毎週金曜日のＣＢＣラジオ『ドラ魂キング』では、西村俊二アナウンサーがおすすめの道の駅を紹介しています。1月17日の放送で紹介したのは、静岡県富士市の道の駅「富士川楽座」です。なんとこの道の駅では「ふるさと納税」ができて、返礼品をその場で受け取ることができるのだとか。聞き手は安藤渚七です。

圧倒的な絶景

「富士川楽座」は、目の前に雄大な富士山を望むことのできる景観抜群な道の駅。
高速道路や一般道からもアクセスしやすく、富士川サービスエリアから直接行くことのできる利便性も相まって、風光明媚なところが魅力のうちのひとつ。

施設も充実しており、地場産品を取り扱うコーナーやお土産処があるのはもちろん、グルメにエンタメ、アクティビティとさまざまな楽しみ方をすることができます。

絶景を生かしたパノラマレストランでは、地元の新鮮なシラスやサクラエビを豪快に使ったピザやパスタが人気です。
展望ラウンジにはカフェも併設されており、有機栽培されたコーヒー豆を丁寧にドリップしたこだわりのコーヒーを飲みながら、美しい富士山を眺めることができます。

他にも科学をテーマにした実験やクラフトなどが楽しめる「体験館どんぶら」や、道の駅には珍しいプラネタリウムがあるのも大きな特徴です。プロの声優によるナレーションの心地よさと星の瞬きが、道の駅にいながら非日常感を感じさせてくれると人気だとか。

自販機で納税

この「富士川楽座」、なんと「ふるさと納税」ができるというのです。

安藤「え、どういうこと？意味がわかんない」

順を追って整理して話す西村。
そもそも「ふるさと納税」とは自分が決めた任意の自治体に対して納税をすることで、代わりに自身が払うべき税金の還付控除を受けることができるシステムです。
インターネットのポータルサイトやアプリを使って利用するケースがほとんどですが…

西村「なんとこの道の駅には、ふるさと納税がその場でできる自動販売機があります」

使用されているのはデジタルサイネージタイプの自販機で、タッチパネルの画面には飲み物や食べ物ではなく、ふるさと納税の返礼品一覧が表示されているそう。

安藤「え、面白い！」

最短1分で終了

返礼品にはトイレットペーパーやティッシュペーパー、道の駅で使用できる食事券やクーポンなどが用意されています。
というのも静岡県富士市は豊富な水資源や原料、交通の便の良さと広い土地に恵まれ、製紙業が盛んな街であるためです。

西村「いわゆるポータルサイトで富士市の返礼品を調べると、トイレットペーパーが上位に出てくるんですよ。で、それらの返礼品がこの自販機でゲットできるということなんですね」

安藤「でも、どうやって？」

この自販機には、免許証や個人情報を読み取る機能が付いているそう。また手動でも住所を入力するなどして本人確認をし、納税することができるのだとか。
任意の納税額を支払うとその場でレシートが出てくるので、そのレシートと引き換えにその場で返礼品が貰えるという仕組みだそうです。

旅をお得に

安藤「その場でもらえるの？すごすぎない？」

西村「『その場で』っていうのが実はメリットのひとつなんです」

ふるさと納税の返礼品は、届くのに時間がかかるものも少なくありません。その場でもらえるメリットは何かというと、その場で使えるということ。
返礼品の商品券やクーポンを使って、そのまま道の駅でお得にお買い物や食事を楽しむことができるのです。

安藤「私の勝手なイメージですけど、ふるさと納税って手続きが面倒で届くのに時間がかかると思っていて。つい『また今度でいっか』ってなってしまうんですよね」

西村「実はこのメリットが手伝って、今ふるさと納税ができる自販機の需要が増えていて。全国各地の空港やゴルフ場に置いてあるケースが多いんですよ」

お土産を返礼品として持ち帰ることができる空港や、プレイ代の割引券を返礼品として受け取れるゴルフ場も増えているそうです。

旅先で気に入った町に納税し、もらった返礼品でさらに旅を楽しむ。そんな一石二鳥なふるさと納税自販機を、旅先で探してみるのも面白いのではないでしょうか。
（吉村）