これで対巨人戦も安心?中日OB・川上憲伸、ライデル・マルティネス攻略法を提案
12月16日、読売ジャイアンツは前中日ドラゴンズの守護神ライデル・マルティネス投手との契約合意を発表しました。28日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、中日OBで野球解説者の川上憲伸さんが、ライデル・マルティネス投手について、攻略法も含めて語りました。聞き手は若狭敬一アナウンサーです。
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12月上旬に中日ファンを驚かせたライデル・マルティネス投手の移籍。
川上「ドラゴンズファンにとっても、ドラゴンズの選手にとってもライデルって普通の助っ人外国人じゃないですからね」
日本人選手同様、育成枠で入ったマルティネス投手。
当初は球質がシュート回転だったり、握りとコントロールが不安定だったり、変化球がなかったり、かなりの荒削りの投手だったそうです。
それが数年後には日本プロ野球界を代表する抑えのピッチャーになりました。
ファンの意見を代弁
移籍については、悲しさもある中「成長して旅立ってくれたと考えると、悪いことではない」というのが川上さんの考えでした。
川上「でも、ライバルの筆頭の巨人に行くってところがな~ですよね(笑)」
まさにファンを代弁する意見。
せめてパ・リーグだったらと思った方が大半でしょう。なにせ巨人は今シーズンリーグ優勝した上に、抑え投手も大勢います。
ただメジャーでは、同リーグの同地区など、よく試合をする相手チームへの移籍はありがちなことだそうです。
何かを切り開いた
ライデル・マルティネス投手が育成選手としてドラゴンズに入団したのは2017年。
現在のようながっちりとした体型ではなく、細身の長身右ピッチャーでした。
2018年に支配下になり、2024年までの6年間で303試合、166セーブ、通算防御率1.71。みるみるうちに活躍して、ここ3年間は推定年俸2億3000万円でした。
好投の積み重ねで投手としての価値はどんどん跳ね上がり、一部報道では、ドラゴンズは4年40億を提示。巨人は4年50億超えを提示したとか。
川上「日本のプロ野球で10億超す投手いました?だから何かを切り開いたんですよ。全て良かったと取るしかないと思いますね」
道を示してくれた
育成システムがしっかりしていないと言われるドラゴンズですが、マルティネス投手だけを見ると抜群の育成結果です。
川上「日本のプロ野球の育成枠って、ライデル以外でも、最終的には何億、何十億円プレーヤーになるとか何億円プレーヤーになる選手いますよね」
例えば育成でソフトバンクに入り、ニューヨーク・メッツへ行った千賀滉大投手。
また今年FA宣言し、ソフトバンクからジャイアンツへ移籍した甲斐拓也捕手も育成で入り、推定年俸は2億1000万円。移籍が決まればさらに上がります。
川上「こういう道もあるぞという夢を与えてくれたライデルは素晴らしいですよ」
ライデル攻略法
川上「そのライデルを、今度はドラゴンズの野手陣が打つ。これに尽きると思います」
若狭「ライデル攻略法はありますか?」
川上「ない!」
若狭「気持ちいいわー(笑)」
川上さんの即答に快感を覚える若狭。
川上「ただ、彼は優しい人間だから、ちょっと隙が生まれるんじゃないかな」
ドラゴンズ選手は打席に入る前に、「よろしく」と挨拶するように、ヘルメットのつばに手をやることを提案しました。
川上「そうすると、ライデルの真剣モードがちょっと緩む。どうですか?」
さらにライデル攻略法をもうひとつ。
川上「ドラゴンズが長いライデルだから『これを言われたらまずい』というのを握られてるはず。それをチラつかせる(笑)」
これで来年の巨人戦でライデル・マルティネス投手が出てきても安心。川上憲伸さんが提案する攻略法でした。
(尾関)