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話題の「紫金山・アトラス彗星」に思う。彗星と流れ星ってどう違うの?

話題の「紫金山・アトラス彗星」に思う。彗星と流れ星ってどう違うの?

10月17日放送の『CBCラジオ #プラス!』。番組冒頭では、リスナーから寄せられた「夜明け前の空に見えた月と星座、そして流れ星」に関する投稿を元に話が展開し、話題の「紫金山・アトラス彗星」にも話が及びました。パーソナリティの永岡歩アナウンサーが疑問に思ったのは、彗星と流れ星の違いについて。どちらも空をシューっと流れていくイメージですが、これらはどう違うのでしょうか。

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流れ星がアトラス彗星だった?

雲ひとつなく、気持ち良く晴れ渡ったこの日の朝。山本衿奈が家を出た早朝には、まだオリオン座が綺麗に見えていたそうです。

「今朝の夜明け前、西の空は月が綺麗でした。オリオン座と冬の大三角のところに流れ星も見えてラッキーでした。昨夜は紫金山・アトラス彗星がちゃんと見えなかったので、嬉しい朝になりました」(Aさん)

昨晩は紫金山・アトラス彗星を見ることができなかったけど、夜明け前には美しい月と星座、流れ星も見ることができたと喜ぶAさん。

永岡「流れ星も見られないもんね。えっ?流れ星がその彗星ではないの?」

ここで素朴な疑問が湧いてきました。流れ星=彗星なのでしょうか。

山本「ないです、ない…」

ないと言ったものの、山本も確信は持てない様子。結論が出ないまま、番組は進みます。

彗星と流れ星の違い

この話題から約30分後に登場したCBC論説室の石塚元章特別解説委員に、「ちょっと今、わたくし永岡そして山本、ともに混乱しておりまして。彗星と流れ星の差は…」と、先ほどの疑問を伝える永岡。

「空にキラッと輝いてね、シュンと行くものじゃん。だけど違うんだ」。こう言って永岡は、リスナーBさんから寄せられた投稿を読み上げます。

「彗星と流れ星は違います。彗星は太陽の周囲を回っている天体が太陽に近づいた時、彗星を構成する氷などが気化して、尾のように見えるもの。一方、流れ星は宇宙空間に存在する小石みたいな宇宙の塵が大気圏に突入して燃え尽きる際の光です」(Bさん)

なるほど。彗星と流れ星は明確に違うことがわかりました。

8万年の軌道を描く

「よく聞く“〇〇流星群”は、地球が宇宙を進んでいく時に、塵が雲のように集まった場所を通るときに起こるんですよ」(Bさん)

「うん…」と理解半分といった感じの永岡と山本に、「的確なご説明」と石塚。

続けて石塚は、話題の「紫金山・アトラス彗星」について解説を始めます。

石塚「あれは彗星の方だから、氷と塵の塊。8万年ぐらいかけてぐるーっと太陽の周りを回ってるんです。楕円形の軌道でね。地球のそばへ来て同じように見えたのは、多分8万年前です」

永岡「ええええー!!!!」

山本「そっか。だから『次に見えるのは8万年後』って言ってたのは、そういうことなんですね」

リスナーのおかげで賢くなった男

石塚「見えるとしたら8万年後だし、専門家によっては『もう次は太陽系から外に飛び出して行っちゃうんじゃないの?』っていう人もいるし。中には『元々が氷だから、崩壊してなくなっちゃうんじゃないの』っていう人も」

しかし、この答え合わせは8万年後。どんなに知りたくてもわかりません。

石塚「これが彗星。流れ星はシューっと来るじゃないですか。このアトラス彗星はゆっくりゆっくりゆっくり。シューじゃなくて。だからしばらく見ていられる」

永岡「あっ!見られる状況であれば、『あー流れてるな!』っていうのがわかる」

石塚「動いてるのが見える」

いろいろ納得した永岡。「また皆さんのおかげで賢くなれたね、プラスになりました」とまとめました。
(minto)

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