン!と挟まれているんです」
パティの代わりに分厚い揚げ焼きのナスが豪快にサンドされた、なんともインパクトのあるハンバーガーです。
地元の老舗パン屋で作られたもっちりとしたバンズに、地元の新鮮なレタスとトマトも一緒に挟まれています。ナスは揚げ焼きにされていることで甘く柔らかく、かつ肉厚でジューシーな食感も楽しめるそうです。
なぜナスを?
西村「味はてりやき、鳥そぼろ味噌、山うにマヨネーズの3種類あります」
西村がオーダーした「山うにマヨネーズ味」は、地元の伝統薬味である「山うに」という調味料とマヨネーズを混ぜ合わせたもの。西村いわく柚子胡椒のような香辛料だそうで、華やかな香りとまろやかなマヨネーズが油を吸ったナスにぴったりとのこと。
西村「フレッシュなんだけど、噛むと旨味を含んだ油がじゅわっと染み出て美味しいんです」
野菜なのに味もボリュームも大満足な「吉川ナスバーガー」ですが、なぜナスを挟むに至ったのでしょうか。実は吉川ナスは鯖江市の伝統野菜で、ひとつ当たり300gほどと大きいサイズの丸い形状をしたナスです。
西村「昭和初期には伝統野菜として盛んに栽培されていたそうですが、後継者問題などにより生産者が一気に減り、平成後期には全く作られなくなってしまったんです」
そこから地元の農家が伝統野菜を守ろうと立ち上がり、今ではこの吉川ナスは再び出荷されるまでになったとか。そんな地元の野菜を使おうと考えられたメニューが、この吉川ナスバーガーだったわけです。
夏の限定、冬の限定
西村「ただ、実はこれ季節限定なんですよ。ナスなので作られているのは基本的に夏を中心とした春から秋までで」
天候や気候などにより前後する可能性はあるそうですが、販売期間はだいたい6月頃から11月頃までとのこと。となると12月から5月の間はナスバーガーが食べられないわけですが、その代わりの限定バーガーもあるそうです。
西村「水ようかんバーガーです!」
水ようかんといえば、一般的に暑い時期に食べるお菓子というイメージですが、福井では冬の銘菓として親しまれているとか。
ようかんと生クリームがバンズに挟まれたのが「水ようかんバーガー」なのだそう。
安藤「デザートバーガーってことか!」
西村「全国津々浦々いろいろなハンバーガーがありますけど、ナスメインやようかんメインはさすがに他にはないですよね」
見てびっくり、食べて美味しい福井ならではの季節限定バーガー。ぜひ一度味わってみたいものです。
(吉村)
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