実食!長野県産の蚕のサナギを炊いてみた
数年前から注目されている昆虫食。環境負荷が少なく飼育でき、栄養価が高いと評価されています。『CBCラジオ #プラス!』水曜担当のCBCアナウンサー光山雄一朗と山本衿奈も、キイロスズメバチやイナゴを食べた経験があります。口を揃えて意外と美味しいという印象を持ったふたりは7月16日の放送で「蚕のサナギを炊いたもの」にチャレンジしました。
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長野県のお土産として、蚕のサナギを炊いたものをもらった山本。
長野県は、昆虫食が昔から盛んな地域とされています。
愛知県豊田市や岐阜県恵那市などの山間部では、地蜂の成虫と幼虫を甘辛く煮つけ、ごはんに混ぜ込んで食べる「ヘぼ飯」が有名です。
山が多い長野県でも、身近にいる昆虫からタンパク質などの栄養を摂っていました。
ちなみに1900年代前半に、イナゴや蜂の子などの昆虫の佃煮を全国で初めて商品化したのは長野県でした。
当初は栄養摂取を目的としていましたが、大人からこどもまで食べられるよう、時代に合わせて味が改良され、美味しい昆虫食になっていきました。
地元の方々の努力もあり、現在も県内のスーパーのお惣菜コーナーに昆虫食が販売されています。
さらに蜂の子、イナゴ、蚕、ザザムシは「信州4大珍味」と言われているほど、地域を代表する食材として親しまれています。
実食!
昆虫食が根付いている長野県伊那市。
ここで作られた蚕のサナギを炊いたものを、山本がスタジオに持ってきました。
それを見て「あー…はあー…」とため息のような苦い声を出し続ける光山。
楕円形をしたサナギは体長1cmほどで、縞模様が特徴です。
その見た目に食べるのを躊躇していたふたりは「一緒に食べれば怖くない」「昆虫食はタンパク質が豊富!」「100年前から製品化されて売られている!」とそれぞれ自分を鼓舞し、いざ実食。
すると声色が明るくなりました。
山本「サクサクしていて甘辛い味付けで、苦味もあります。意外と美味しい!」
光山「食感カリッと、そして噛んでいくとしっとり感が生まれていき、甘い感じの香りと味付け。食事としても食べやすい。美味しいなという感想です」
ご飯が進みそうなほど味がしっかりとついているのでお酒のつまみにも良さそうです。
生産者の努力により味は逸品となった昆虫食。
あとは見た目がどうにかならないかと思いますが、普段問題なく食べているエビもよくよく考えたら昆虫寄りのルックスですから、昆虫食の見た目も慣れなのかもしれません。
(ランチョンマット先輩)