奪った金額は現金270円!喫煙を注意され逆上した中学生
関西テレビなどが報じたところによると、今年9月に兵庫県川西市で、14歳の中学生が、38歳の作業員男性から喫煙を注意されたことに逆上。男性を土下座させて暴行を加えた上、現金270円とスナック菓子を奪ったとして逮捕されました。12月12日放送のCBCラジオ『戸井康成の木曜スクラッパー』では、戸井康成と小林美鈴がこのニュースを取り上げました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くやんちゃな中学生は令和も健在?
このニュースにはリスナーからも意見が寄せられました。
「何かとツッコミどころ満載のニュースですが、どこからいじりましょうか?」(Aさん)
戸井「いじるんじゃないよ!うちの番組はニュースをいじってるわけじゃない。ニュースを伝えている番組ですから。正確に」
番組の趣旨を改めて説明する戸井。
戸井「正直、まだこんなやんちゃな中学生おるんやな、って感じで。令和の時代」
小林「まだまだ『たばこ吸ってるのがかっこいい』って思ってる子はいっぱいいるでしょうね」
世相は変わっても、中学生の心理は大して変わっていないのでしょうか_
この中学生が喫煙していたのはコンビニエンスストアの前だったようです。
年齢確認が不要だった頃
かつての常識のいくつかは、今では非常識に。
「昔は平気でたばこを買いに行かされていたもの」と振り返る戸井。
小林「私もお酒買ったりしてましたよ、おつかいで」
現在は酒類やたばこの購入には年齢確認が義務付けられており、時代の移り変わりを感じさせます。
年齢確認を怠ったであろうコンビニの店員についても戸井は問題視します。
今回の事件で、注意したのは30代の男性。
「たばこを吸ったらあかんで」と喫煙していた中学生の頭を撫でたそうです。
小林「これやっぱり、もう同性でもセクハラですよ」
戸井「アタマなでなでの方にカチーンと来たわけ?『こども扱いすんじゃねーよ!』って感じ?」
悪いことを指摘する側もコンプライアンスを意識しなければいけない時代なのでしょうか。
称えられるべきは男性の勇気
こうした背景からか、街中で悪事が行われていても、見て見ぬふりをして平然と過ごす人が多い世の中でもあります。
戸井「今どきなかなか勇気ある行動じゃない?見るからに悪いことをしているとわかっているけども、注意するとやり返されるんじゃないか、とかね」
小林「他人に介入する余裕って今ないですよね」
戸井「このサラリーマン、立派だと思う」
中学生の行動を注意した男性の勇気を率直に称える戸井。
「本宮ひろ志の男臭いサラリーマン漫画なら、さぞかし気障な捨て台詞を吐いて去っていくような場面」と続けます。
一方、この男性の被害額も話題に。
小林「270円よ?」
戸井「見逃してやれよ、270円」
キャッシュレス化が進む昨今、暴行被害を受けた男性も所持金が少なかったわけではなく、スマホの「なんとかペイ」には入っていたかもしれない、と推察する戸井。
小林「キャッシュレスですよね、最近ね」
さらに男性はスナック菓子まで持ち去られており、作業の合間の楽しみを奪われた悲哀を感じさせます。
戸井「うまい棒とかキャベツ太郎とか、蒲焼さん太郎とか」
小林「美味いんだよな、あれ」
戸井「そんなの取られてたとか思うと」
いろいろな意味で時代の変化と歪みを感じさせる今回のニュース。
いずれにせよ「ダメなものはダメ」と言うべき時は言い、声を押し殺す大人になってはいけない、と肝に銘じる戸井でした。
(nachtm)