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第11波到来!現在流行中の新型コロナウイルスとは?

第11波到来!現在流行中の新型コロナウイルスとは?

今月に入り暑い日が続くとともに、「第11波」が到来している新型コロナウイルス感染症。対策はどのようにすればよいのでしょうか?7月27日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、CBC論説室の大石邦彦アナウンサーが最新のコロナ対策について解説します。

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社会の動きが活発になると

新型コロナ感染者が増え続け、第11波到来が報じられています。
オミクロン変異株「KP.3」はこれまでの免疫を回避し、感染力も強いとされています。

厚生労働省のデータでは、特に7月に入ってから拡大の勢いが増したとのこと。
全国の定点医療機関あたりの患者報告数は、25日時点で10週連続で増加しています。
5、6月末まではだいたい2人台でしたが、じわじわと増え続け、現在では10人超えとなっています。

大石「勢いが増している」

定期的で規則性のある感染の波。
これまで年末年始、春休みからゴールデンウイーク、夏休み前後の時期に必ず起きており、人の社会的な動きが活発になったときに拡大する傾向があります。
インフルエンザと異なり、冬以外の季節も流行するのが特徴です。

インフルエンザも夏に流行していた?

パリ五輪が開幕したところですが、大石は2021年の東京オリンピックの時の感染拡大を思い出すとのこと。

医師の中には「これまでは夏に検査をしなかっただけで、実はもともとインフルエンザも夏に流行していたのではないか?」と自説を唱える方も。

大石「もうどれだけ変異しました?」

今回の「KP.3」は以前の「JN.1」からほぼ置き換わったオミクロン株であるため、基本的に重症化はそこまでしないだろうと見られています。

大石が名古屋市内の医療機関を先週取材したところ、発熱外来を訪れた7人のうち4人が陽性でした。
高い陽性率ですが、必ずしもコロナとは限らず、夏風邪なども流行っていることに注意が必要です。
また、別の病院で入院していた14人はそのほとんどが高齢者でした。

年齢別にみる重症化率と致死率

では現在、どこまで警戒すればよいのでしょうか?

参考までに、厚生労働省のホームページで公開されている「重症化率と致死率のデータ(年齢別)」を紹介する大石。
比較するウイルスは、デルタ株、オミクロン株、インフルエンザの3種類です。

まず、60歳未満の重症化率は、高い順にデルタ株0.56%、インフルエンザ0.03%、オミクロン株0.01%となっています。
60代・70代も、60歳未満と同じ傾向にあると大石。

ところが 80歳以上になると重症化率が跳ね上がり、デルタ株10.21%、インフルエンザ2.17%、オミクロン株1.86%となります。

一方、60歳未満の致死率はデルタ株0.08%、インフルエンザ0.01%、オミクロン株0.00%。
こちらも60-70代は60歳未満と同じ傾向にありますが、80歳以上の致死率はデルタ株7.29%、インフルエンザ1.73%、オミクロン株1.69%といずれも高まっています。

つまり、オミクロン株の重症化率・致死率はともにデルタ株ほどではなく、インフルエンザと比べると、やや低いかほぼ同程度であること、また高齢であることが大きな要因になっていることが改めてうかがえます。

さらに、高齢者や基礎疾患のある方も重症化するとはいえ、以前のように人工呼吸器を必要とする肺炎になるケースも減っているようです。
がん患者の方も、コロナ感染後に肺炎にならないケースが多いそうです。

大石「前とは質が変わってきている」

大石が「大事」と改めて強調した対策は、以前から言われてきた「換気」。
外は暑いですが、10センチくらい窓を開け、扇風機を向けて中の空気を外に送り出すと良いでしょう。
(nachtm)
 

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