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その症状は本当に更年期障害?医師が解説

その症状は本当に更年期障害?医師が解説

11月24日放送のCBCラジオ『八木志芳の私たちは求めてる』に50代男性から相談が寄せられました。その内容は、「パートナーに更年期障害の症状が出たので医者や薬を勧めたりしても拒否される。どうすればいいのか?」というもの。パートナーの抱える症状は軽いのか重いのか?病院は行くべきなのか?この相談に、婦人科の相談も行っているスマルナ医科歯科クリニック窪田真知医師が答えました。

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そもそも更年期障害とは?

「私のパートナーは50代になり、軽く更年期障害になっています。その症状は、少しの暑さでものすごい汗をかき、そして軽く怒りっぽいです」(Aさん)

そんなパートナーを見ているのが辛く、Aさんは「婦人科で診てもらったら?それかドラッグストアで薬を買った方がいいよ」と言うのですが、「症状は軽いから必要がない」ときっぱり断られてしまうそう。

「番組を聴いている人に『軽い症状でも医者に診てもらって』と呼び掛けてほしい」(Aさん)

そもそも、更年期とはいつ頃でどういうものなのでしょう?

窪田「更年期の時期は生理がなくなってしまう時の前後5年間ぐらい。平均して50.5歳と分かっているので、45歳~55歳くらいの時期を更年期と呼んでいます」 

Aさんのパートナーのように頭が熱くなり、その後にドッと汗をかいて冷える「ホットフラッシュ」は、典型的な更年期障害の症状だそう。
他にも、動悸が激しくなったり気分が落ち込んでみたり、イライラするなど様々な症状が表れるそうです。

八木「人によって程度というのは結構変わってくるもの?」

窪田「半分ぐらいの方は何にも感じずに『そんなもんだよね』と通り過ぎてしまうけど、半分ぐらいの方が、その強弱はあれど症状を感じるっていうことがわかってきた」

SIMスコアを参考に

Aさんのパートナーは病院に行った方がよい状況なのでしょうか?

窪田「基準はあまりないのですが、更年期障害の程度をSIMスコア(Simplified Menopausal Index、簡略更年期指数)と呼ばれる、いくつかの項目を強弱でポイント計算するようなセルフチェック表があります」

この表を参考にして、自分の更年期障害の程度を知って判断してもいいかもしれないと言います。客観的に数値化できるので、病院でも利用しているそうです。

しかし、窪田医師は「更年期だけじゃないかもしれない」とも指摘。

窪田「更年期症状だっていう風に思い込んでしまって、別の病気を見落としてしまう場合もある」

実際に窪田医師の診断でも、血圧を測ってみたら高血圧が見つかったケースがあったそうです。
女性の場合、血液検査では「甲状腺のホルモン」を調べるそうです。
この「甲状腺」とはホルモンを出しているところなので、そこから身体の全体のバランスに関わる病気が見つかったこともあったそうです。

その他「気分の落ち込み」という症状も、実はうつ病だったケースもあるそうです。

窪田「程度に関わらず、ご心配だったら医療機関にご相談に行っていただきたい」

それは本当に更年期障害?

八木「男性の方も女性の方も、更年期とか更年期の症状というものを理解していただくことがやっぱり大事かなと思いました」

「体調が悪くなる=病気」と考えがちですが「女性の場合は違うのかな」と八木。

窪田「そうですね、女性の一生っていうのはホルモンに振り回されるような一生ですから。 特にこの時期、変化の時期ですから、慎重に身体のことをいたわって過ごしていただきたいと思います」

Aさんのパートナーに対し、まずセルフチェックを勧める窪田医師でした。
(野村)
 

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