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国政や地方政治が大きく動いた2024年。その引き金は?

国政や地方政治が大きく動いた2024年。その引き金は?

早くも年の瀬ですが、国政や地方政治が大きく動いた2024年を振り返ります。慌ただしい政治の動きは、実は過去に起きた「何かのニュース」が引き金になっていたかもしれません。どういうことでしょうか?12月28日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、CBC論説室の大石邦彦アナウンサーが一連の動きの引き金となったニュースについて解説します。

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餅の値段が上がっていた

大石「いろいろありましたよね」

長年の取材経験から、何かニュースが起きると、まるで玉突きのように次々と状況が変化していく、と見解を述べる大石。

身近な例として挙げたのは、昨年に比べてお餅の値段が5-10%ほど高くなっていたこと。
原因をたどると、元日に発生した能登半島地震にまで遡るといいます。

大石「改めて地震の強さをまざまざと見せつけられた」

想定外の震災でしたが、多くの方が「自分のところでは起きない」と信じていたのではないでしょうか?

その後、8月には南海トラフ臨時情報が初めて発表されましたが、この時人々がとった行動は、米を買いに走ったこと。
お盆休みの時期だったため、米の入荷がないところに多くの人が駆け込んだ結果、米の価格がどんどん上昇していきました。

こうした経緯が、もち米の価格上昇にもつながったというわけです。

大石「やっぱりつながっているんです。ニュースってのはね」

「裏金問題」がすべての引き金に

そして「経済だけでなく、政治の事象も同様」と大石。

国政の動きは、昨年末に発覚した自民党の「裏金問題」がすべての引き金になったといいます。
苦しい状況を打開できないと判断した岸田前総理は意向を翻し、9月の総裁選に不出馬を表明。自民党の立候補者は9人でした。

大石「この9人の中で誰がなる?っていうところだったんですけど。最後、岸田さんが動いて石破さんになったわけですよ」

総裁選を経て新総理に就任した石破氏ですが、早々と解散総選挙に踏み切りました。
10月に行われた衆院選では自民党が大敗し、大躍進したのは国民民主党。
国民民主党が掲げた税制改正の議論が国会で続きました。

SNSと連動した選挙戦

解散総選挙で起きたもう一つの玉突きは、11月の名古屋市長選挙。
河村たかし市長が辞職したことがきっかけとなりました。

大石「『やっぱり総理になりたいよ、アゲイン』ということで。絶対出ると思っていました」

河村氏の姿勢や言動をみるにつけ、総選挙があれば衆院選に立候補すると大石は踏んでいたそう。
市長選は結果として、河村氏の後継者である広沢一郎氏の勝利に終わりました。

大石「さらにその玉突きとなったのが1週間前の兵庫県知事選挙。斎藤さんが勝つとは誰も思ってなかった」

体制側である議会に「No」を突きつける動きが生じ、その風が名古屋市長選にも少なからず影響を与えたのではないか、と分析します。
従来であれば、与野党相乗りの候補が負ける構図ではなかったはず。

にもかかわらず、SNSが発端となって状況が変わり、広沢氏にはかなり有利になったのではないかと大石。

大石「何か大きな事象があったら、どんどんニュースが変わっていく」

古くは「風が吹けば桶屋が儲かる」などと呼ばれたこの現象。
今やひとつの情報がSNSによって増幅され、またたく間に世界を変えていくさまを目の当たりにしていると言えます。

大石「世の常でもありますので。来年はどんな年になるのか?」

改めて意気込みを語る大石でした。
(nachtm)

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