昨年話題となった「大仏味」や「宇宙味」など独創的なアイスクリームを発売したトモヱ乳業（ 茨城県古河市）が、「サラブレッド味」や「炭鉱味」など新たな6種類のアイスクリームを発表しました。3月10日放送の『ＣＢＣラジオ #プラス！』では、トモヱ乳業株式会社 商品開発部次長の原来人さんに、茨城県の魅力を詰め込んだユニークなアイスクリームの開発秘話について話を伺いました。

茨城県の魅力を全国に届ける企画

昨年9月、この番組では「IBK44アイスクリーム総選挙」に登場したアイスを紹介しました。

これは、2023年度魅力度ランキング最下位だった茨城県を盛り上げることと、乳業メーカーの使命を掛け合わせて、茨城県の魅力再発見と乳製品の消費拡大を目的に茨城県の各市町村をイメージしたアイスクリームを作る企画です。

茨城県には44の市町村がありますが、全てを商品化するのは難しいため、昨年は総選挙で上位の6つを商品化しました。

前回は、牛久市の「大仏味」、ひたちなか市の「ネモフィラ味」、稲敷市の「いちじく味」、古河市の「ミルク味」、笠間市の「栗味」、そして1位のつくば市「宇宙味」でした。

この取り組みに対して「他の市町村も気になる」といった声が多く上がり、第2弾の発売が決まったとのことです。

名馬・アーモンドアイ味？

第2弾も、奇抜なもの3種類と、王道のもの3種類をラインナップ。奇抜なものは、美浦村の「サラブレッド味」、高萩市の「炭鉱味」、桜川市の「鼈甲細工味」です。

「サラブレッド味」は、美浦村にある競走馬のトレーニングセンターで育った有名な競走馬「アーモンドアイ」をイメージしたもの。ベースはミルクとココアで馬を連想させる茶色にし、アクセントとしてアーモンドが入っているそうです。

スタジオで試食した三浦優奈は「茶色いですね！アーモンドの食感も楽しめますね。おいしい！結構ココアがガツンときて、ミルクの甘みもあって。ペロッとひとつ食べられちゃいますね。おいしいです！」と感激した様子。

原さんは「どういう風に味を作るかとか、そのイメージをどうやってアイスにして伝えるかというところがとても難しかったです」と開発の苦労を語ります。

鼈甲細工味は何味？

「炭鉱味」は、かつて炭鉱が存在した高萩市をイメージした、炭の色素を入れた真っ黒なアイスクリーム。炭鉱のスモーキーな雰囲気をコーヒーで表現し、「見た目は黒いが風味はとてもおいしいコーヒー」というユニークな商品だそうです。

「鼈甲細工味」は、桜川市の鼈甲細工職人にちなんだもの。「鼈甲細工は誰も食べたことがないですが、和のイメージがある食材として甘酒を選びました」と原さん。

色は鼈甲細工をイメージした黄褐色で、べっ甲飴を思わせるざらめを入れることで、コリコリとした食感も楽しめるのだとか。

こちらはＣＢＣ論説室 石塚元章特別解説委員が試食。「コリっとした！おいしい！べっ甲飴がアイスになった感じ」と好評でした。

王道の味としては、「ミルク味」、「さしま茶味」、「さつまいも味」を用意。「さしま茶味」は、茶の産地・猿島地方の厳選した原料をふんだんに使用しているとのことです。

購入は「Makuake」で

これらのアイスクリームは、クラウドファンディングサイト「Makuake（マクアケ）」で販売中で、3月16日（日）まで購入できます。
トモヱ乳業のウェブサイトのトップページのお知らせ欄から「Makuake」のサイトにアクセスできるそうです。

原さんによると、今後一般販売する予定はないため、この機会にぜひお早めに購入してほしいとのこと。既に目標金額を大幅に上回っており、大きな反響を呼んでいるそうです。
（minto）