等身大の歌詞と「引っかかり」で心を掴む!つんく♂の音楽に学ぶ表現の力
CBCラジオ『たっちゃん部』は、愛知・岐阜・三重の3県の高校生たちによるラジオ番組コンテスト「トーク甲子園2024」優勝者にして現役高校2年生のたっちゃんが、「たっちゃん部」部長として自由気ままに活動する放課後青春バラエティ番組です。12月17日の放送のテーマは、先週に引き続き「アイドル」。今回は、たっちゃんが尊敬してやまない憧れの音楽家でありプロデューサーの、つんく♂さんについて語りました。
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先週取り上げた通り、たっちゃんがつんく♂さんの楽曲や「ハロー!プロジェクト」に出会ったきっかけは、松浦亜弥さんの「Yeah!めっちゃホリディ」。
実はそれ以前、シャ乱Qやハロー!プロジェクトの楽曲には心を動かされることがありませんでした。
しかし「Yeah!めっちゃホリディ」を好きになった時点から、つんく♂さんの作る音楽が「全部良く聞こえてきた」という、たっちゃん。
たっちゃんは、第一印象で「好き・嫌い」を決めつけてしまうのは、もったいないことだと語ります。
それはその時の体調や気分、さらには何か嫌な出来事が影響している可能性もあるから。逆に、気分が良いときに聴けば「いい曲だ」と感じることもあります。
たっちゃんは「聴き直していい曲だと思ったら、その気持ちを大事にして日々を過ごしてほしい」と願っています。
つんく♂流「引っかかり」の魅力
たっちゃんがつんく♂さんに憧れる理由は、「引っかかりを作る天才」だと感じるからです。
つんく♂さんが指導するハロー!プロジェクトの面々には独特な歌い方があり、「明るい」ではなく「明るうぃ」、「な」の前に「ん」を入れた「んなー」といったクセのある発音が特徴。聴く人に「ん?」と引っかかりを作り、自然と注意を引きつける力があります。
さらに、つんく♂さんの最もすごいところは「歌詞」と、たっちゃん。
以前のたっちゃんは洋楽を好んで聴いていたこともあり、「歌詞はただ言葉があればいい。大事なのは曲とメロディ」と考えていましたが、つんく♂さんの楽曲やTHE BLUE HEARTSを聴いたことで、「歌詞って本当に大事だ」と気づいたのです。
等身大の物語にあるメッセージ
つんく♂さんの歌詞の魅力について「壮大なことを歌ってるわけじゃなくて、等身大の話が多い」「ただただ日本の未来がWow Wowしているだけではない」と、たっちゃん。
例えば、℃-uteの「FOREVER LOVE」。これは好きな男の子と訪れた街ではぐれてしまった寂しさや不安、そして見つけてもらえた喜びや感謝を描いた曲です。
つんく♂さんの楽曲は一聴するとコミカルに感じることもありますが、ふとした瞬間に心に刺さる深いメッセージが隠れているとたっちゃんは感じています。
特に、少し落ち込んでいるときに聴くと、何気ない言葉が心に響くことがあるそうです。
型を破る表現力への憧れ
「そういう音楽が俺はやりたかった」「一見ふざけているようでも、聴き込むと大切なことを伝えている楽曲を作れるようになりたい」と、たっちゃんは強い憧れを抱いています。
自身も作曲を手がけるたっちゃんにとって、つんく♂さんの音楽はひとつの指針であり、目標とする存在。
たっちゃんは自分の楽曲について「ふざけたいけど、まじめにやっちゃう」「型を守りすぎる」と自覚しています。
「しっかりと枠を崩しながら伝えるべきことを表現する」つんくさんに、自分に足りないものを見つけ、学びを得ています。
つんく♂×ダンス☆マンの名曲
ハロプロの楽曲、特に「モーニング娘。」初期の楽曲では、ダンス☆マンさんが編曲を手がけたものが多くあります。
「LOVEマシーン」「恋愛レボリューション21」、そして米津玄師さんが「KICK BACK」で「努力 未来 A BEAUTIFUL STAR」の歌詞をサンプリングした「そうだ!We're ALIVE」も、このコンビから生み出されました。
つんくさんのすごさは、アイドルジャンルを土台にしつつ「Jポップにファンク音楽を取り込んだ」というセンスと先見性にあると、たっちゃんは考えています。
楽曲においてアレンジは作詞・作曲に並ぶほどの存在感があり、編曲者の名前にも注目してほしいと語りました。
番組の最後は、つんく♂×ダンス☆マンの楽曲から、テレビアニメ『イナズマイレブン』のエンディングテーマ、Berryz工房の「流星ボーイ」をオンエアして締めくくりました。
(minto)