実は意外とおとなしい?「生きた恐竜」コモドドラゴンの実態
インドネシアのコモド島などに生息する全長約3mの巨大な爬虫類、コモドオオトカゲ。絶滅した恐竜にも喩えられることから、別名「コモドドラゴン」と呼ばれています。昨年7月には、河村たかし名古屋市長(当時)のリクエストにより東山動植物園で「タロウ」の展示が始まったのも記憶に新しいところ。1月27日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、東海エリアでも身近なコモドドラゴンに関する投稿が寄せられました。つボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介します。
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こんな投稿が寄せられました。
「日曜日はいい天気でした。うちの家内が東山動植物園のコモドオオトカゲを見たいというので、大阪からドライブしました。家内は車の中で『トカゲに会えるかな』と盛り上がっていましたが、実物を見たら『なんかじーっとしてた』とローテンションになっていました。
どうも家内は肉食系の荒々しいのを想像していたようですが、私は名古屋めしを楽しめたので充実した1日でした」(Aさん)
コモドドラゴンは国内で唯一、名古屋市東山動植物園でのみ見ることができます。
つボイ「この奥さんは相当動物詳しい人ですよ」
コモドドラゴンはその鋭い歯と爪で、大型の哺乳類や鳥類などあらゆる動物を捕食する肉食動物です。歯にはなんと強力な毒もあり、自分よりはるかに大きな生物も捕食するその様から「世界最強」との呼び声も高いです。
獰猛だけど
実は普段のコモドドラゴンはあまり動きません。動きもそれほど速くなくおとなしく見えますが、獲物を捕らえる時には素速い動きを見せます。
つボイ「獲物を狙ってる時はね、のそのそとゆっくり近付くんですよ。そして仕留める時になるとものすごい勢いで追いかけて食いつく」
小高「その瞬間はものすごく速いのね」
持久力とスタミナにも優れているので、狙いを定めた獲物をどこまでも追いかけて確実に仕留めるとも言われているようです。野生で生息しているコモドドラゴンは、島内では食物連鎖の頂点に君臨するほどの最強生物なのです。
つボイ「獲物を襲う時の瞬発力はあるけど、ただ動物園の中でそれやっちゃうとガラスに頭バーンとぶつけるから(笑)」
小高「メリハリのあるやつなんだね」
実は俊敏な動きもできるようですが、動物園内でそういった野生に近い姿を見ることは難しいのかもしれません。
オススメは給餌タイム
つボイ「名古屋市としては企業秘密にしとかなアカンね。あんまり動かへんなんて言うと、大阪からも東京からも来へんからね、黙っておこ」
小高「でもその姿だけでもね。あと餌食べる時とかも面白そうだし」
東山動植物園におけるコモドドラゴンの給餌は基本的には週1回のようですが、場合によっては数回に分けるなどして生活の刺激になるよう変化を与えているとのこと。
餌を食べる時には舌で空気中の匂いを感知しながら餌を探すそうで、その舌をペロペロする動きが可愛いと評判のようです。
一方で迫力ある姿を見せることも。餌のネズミや魚を一気に丸呑みする様子は、「生きた恐竜」を彷彿とさせます。
野生の様子とは異なりますが、間近で見ることで感じられるインパクトはきっと想像以上なのではないでしょうか。
コアラやゴリラも
小高「コモドドラゴンがその内『ササッて動いたらみんながすごい喜ぶ』ってことに気づいたら、時々そんな風に動いてくれたりして(笑)」
サービス精神あふれるエンターテイナーに育つことを期待している小高。
小高「でもせっかく来られたなら、きっと他の動物も見て帰られたんじゃないでしょうか?」
つボイ「人気者たくさんおりますからね、日本でも有数の動物園と言われております」
東山動植物園は日本で初めてコアラが来園した動物園として、コアラの飼育にも力を入れています。昨年はコアラ来園40周年を記念してさまざまなイベントも行なわれました。
さらに「イケメンすぎるゴリラ」として話題になったニシローランドゴリラのシャバーニや、日本最大級のアジアゾウ舎も魅力です。
そんな見どころたくさんの東山動植物園の新しい顔、コモドドラゴン。
獰猛なのかのんびりなのか、可愛いのかかっこいいのか。その実態を確かめに足を運んでみてはいかがでしょうか。
(吉村)